つわり、仙骨痛、妊娠糖尿病…トラブルだらけの妊娠期。体力が大事と実感!
現在3歳の娘を育てるママライターかえるです。38歳で妊娠しました。つわりや腰痛はマイナートラブルかもしれませんが、私にとって妊婦時代は苦しい思い出の方が多いです。とにかく体力・精神力がついていきませんでした。どうやら、人一倍痛みに弱い私……。そして、ホルモンの影響か、些細なことに一喜一憂する妊婦でした。
臨月は仙骨部分に激痛。陣痛でも腰だけが痛かった!
妊娠判明と同時に、仙骨(お尻の割れ目あたりの骨)部分に痛みが走るようになりました。臨月には、割れんばかりの痛みになり、歩くのもやっと。陣痛も同じ場所が痛くなり、不思議とおなか側は一切痛くなりませんでした。そして、産後も痛みは続き、骨盤調整などあらゆる手立てを講じましたが治りませんでした。
妊娠中は、「湿布すらだめ」と医師にいわれ、どうしても耐えられないときは、カイロを貼りました。そして整骨院へ鍼灸やマッサージ施術に毎日通いながら、根性で散歩を続けました。もともと反り腰で腰痛もちでしたが、妊娠3ヶ月から“トコちゃんベルト”を着用し始めました。中期からは、寝る時以外ずっと着用していました。
そんな中でも、体調の良い日に意を決して渋谷に出かけ、0歳児を連れたママたちが買い物をしている姿を見てまぶしく感じました。「私も来年はあんな風にたくましくなっていますように」と願いました。
つわりが終わって食べまくり、“妊娠糖尿病”発覚
寝たきり状態のつわりが終わり、調子に乗って食べまくっていると、すぐに体重が増加してしまいました。妊娠6ヶ月の年末年始を利用して里帰り健診。いろんな検査を一気に受ける中で、“軽い妊娠糖尿病”だと指摘され、自己採血検査を1週間続け、食事指導を受けました。
妊娠中は本当に心配性になっていて、「巨大児で生まれたらどうしよう」とおびえていました。実際、臨月に3900グラムと推計されたショックで、「早めに帝王切開したいです~」と助産師さんに泣きついたこともあります。
今から思えば、「少し気をつけて食事してね」くらいの意味合いだったはずなのに、かなりストイックな糖質制限をして、がんばって散歩を続けました。白米もパンも少ししか食べなかったので、体重増加は緩やかになりました。しかし、厳しい食事制限を、出産までの4ヶ月間続けたため、ストレスがたまってつらかったです。私は、妊娠中の食欲がものすごかったので……。
残念だったのは、産院の閉鎖や里帰りなどで、出産までに、なじみの助産師さんを見つけられなかったことです。マイナートラブルや出産方法の相談がしづらくて困りました。
マタニティヨガとピラティスで、気持ちが上向きに
つわりに始まり、肩・背中・腰痛の悪化、妊娠糖尿病と、決して楽しいとはいえないマタニティ生活。落ち込むことも多く「このままではいけない」と思い、運動を始めました。本当は水泳をしたかったのですが、寒い時期なので自粛し、ヨガやピラティスに通いました。
東京で産前にお世話になったスタジオには、今も子連れで通い続けています。里帰り出産先でも、産院主催のヨガとマタニティビクスに出産直前まで通いました。かなり大きめの赤ちゃんで運動するのも一苦労でしたが、仲間がいたので互いに愚痴を言いながらも頑張ることができました。
私は昔クラシックバレエを習っていたこともあるのですが、妊娠中も「ダンスやヨガに助けられた」と実感。産後も運動を必ず再開しようと決意しました。新生児の育児に追われ、外に出られない時期も「もう少しで、スタジオに通える」と目標を持てました。
最後は予定日少し前に前駆陣痛が3日間続き、一度産院から帰された後、妊娠39週目に出産しました。
無事に体重3600g、身長50cmの娘をへとへとになりながら出産しました。反省点があるならば、もっと妊娠前に筋力をつけておくべきだったということです。つわりで寝たきりになった影響もありますが、もともと筋肉がつきにくい体質だったのに、妊娠前は鍛える努力をあまりしませんでした。出産に備えて体力をつけるためには、足腰を鍛えて、良質な睡眠をとって、健康な食生活をする、というのが良かったのかなと思います。赤ちゃんとの生活は、中腰・抱え上げる動きが中心のように感じますし、睡眠不足の状態での授乳と家事をこなすことになります。「妊娠するまでにこれらの世話をこなせて、病気にもストレスにも負けない体を作っておくのだよ」と、あの頃の自分に教えてあげたいです。
[かえる*プロフィール]
現在41歳。3歳女児のママ。妊娠直後からのひどい腰痛が陣痛になり、現在も同じ所が痛い…。それでも今後の人生、深呼吸と運動で痛みに打ち勝ちたいと考えています。流れでマインドフルネスにも取り組んでいます。夫は海外単身赴任中。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。