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いらなくなった「こいのぼり」ごみとして処分してもOK? 専門家に聞いてみた

更新

鯉のぼり
gyro/gettyimages

 男の子の成長と将来の出世を願い、毎年、端午の節句に空高く掲げる「こいのぼり」。子どもが大きくなったり、事情があって出さなくなると、”処分”か”取っておく”かで迷いがち。でも、いざ「処分!」と決めたはいいものの、どう処分すべきか悩ましいですよね。
いらなくなったこいのぼりの処分のしかたについて、マナーデザイナーの岩下宣子先生にお話しをお聞きしました。

いらなくなったこいのぼり、ごみとして処分してもOK?

 端午の節句のたびに楽しませてもらったこと、男の子の成長を見守ってくれたことに感謝の気持ちを込めながら、※処分することは問題ありません。
ただし、たくさんの思い出があるこいのぼりを、ほかのごみと同じようにごみ袋に入れるのは心苦しく感じるのではないでしょうか。

ごみとして処分するときは、
1 こいのぼりをキレイに整え、
2 塩とお酒をまいて、
3 キレイな布や包装紙などに包んで、
4 最後に感謝の気持ちを伝えて、
手放すといいでしょう。できれば、ほかのごみとは別にして処分できるといいかもしれません。


※処分するときは、各自治体が定めるごみの分別方法に合わせましょう。

処分するこいのぼりは供養したほうがいい?

 こいのぼりのいちばん上にある五色の吹き流しは、その家の災難を除けて守るという意味が込められています。てっぺんにある矢車には、クルクルと回ることでさらに悪いものを除去するという意味合いが。これまで一家を災難から守り、男の子の成長を見守ってくれたことに感謝の気持ちを持つことがとても大切! 「きちんとお別れしたいな」と思ったら、供養するといいでしょう。供養してくれるお寺を確認し、受け渡し方法や供養料なども聞いてみると安心ですね。

自治体などに寄付をする方法もある!

 「まだきれいだから捨てるのはもったいないなぁ」「たくさんの思い出があるから捨てる覚悟できない…」など、なかなか捨てられない場合は、寄付をするという方法もあります。こいのぼりの寄付を募る自治体やNPO法人などがあるので、確認してみるといいでしょう。中には期間限定で募集しているケースもあるので注意してみておきましょう。

 寄付で集まったこいのぼりは、地域のイベントなどで再び大空に掲げられることがほとんど。わが家のこいのぼりが、また誰かを楽しませてくれると思うと、どう処分するかで沈んでいた気持ちが、少し晴れやかになりそうですね。


監修/マナーアドバイザー 岩下宣子先生
取材・文/茶畑美治子

※写真はイメージです

「マナーは決まりではなく、相手の気持ちを考えて対処したり行動するもの。それは、人に対してだけでなく、モノに対しても同様です」と岩下先生。一家を災いから守り、毎年楽しませてくれた「こいのぼり」。処分するときは、「今までありがとう」と感謝の気持ちを持つことが何より大事なことかもしれないですね。


岩下宣子先生(いわしたのりこ)
Profile
監修/マナーアドバイザー 岩下宣子先生
現代礼法研究所代表。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会および小笠原流に学ぶ。「しきたり大全」(講談社)など著者多数。

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