突如出現!パンダンス!【夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」#32】
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」第32回です。
突如出現!パンダンス!
食べることが大好きな息子。
離乳食が始まった頃のカボチャ好きから始まり、バナナ、ヨーグルト、納豆と、そのときそのときでいろいろな食べ物が大好きでした。
しかしここ最近、息子の好きな食べ物として不動の位置を築いているものがあります。
それは…パンです!
離乳食の頃にもパン粥にして少しは食べていたのですが、ある日知り合いのパン屋さんに頂いた『ぶどうパン』を食べた際、あまりにもおいしかったのか、一気にハマってしまったようでした。
そのパン屋さんは素材にもこだわっていて、小麦も北海道のものを使用しており、子どもも食べられるパンがたくさんあります。
私も大好きなパン屋さんなのですが、総菜パンや甘いパンではないし、ぶどうパンなら子どもでも食べられるかなと軽い気持ちで食べさせたところ、パンへの欲望が爆発してしまったのでした。
今までも、息子の好きな食べ物というのはたくさんありました。
しかし、こんなにも好きになった食べ物はないと断言できるくらい、大好物になってしまったのです。
パンのおいしさに目覚めた息子は、おいしいパン屋さんのパンだけでなく、普通の食パンでさえ大好物となりました。
もうパンだったら何でも大好き!という感じです。
朝起きると、「パン!」と、寝起きでパンを要求してきます。
むしろ、パンを食べるために起きてきたという具合いです。
昼や夜のごはんの際も「パン!」と要求してくるのですが、パンばかり食べているのも栄養の偏りが気になるので、何とかして他のことに気を反らし、パンを忘れさせることに毎回必死になってしまいます。
いつもは何とかごはんも食べてくれるのですが、時々、どうしてもパンが食べたい!という気持ちが強くなってしまうときがあり、そんなときは頑なにパンしか食べない!という意思の強さを見せてきます。
そしてパンへの情熱が最高潮に達したとき、何故か踊りながらパンを要求してくるのです。
体の前で手をぐるぐると巻くような動きをし、ひたすら「パン!パン!パン!パン!」と言いながら踊っています。
何故この動きなのか、何故ダンスで要求するのかは全くわからず、今までダンスで食べ物を要求されたことは無かったのですが、何故かパンだけは踊って要求するのです。
このパンダンスが始まると、困ってしまいます。
とにかくパンが食べられるまで、このダンスは終わらないのです。
そして、パンが食べたいという気持ちを何とか私たちに伝えるべく、息子が一生懸命内から出してきたこのダンス…。
そう思うと何とも愛おしく思え、こちらもついついパンをあげてしまうのです…。
今のところ、このパンダンスを打破する作戦が思い浮かびません。
もしもこの先、パンよりも好きな食べ物が現れたら、今度はどんな手法でそれを要求するようになるのでしょうか。
大変さを考えると恐ろしくもありますが、どんな仕草を見られるのか、それ以上に楽しみでもあります。
実際の「パンダンス」動画はこちら!
※夫婦のじかん 旦那担当の山西さんのInstagramより
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。