「子どもの寝る時間が遅い」を解決したい!すぐに実践できる早寝のコツ【専門家】
1才を過ぎると徐々に子どもの体力がついてきて、寝かしつけに時間がかかることがあります。
さらに、ママやパパの育休からの復職などで家族の生活スタイルも変化し、寝る時間が遅くなりがちです。
そもそも、なぜ子どもを早く寝かせたほうがいいのか、早寝のメリットと共働き家庭もできる早寝のコツを、赤ちゃんの睡眠について研究を続けている清水悦子先生に聞きました。
【早寝のメリット1】睡眠不足の心配がなくなる!
日本の子どもは諸外国に比べて就寝時間が1~2時間程度遅い傾向があります。
早く寝かせることで、睡眠に十分な時間が取れ、「もしかしてうちの子睡眠不足?」「睡眠不足で子どもの成長・発達に悪影響になってる?」という心配が少なくなります。
【早寝のメリット2】寝起きの機嫌がよくなる!
早寝をすることは、朝早く起きられることにもつながります。自立起床(自分の体のリズムで自然に目を覚ますこと)ができると、起床時の子どものグズグズが減り、就園、就学後の早起きもラクになります。
【早寝のメリット3】1日の機嫌のリズムがわかりやすくなる!
早寝を意識すると、子どもの起床時刻や昼寝のリズムも整ってくるので、「そろそろ眠くなるから機嫌が悪くなるかも」というタイミングを親がわかるようになります。外出時間も、子どものご機嫌のリズムに合わせて決められます。
“睡眠”には、脳や体を休め、成長させる役割があります
人は明るくなると起きる生き物。そのため就寝時刻が遅くなると、夜間の睡眠時間が短くなってしまいます。
少しの睡眠不足が続くことが、子どもの育ちにどのような影響があるのか明確にはわかっていません。でも、睡眠の最大の役割が脳や体を休めて成長させることだと考えると、安易に「子どもの睡眠時間が短くてもいい」とは言えないでしょう。
共働き家庭は21時までに布団に入ることを目標に
共働きだととくにママやパパは帰宅後はバタバタだと思いますが、意識して就寝時間の目標をつくるようにしましょう。
たとえば就寝時間を21時として、20時半まではバタバタでもOK。でも、20時半以降は読み聞かせや1日にあったことを話すなどゆったりした時間を持つように意識してみましょう。
さらに、帰宅後は落ち着いたオレンジ色の間接照明で過ごすと、眠けを感じやすくなります。
監修/清水悦子先生 取材・文/古川はる香 構成/ひよこクラブ編集部
睡眠不足が続いてしまうと、子どもはもちろん、親の機嫌や体調にも影響が出ることがあります。
4~5月で新生活を始めた家庭も多いのではないでしょうか。新しい生活スタイルやリズムにスムーズに慣れるためにも、ぜひ家族で早寝の習慣を意識してみましょう。
『1才2才のひよこクラブ2021年夏秋号』では、読者ママ・パパが実践している寝かしつけテクニックや寝る時間を早める方法を、1才代前半、1才代後半、2才代と月齢別にくわしく紹介しています。
参考/『1才2才のひよこクラブ2021年夏秋号』「子どもの寝る時間が遅い!を解決」