【東京都】"for the patient(患者さんのために)"が合言葉。 妊産婦の「快適な日常生活」をサポートする産院
連載「あなたの街の産院レポート!」第4回は東京都にある板橋中央総合病院。石田友彦先生と増田淳子師長に話を聞きました。
初めての妊娠はわからないことばかり。「産院」という言葉を初めて聞いた人も多いかもしれません。産院ってどんなところ?産婦人科医や助産師さんはどんなことを考えているの?産後も行ってもいいの?と疑問に思う妊婦さんに代わり、編集部が突撃取材!
「愛し愛される病院」を徹底し、分娩出産数は年間1000件以上
板橋中央総合病院の理念は、「愛し愛される病院」。長年この理念を徹底してきた産婦人科は、板橋区でもトップの分娩出産数を誇り、年間1000件を超えている。
「スタッフの合言葉は、"for the patient(患者さんのために)"。産科の患者さんは、妊娠、出産、産後の育児の過程で、いろいろなことを体験されます。でも、どのようなときでも、その人らしく、快適に、そして安心して過ごせるよう、私たちは最大限のサポートをしていきたいと考えています」と師長の増田さん。
送迎専用車「かるがも号」
陣痛が始まったら、休日、昼夜を問わず、無料で送迎してくれる
助産師間で情報を共有、必要なときには地域と連携も
総勢40名の助産師が揃う板橋中央総合病院。「産婦人科では、妊娠中から産後まで同じ助産師が担当します。健診時も、医師の診察の前に助産師との面談があり、バースプランだけでなく、妊娠中の悩みのほか、高齢出産、ワンオペ育児に関する相談など、気になることはなんでも話してもらいます」と増田さん。妊婦さんの情報は、助産師間で共有されているので、いつでもフォロー可能。医師にも適宜伝えられ、診察時に妊婦さんにアドバイスをしてもらうこともあるのだとか。必要に応じて保健センターに対応を依頼するなど、地域との連携もはかっている。
「次もここで産みたい!」と思ってもらえる病院に
板橋中央総合病院では、妊娠期間ごとに受講できるマタニティクラスや、マタニティヨガなども行われている。特徴的なのは、初産婦・経産婦でクラスの対象者を分けたり、帝王切開クラスを設けていること。
「自然分娩のつもりでも、お産の途中で緊急帝王切開手術に切り替わることもあるため、帝王切開クラスには、全員の参加をおすすめしています。帝王切開でのお産も立派なお産です。そのことを十分に理解した上で、手術を前向きにとらえ、育児にも自信を持ってほしいです」
陣痛の兆候が見えたときに無料で利用できる「かるがも号」と呼ばれる24時間稼働の送迎車や、胎内の赤ちゃんの画像をビデオやDVDに録画する四次元超音波(4Dエコー)も妊婦さんにとっては嬉しいサービス。無痛分娩にも対応している。
「妊産婦さんに、”この病院を選んでよかった!””次もこの病院で産みたい”と思ってもらえるよう、私たちで精いっぱいのお手伝いをさせていただきます」
産婦人科医が24時間待機
緊急の手術にも対応できるので、急な分娩でも安心
妊婦さんに嬉しいサービス
四次元超音波( 4 Dエコー)によるおなかの中の赤ちゃんの映像をビデオやDVDに録画できる
小児科との連携
板橋中央総合病院附属板橋セントラルクリニックの小児科が、産婦人科から引き継ぎ、赤ちゃんの成長や健康を見守ってくれる。予防接種や乳幼児健診時はもちろん、赤ちゃんが病気になったときも頼れる
編集部チェック1
ナースステーションでテキパキと働く助産師たち
編集部チェック2
助産師の入院室別担当表。顔と名前がわかるから安心
編集部チェック3
赤ちゃんに心配な症状がある場合、小児科で入院治療が可能
石田友彦先生
Profile 板橋中央総合病院 副院長 産科・婦人科主任部長/東京都
「妊婦さんのニーズにこたえるべく体制を整えています。ご希望があればぜひお申し出ください」
増田淳子師長
Profile 板橋中央総合病院 産科・婦人科/東京都
「困ったことが起こったら、一緒に乗り越えていきましょう。私たち助産師を頼りにしてください」
お話/石田友彦先生 増田淳子師長 文/たまごクラブ編集部