妊娠中のダイエットはNG! 急激な体重増加を「ゆるやか」にするコツ6
妊娠中、ふつう体形・やせぎみ体形さんは2 週間で1 ㎏以上、ぽっちゃり体形さんは2 週間で600g以上の増加は要注意。妊娠中は血液量と血液中の水分量が増え、血液を循環させる心臓や、ろ過する腎臓に負担がかかっている状態です。
そこに急激な体重増加が加わると、さらに負荷が。心臓や腎臓が対処しきれなくなり、血圧の上昇や、むくみが出るなどのトラブルが起こりやすくなります。急激に体重が増加した場合は、下記のテクを試してみて!
体重を減らすダイエットは×。ゆるやかな体重増加に。
急激に体重が増えてしまった場合、妊娠中は食事を抜いたり、体重を減らすようなダイエットをしたりするのはNG。でも、これ以上増やさないために、体重増加がゆるやかになるように、食生活を見直す必要があります。
糖分や油分の多い高カロリーな食品は避け、栄養バランスのいい食事をとるように心がけて。規則正しく3 食をとり、夕食は遅い時間にならないようにする、量を決めてゆっくりかんで食べるなど、太りにくい食べ方を意識するといいでしょう。
体重増加をゆるやかにするためのカロリーダウンテク6
1、 肉は脂の少ないものをチョイス
肉はできるだけ脂の少ないものを。豚肉や牛肉だったら、1もも肉 2ロース肉 3ばら肉の順番が◎。鶏肉だったら、むね肉、ささ身、皮を取り除いたもも肉を選んで。
2、食べごたえのある根菜を取り入れる
早食いやドカ食いを防ぐために、食材も工夫を。根菜などを大きめに切ると自然とかむ回数が増え、満腹感が得られます。食物繊維が豊富なので、便秘対策にも◎。
3、油を使わない調理法にする
油は使わず、フライパンに具材と少量の水を入れてふたをして焼く「蒸し焼き」、ホイルに包んでオーブントースターで焼く「ホイル焼き」がおすすめ。
4、野菜たっぷりのスープを取り入れて
クリームスープやシチューは高カロリーなので、コンソメなどのあっさり味のスープが◎。食事の最初に食べると、空腹を落ち着かせてドカ食いを防ぐ効果も。
5、生野菜サラダで見た目のボリュームをアップ
たくさん食べてもカロリーが少ない生野菜サラダもおすすめ。たっぷり盛ると、食事がボリュームアップした印象に。ドレッシングやマヨネーズはかけすぎないで。
6、食べるときは1 回ずつ箸を置く
早食いは太る原因に。よくかんでゆっくり食べるためにも、1 回ずつ箸を置く習慣をつけて。箸置きを用意して、食べるごとに箸を置くようにするのがおすすめ。
監修/幾石尚美先生(厚生中央病院産婦人科部長) 文/たまごクラブ編集部)
参考/「たまごクラブ」2020年4月号「もう“妊婦”を言い訳にしない!妊娠時期別「体重増えすぎ」&「ボディラインの崩れ」悩み解決Q&A」
いかがでしたか? 妊娠をして、食生活が変わったことで、体重が急に増えてしまった!という人も多いはず。でも、今回紹介したカロリーダウンテクを試して、食生活を見直してみて!
幾石尚美先生
Profile
厚生中央病院産婦人科部長 日本大学医学部卒業。医学博士。駿河台日本大学病院勤務などを経て1997年より現職。内科医と連携して妊娠糖尿病予防に努めています。