陣痛から3時間半の【スピード出産体験】、陣痛より痛かった出産後の会陰縫合に涙…
現在4ヶ月の男の子をもつ新米ママライター、“そうママ”です。28歳のとき、夫の転勤に伴って退職。引っ越してすぐ妊娠が発覚しました。その後出産し、現在ライターの仕事をしながら子育てをしています。今回が初めての妊娠。結果的にスピード安産でした。しかし今思い返してみると妊娠中、出産、出産後とそれぞれ大変だったなあと思います。
つわり、子宮筋腫、体重増加など大変だった妊娠期間
妊娠初期、何といってもつわりに苦しみました。そして、さらに想定外のできごとが。産院で7cmの“子宮筋腫”があると指摘され、“切迫早産”のリスクがあるとの説明を受けたのです。
妊娠後期になってMRIで画像診断。“子宮筋腫”は位置的に問題なく、経膣分娩できるだろうとのこと。ひとまず安心しましたが、「何かあったら…」といつも不安でした。
やっとつわりがおさまると、今度は体重管理に悩まされます。結局、出産までに15kg近く増えてしまいました。
妊娠9ヶ月ごろに里帰りしたのですが、助産師さんのアドバイスで毎日1時間近くウォーキングをしたり、マタニティヨガに通ったりして過ごしていました。初めての妊娠は文字どおり不安だらけの日々でした。
深夜に破水。陣痛が始まり、病院に向かうことに…
予定日4日前の深夜1時ごろ、トイレに行こうとベッドから立ち上がったときのこと。サーっと水のようなものが出る感覚が! 「破水したかも」と思っていると、みるみるおなかが痛くなってきたのです。
急いで間隔を測ってみると大体3分間隔。「これは陣痛だ!」と思い、急いで母を起こして病院へ。
2時ごろ病院に着いて内診を受けると、子宮口3cmとのこと。前日の健診では、まだ指1本分しか開いていないと言われたので驚きました。
助産師さんに「お産の進みが早そうだね」と言われ、分娩台の上から自宅で待つ夫に電話しました。
あっという間に、子宮口9㎝に! ついに出産へ…
それから痛みはどんどん強くなっていきます。陣痛が来るたびに息を深く吐くように意識して呼吸をすると、痛みが少し和らぎました。また、助産師さんに腰のあたりをぐっと押してもらうとかなり楽になりました。
痛みがお尻の方まで来たので内診をしてもらうと、なんともう子宮口9㎝に! 助産師さんたちが、慌ただしくお産の準備を始めます。初産は時間がかかると聞いていたので、私も母も「もう生まれるの?」と展開の速さに驚くばかり。
子宮口が全開になると、「いきんで!」という助産師さんの声を合図に、必死にいきみました。あまりに痛すぎて「もうやめたい!」と何度思ったことか。
もう無理だと思ったとき、「赤ちゃんの頭が見えてるよ!」と助産師さん。最後の力を振り絞っていきみました。そして4時半ごろ、ついに元気な赤ちゃんの産声を聞くことができました。
無事出産! しかし、思いがけない痛みに涙…
生み終わった直後は、嬉しさというより、やっと痛みから解放され、ほっとした気持ちの方が強かったです。
しかし、痛みは終わりではなかったのでした。会陰切開したところを縫う処置の痛いこと、痛いこと! あまりの痛さに、このとき初めて泣きました。
そして何とか縫い終えて、赤ちゃんを胸の上にのせてもらったとき、初めて喜びがこみあげてきました。
入院中は会陰切開の傷跡が痛くて大変でしたが、産後1月くらいたつと、気にもなることもなくなりました。15kg増えた体重は、母乳育児のおかげか、産後4ヶ月で自然と13kg戻りました。“子宮筋腫”は、定期的に健診して様子を見ることになっています。
息子は妊娠39週、体重3498g、身長51cmで生まれました。子宮筋腫合併妊娠で不安もありましたが、無事生まれてきてくれて本当に良かったです。妊娠後期は、いろいろな人の出産体験記を読んでイメージトレーニングに励んでいました。そのことを出産のときに思い出し、とても参考になりました。スピード出産だったため、夫が間に合わず、立ち会えなかったことだけが少し残念です。
[そうママ*プロフィール]
子育てしながらライターの仕事をしている1児のママです。30歳までには子どもが欲しいと思っていた矢先、28歳で妊娠、出産。現在4ヶ月の息子と旦那の3人暮らし。平日は夫の帰りが遅くほぼワンオペ育児ですが、ゆるく楽しくをモットーに日々育児に奮闘中です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。