順調な妊娠生活から一転、誘発分娩に。妊娠期をエコーで紹介
3歳の娘を子育て中、現在2人目を妊娠中のママライター、mirakinです。第1子の妊娠は27歳、OLをしていた時のことです。
もともと生理不順があったうえ、仕事で疲れて夜は早々に寝てしまう生活でした。4日に1回仲良くするといいらしいと聞き、3回ほどトライしてみた数日後に風邪をひいてしまいました。風邪が治ってからも咳が2週間ほど治らず、いつもと違うと感じました。生理予定日の1週間後に検査薬を使ってみたところ、陽性反応が!
とても嬉しく、毎回のエコー検査で赤ちゃんの様子を見るのが待ち遠しくてたまりませんでした。
<妊娠初期(妊娠4~15週目)>
妊娠初期、胎児の成長をエコー写真で振り返ります。
妊娠4週目 初回は胎嚢が確認できずハラハラ
最初に受診した時は、胎嚢と赤ちゃんの姿を見ることができず、4日後に再度受診することになりました。胎嚢が確認できるまでは、毎日心配でハラハラしていて、悪いことをなんとか考えまいと必死でした。そして迎えた2回目の受診で無事に胎嚢を確認でき、やっと一安心。
しかし、生理日から週数の計算ができず、タイミングの日と胎嚢の大きさを元に、なんとか出産予定日を予測してもらいました。
妊娠7週目 胎芽と心拍を確認! 母子手帳をもらった
妊娠7週目の受診。前回は胎嚢が見えても、中に赤ちゃんがいるかはまだわからず…、ドキドキしながらの3回目の受診でした。無事に胎芽を確認でき、ドクンドクンと元気な心臓の音が聞こえて、先生からの「おめでとう!」の言葉をやっと聞くことができました。
病院の後、その足で市役所に向かい、時間外受付ぎりぎりで母子手帳をもらいました。この後、両親と近しい友人、職場の数人にようやく妊娠の報告ができました。
妊娠8週目 里帰り先の病院を受診。分娩予約をした
里帰り出産を希望していたため、夏の帰省のタイミングで里帰り先の病院を受診しました。胎児の大きさや妊娠経過を考慮しても、週数と予定日に間違いはなさそうとのことで、無事に分娩予約ができました。
体調は全く問題なく、このころから軽いつわり症状がみられるようになりました。時々つらい時もありましたが、全体的に軽いもので、とても幸運だったと思います。
妊娠第9週目 長旅の後でも元気に成長
帰省から戻ったら、念のためにすぐ受診するようにと言われていたので、早々に5回目の健診を受けました。帰省先は新幹線で移動するほどの長距離でしたが、エコーを見ると赤ちゃんは順調に大きくなっていました。
元気に動く心臓や、時々くねくねと動く姿を見て「かわいいな~」と、とてもいとおしく感じていました。この後から健診ペースが3~4週間に1度になり、受診に行く負担は軽くなりました。でも、なかなか赤ちゃんを見ることができなくなって少し寂しくも感じていました。
妊娠第14週目 初めての経腹エコー
妊娠14週目。赤ちゃんと約1ヶ月ぶりのエコーでの再会!
ここから経腹エコーに変わりました。2Dエコーで見ると、頭の大きさは28.2mmに成長し、背骨もしっかりと見えました。4Dエコーでは、表情や細かい動きがよくわかりました。
「おなかの中に人間が入っているんだ」という実感がわき、不思議な気持ちでいっぱいになりました。つわりはすっかり落ち着いて、時には仕事でうっかり残業する元気まで出てしまいました。
<妊娠中期(妊娠16~27週目)>
妊娠中期、胎児の成長をエコー写真で振り返ります。
妊娠18週目 夫との初めての健診
妊娠18週目の健診。経腹エコーになったので、この日は夫も一緒に病院へ付き添いました。赤ちゃんは、お父さんが来たのがわかるのか、にっこり笑顔が見えました。へその緒を手に巻き付けて遊んでいたようです。
「あごがシャープだからお父さん似かな?」なんて話していると、先生に「これから脂肪がついてきますよ~」と言われてしまいました。このころの私はやたらとチーズが食べたくて、チーズのかかったものを頻繁に食べていました。
妊娠第23週 性別が判明! 名前を考え始めてワクワク
胎動もしっかりわかり、ますます赤ちゃんとの一体感が増してきたころの受診です。気分じゃなかったのか、あまり顔を見せてくれませんでした。先生に「性別を知りたいですか?」と聞かれたので、「わかるなら」と答えると、おまたの部分を見せてくれました。
タイミングが良く、大事なところをしっかりと確認することができ、女の子と判明! この日から、夫と女の子の名前をさっそく考え始めました。
妊娠25週目 大きなおなかを抱えて引っ越し準備
胎動が激しくなり、しゃっくりもわかるようになってきたころです。子育てに適した環境に移りたいと、ずっと探していたマイホームが決まり、引っ越し準備に追われていました。この日は、妊娠判明からずっとお世話になり、一緒に成長を見守っていただいたクリニックでの最後の受診でした。
最後のご挨拶なのか、赤ちゃんはにっこり笑顔で手をあげています。「先生、ありがとう」と言っているかのようでした。
妊娠27週目 転院後初めての受診
妊娠中期も終わりごろ、とうとう赤ちゃんのEFW(推定体重)は1022gにまで大きくなりました。おなかもかなり大きくなってきて、腹帯が逆に苦しく感じるようになりました。赤ちゃんのしゃっくりの頻度も増えてきて、一度始まるとしばらくは止まらないこともありました。
引っ越し先の近くへの転院後、初めての受診でも、元気にモゾモゾ動く姿を見せてくれました。私の引っ越しの疲れも影響せず、順調に赤ちゃんが大きくなっていると感じて、安心しました。
<妊娠後期(妊娠28~40週目)>
妊娠後期、胎児の成長をエコー写真で振り返ります。
妊娠30週目 ノートラブルだったのに、まさか…
いよいよ里帰り出産が迫ってきました。この時点でのEFW(推定体重)は1591gでした。この健診を受けた日の夜、おなかの張りが1時間ほどたってもおさまらず、再度受診することになりました。結果は何も問題はなく取り越し苦労でしたが、初めてのことにとても戸惑いました。
受診回数はわずかでしたが、不安なことがあればすぐに診ていただけるため、きちんと自宅近くに転院しておいてよかったと思いました。
妊娠33週目 とうとう里帰り! 駅から産院へ直行
帰省先の病院は、最初の健診からかなり期間が開いてしまったため、産休を待たずに様子を見せてほしいとのことで、妊娠33週2日で2回目の受診をしました。少し早めにお休みに入ったその日に夫とともに帰省し、駅から病院に直行!
おなかの赤ちゃんは、ハードなスケジュールもなんのそので、元気な姿を見せてくれました。同行した母は久しぶりのエコーを見て、とてもうれしそうでした。
妊娠35週目 久しぶりの4Dエコーだったけど…
妊娠35週2日の受診で、とうとうEFW(推定体重)は2378gになりました。その分、赤ちゃんは体も大きくなり、せっかくの4Dエコーもすこしぼやけて写るようになってきました。このときは口を開けていて、「会話に加わりたいのかな?」と思いました。
この時期にはおなかが重たすぎて、時々おなかを手で抱えて歩くほどになっていました。予定日まであと5週になってきましたが、まだまだ子宮口は硬く、陣痛の兆しは見えませんでした。
妊娠37週目 正期産の時期に突入も、陣痛の予兆なし
妊娠37週の健診では、赤ちゃんのEFW(推定体重)は2870g。いよいよ正期産の時期に突入です。
エコー写真を見ると、大きさは妊娠38週レベルのようで、少し大きめです。狭いおなかの中で横を向いて、顔は見せてくれませんでした。おなかはますます重たくなってきましたが、内診では子宮口はまだまだ硬いままだと言われました。
とくに異常は見られず、「とにかく歩くように」と医師に言われたので、祖母と近所を1時間ほど散歩するのが日課になりました。
妊娠38週目 まったく開かない子宮口
妊娠38週2日の受診でのエコー写真です。赤ちゃんのEFW(推定体重)は3035gでした。エコーでは、指を吸っていました。いまだに子宮口は硬いままでしたが、赤ちゃんはのんびりと順調に大きくなり続けていました。この頃、夜寝ようとしたら、赤ちゃんがごそごそ動き出したり、しゃっくりが始まったりして、自分が寝付けなくなることも増えてきました。
私は胎教の代わりに自分で童謡を歌ったり、編みぐるみのガラガラを作ったりして、生まれてくる日を楽しみに待っていました。
妊娠39週目 幸せな一体感を味わっていた
妊娠39週2日の受診で、EFW(推定体重)は3224gでした。NST(ノンストレステスト)の後にエコー検査をしました。今回は手で隠してしまって、顔をよく見せてくれませんでした。
当時の私は、パンパンになったおなかを抱えるように抱きしめて、おなかの赤ちゃんをだっこしているような感覚によく浸っていました。我が子との一体感にも慣れてきて、おなかから出ていくのが少し寂しかったのを覚えています。とはいえ、子宮口はまだ硬いままでした。
妊娠40週目 ただのんびりしているだけかな?
妊娠40週2日の受診で、EFW(推定体重)は3397gでした。まだまだ生まれる気配のない赤ちゃんは、おなかの中でのんびり元気に過ごしているよう。今回もNST(ノンストレステスト)の後にエコー検査を行いました。へその緒の状態もエコーで見ていただきましたが、どの検査でも異常は指摘されませんでした。
そして、子宮口も産道も硬いまま。次回の健診でも変化がなければ、陣痛の誘発を検討しようということになりました。
妊娠41週目 とうとう誘発分娩が決定
妊娠41週2日の受診。赤ちゃんの推定体重は3200gでした。4Dエコーも、もうほとんどぼやけてしまいましたが、口を開けていることだけはわかりました。子宮口は硬いままで、とうとう誘発分娩の日程が決まりました。
助産師さんの「赤ちゃんは、お母さんのおなかの中の居心地がいいんだね」の言葉に、少し救われました。このころには、「ゆっくりしていてもいいんだけど、来週には無理やり出さないといけないよ」と、毎日おなかに話しかけていました。
そして出産…!「よくがんばったね」
その後、赤ちゃんに話しかけたのがよかったのか、最後の受診から2日後にやっと陣痛が!
誘発分娩の前日、30時間の陣痛との格闘の末、妊娠41週6日目に体重3476g、身長50cmの元気な女の子が生まれました。仕事での忙しさや引っ越しの準備など、体に負担がかかることもありましたが、順調にすくすくと大きくなってくれた赤ちゃんを胸に抱いた時、思わず「よくがんばったね」と声をかけていました。
長い妊娠期間、不思議な一体感はとても心地よく、幸せな時間となりました。
[mirakin*プロフィール]
女の子ママで現在2人目を妊娠中です。27歳の時、OLとして働いていた際に上の子を妊娠し、順調な妊婦生活を送りました。現在は専業主婦ですが、時々在宅ワークのお仕事をいただきながら、おうちで仕事をするママを目指しています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。