友利新 暴力シーンが満載な“戦闘もの”を子どもに見せてもいいの?
子どもたちは、戦闘もののテレビ番組が大好き。悪者をやっつける、かっこいいヒーローやヒロインは子どもたちのあこがれの的ですが、よく考えたら暴力を肯定していることにならない? 今回は「戦闘もののテレビ番組の暴力シーンって、子どもに悪影響はない?」という悩みに、3人のママで皮膚科医の友利先生が、ママの視点でアドバイス!
ママ×医師 友利先生の子育てが楽しくなる処方箋#26
暴力シーンのある“戦闘もの番組”って、子どもに見せていい?
<ママからの質問>
子どもたちに人気の「魔進戦隊 キラメイジャー」「仮面ライダーセイバー」「プリキュア」。どれも基本的に”悪役を戦ってやっつける(暴力で解決する)”というストーリーなのが気になっています…。保育園でも人気だし、息子も見たがるから見せているけれど、暴力を肯定するようにならないかな?…と、気になってモヤモヤしてしまいます。(2才10カ月男の子のママ)
“仲間の大切さ”などを学べるメリットも。総合的に判断を
正義のヒーローやヒロインが悪と戦って勝つというのは、万国共通の定番ストーリーですよね。必ず戦いのシーンがあり、悪役と話し合いで解決しているというストーリーはなかなか見当たりません。
確かに暴力というのはいけないことですが、子ども向けのストーリーであれば、必ずその中には仲間を助けること、仲間と協力することなど、何かしら子どもにとって意味のある要素が含まれていると思います。同じアニメや実写ヒーローについてお友だち同士で話すことで、共通の話題が増えたり、何をしたらいけないことなのかわかったりすることもあります。もちろん、中には暴力的なシーンが多いストーリーのものもあるのは事実なので、そこはご家庭で判断してお子さんに見せるかどうかは決めましょう。
ただ、お友だちは見ているのに自分だけ見ていないというと、見たくなるものです。どうしても見せたくないものであれば、「これはあまりよくないストーリーだから、ママ(パパ)は見せたくないんだよ」などと、きちんとお子さんに話してあげてみたらどうでしょうか。
構成/ひよこクラブ編集部