2人目妊活 生理再開はいつ? 準備は? 医師に聞く
「そろそろわが家も2人目を」という話が出たら、2人目妊活の始めどき。しかし、1人目を妊娠したときと比べて、ママの体も心も変化しています。新しい悩みや疑問も出てくるはず。
そこで実際に2人妊活に取り組んだ先輩ママが、当時気になった疑問をピックアップ。不妊治療専門クリニック「はらメディカルクリニック」院長の原 利夫先生に答えてもらいました。
2人目妊活の気がかり、専門家が解説!
2人目妊活を始めるにあたって準備しておきたいことや、ママの体の変化に伴う気がかりなど…。気になる疑問を専門家が回答します!
Q.2人目妊活のために、夫婦で準備することはある?
A.夫婦間のスキンシップを増やし、家族計画についても話し合いを
1人目が生まれてからスキンシップの機会が減っている場合、意識的にスキンシップを増やしてみましょう。まずは手をつなぐなどの軽いスキンシップから始めてみても。セックスを再開したら、排卵日以外にも定期的に行うといいでしょう。セックスすることでホルモンバランスが整い、妊娠しやすい体になります。
また、スキンシップだけでなく会話でのコミュニケーションも重要です。「なんとなく2人目が欲しい」から一歩進んだ話し合いをしましょう。2人目が生まれた場合の教育費や生活費をシミュレーションしてみる、どちらかに負担が偏らないよう育児・家事シェアのバランスを相談する…など、試してみて。
Q.2人目妊活に向けて、ママが準備することはある?
A.ママは2人目妊娠に向けて、体と心のケアを
体のケアなら、冷え対策と体重の適正化を。体が冷えると、卵巣機能に悪影響が。冷たい飲み物を控える、適度な運動で血行をよくする、湯船につかって体を温めるなど、生活スタイルに合わせて冷え対策をしましょう。
また、1人目出産にあたって体重が大きく増減した場合は、適正に戻すことが大切。産後10㎏以上体重が増えたままだと、卵巣にも脂肪がついて排卵が難しくなっていることも。ママの健康のためにも、適正体重に戻しておきましょう。
加えて、ストレスをためないなど心のケアも大切です。ストレスは産後うつのリスクを高めたり、女性ホルモンの分泌に影響したりします。ストレスを感じたら、パパに1人目を見てもらうなどして、気分転換を心がけましょう。
Q.妊活前に産婦人科を受診したほうがいいケースはある?
A. 以下に当てはまる人は、妊活前に受診することをおすすめします
□1人目出産時に出血多量(800㎖以上、帝王切開を除く)だった
□1人目を出産した年齢が35才以上だった
□1人目を帝王切開で受診した
□1人目を不妊治療で授かった
□1人目が難産だった
□1人目の出生時体重が2000g以下だった
□産後、6カ月たっても性交痛がいている
□産後、10カ月たっても生理がこないor生理不順(早く妊娠したい場合)である
□卒乳・断乳後、4カ月以上たっても母乳が出続けている
□子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)や子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)といった婦人科系の病気を患っている
□糖尿病(とうにょうびょう)や高血圧症(こうけつあつしょう)などを患っている
□出産後のむくみがなかなかとれない
□マタニティブルーズがひどかった
□うつ病など心の病気を患っている
Q.産後、排卵・生理が再開するのはいつごろ?
A. 授乳スタイルによって再開時期は異なります
母乳だと卒乳後3カ月以内、ミルクだけだと早くて産後1~2カ月で再開するといわれます。ただし個人差が大きく、授乳中でも排卵→妊娠することがあれば、排卵はあるのに生理が再開しない場合も。卒乳後7~8カ月で生理が再開しなければ、産婦人科へ。
1人目の妊娠・出産を経験しているとはいえ、2人目ならではの新たな疑問も出てきますよね。
(取材・文/ひよこクラブ編集部)
2人目特集号のひよこクラブ
『ひよこクラブ』2020年5月号(4月15日発売)の別冊付録「ゆるっと2人目計画」では、2人目を考える上で気になるお金・妊活・お世話について紹介しています。
■監修/原 利夫先生
(はらメディカルクリニック 院長)
医学博士。慶応義塾大学大学院医学研究科修了後、同大学産婦人科などを経て現職。不妊治療に詳しい。