高血圧に妊娠糖尿病…! 次々に起こる妊娠中のトラブル
13歳と1歳の12歳差姉妹を育てる、在宅ワーカーの“たんぽぽ”です。1人目を自然妊娠、自然分娩で出産した後、3度の稽留流産と1度の死産を経験。
「もう1度赤ちゃんを育てたい」との気持ちが膨らみ、年齢的にも最後の機会という思いで、不妊治療を経て43歳で妊娠しました。しかし、高齢での妊娠はトラブルが続出。1人目の出産では想像さえしなかった症状に、次々と見舞われました。
そんな私に襲った体の変化、苦難を乗り越えて無事に出産するまでをお話しします。
つわりで入院したら、まさかの高血圧!?
不妊治療の末に妊娠。久しぶりの妊娠に心の底から喜んでいました。しかし、妊娠2ヶ月目からつわりが始まり、妊娠3ヶ月目になると水分がほぼ取れなくなり、ついに長女を出産した病院に入院して、治療を受けることになってしまいました。
つわりで入院したのに、同時に高血圧であることも判明。血圧が高いと母体や胎児に悪影響を及ぼす可能性があると聞きました。看護師による確認のほかに、自分でも血圧測定器でこまめにチェックする日々が始まりました。
高血圧が続くと胎児に影響が出るかもしれない…。早く生まれてしまって未熟児に、または死産になってしまうかも…。私の頭は、このような不安でいっぱいでした。
総合病院に転院。今度は妊娠糖尿病が判明!
つわりで水分がまったく取れず、24時間点滴をすることになりました。静脈カテーテルでの点滴が必要なことと、高血圧であることから、NICUのある総合病院に転院することになりました。想像以上に治療が必要なことがわかり、不安で涙が溢れましたが、赤ちゃんのためにはそのほうが良いのだと気持ちを切り替えました。
総合病院に転院して2週間ほど経ったときのことです。「点滴が原因かもしれないけれど、血糖値が高いですね。食事を取れるようになっても変わらず血糖値が高いなら、妊娠糖尿病という診断になります」と医師から言われました。
血圧が高いうえに妊娠糖尿病…。病院に入院しているとは言え、心配が尽きませんでした。それでも、健診で見るおなかの中の赤ちゃんは、スクスクと成長してくれていたのが何よりも救いでした。
退院後も続く、血糖値と血圧管理。
つわりの症状がようやく落ち着き、無事に食事を取れるようになりましたが、その後の検査でやはり妊娠糖尿病と診断されてしまいました。インスリンと、食事制限による糖質管理が始まったのです。
退院後は、自分で糖質管理と血圧の測定を行わなければなりません。私の場合、血圧の上の数値が160以上、下の数値が110以上になったらすぐに病院に連絡するよう言われました。
食事は、1回に取る糖質を抑える分割食です。食べる順や食べて良い量などもすべて決まっていました。自己管理で怖かったのが、自分で血糖値検査やインスリンの注射をすることでした。ボタンを押すと出てくる針が怖くて、毎回心の中で気合を入れてから注射をしていました…。
そんな妊娠生活を送って、妊娠38週目に、体重2444g、身長45.6cmの女の子を出産しました。不安だらけの妊婦生活でしたが、出産後には不思議とすべて解決。血糖値と血圧は正常の数値になり、食事も普通に戻りました。医師からの指示で、年に1回の健康診断と糖尿病の検査を受けていますが、母子ともに健康。わが家に笑顔をもたらしてくれる娘に、感謝しています。今では12歳上の姉が毎日かわいがってくれ、妹もお姉ちゃんが大好き。姉妹で仲良く遊ぶ姿や日々の成長に、幸せを感じる毎日です。
[たんぽぽ*プロフィール]
12歳差姉妹の母で、自営型テレワークを在宅でおこなっています。上の子の時と比べ、育児グッズの進化に驚きながら、子育てを楽しむ毎日です。「生まれて来る子どもはみんな奇跡」と感謝の日々を過ごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。