甘くみていた胎動!わが子との初セッション【夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」#33】
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」第33回です。
甘くみていた胎動!わが子との初セッション
妊娠中、初めて「胎動」を感じたときは、とても感激しました。
妊娠初期というのは、エコーを見ない限り本当に自分が妊娠しているのかということを実感することができず、不安な日々でした。
それが、胎動を感じてからは、「本当に赤ちゃんがおなかの中にいるんだ!」ということを毎日実感でき、嬉しくもあり、不思議な感覚もありました。
一番最初に胎動を感じたときは、下腹部でポコポコという振動を感じるような、本当に小さなものでした。
腸が動いているような感覚に似ていたのですが、しばらく様子をみていると、明らかに何かが自ら動いているというという感じで、何とも言えない不思議な感覚でした。
エコーを通してしか確認できなかったわが子の存在を、それからは胎動を通して感じられるようになり、より「一緒に生きている」という実感がありました。
言葉では言い表すことができない、幸せに満ちた毎日…と思っていたのも束の間、胎動は、私の想像の何倍も激しいものとなっていきました。
よくドラマ等で、「あ!今蹴った!」とお腹をさすり、夫婦がほのぼのするというシーンがありますが、おなかの大きさが目立ってきた頃の胎動というのは、私の場合はとっても激しいものでした。
とにかくおなかの内側を蹴る!蹴る!蹴る!
一体全体何をそんなに蹴ることがあるんだ!と思わず話しかけてしまうくらい蹴りまくっていたわが子…。
とにかく一日中何かしら動いているので、常にお腹を蹴りまくられていたという感じだったのですが、そんな中でも特に、夜寝ようとするときに限って物凄い勢いで蹴っておりました。
うとうとしてきた頃を見計らったかのように、「えいっ!」とおなかを蹴られ、起こされるということが非常に多く、時々、寝ているのにもかかわらず、蹴りで起こされてしまうなんていうことも…。
湯舟に入っているときも、温かくて気持ちいいのか、「ぐるーん!」とゆったりしたリズムで蹴ってきていました。
そして、一番激しく蹴っていたのは…歯磨きのときです!
私は電動歯ブラシを使っているのですが、この電動歯ブラシの振動がおなかに響いているのか、その振動に合わせて、ドコドコドコドコ!!という感じで、とっても激しく蹴りまくられていました…。
まさかおなかの中のわが子とセッションをする日が来るなんて…妊娠初期の頃には考えられないことでした。
生まれてきた息子は、おむつを替えるときも、寝ているときも、とにかく足をバタバタさせ、日々やんちゃに育っております。
あんなに激しく、時には痛すぎて立っていられない程だった胎動ですが、息子の足の動きを見ると、なんだかあの痛みが懐かしく、そして愛おしく感じてしまう毎日です。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。