ショック！家のなかにアリ…。おたく主婦の嘆き【御手洗直子のコマダム日記】

今回は直子のボディのお話。大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ＆エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#62

駆逐してやりたい（できてない）

建て替える前の築30年だったころの実家にはたまにGKBR（配慮）が出ていたが、現在の家は築10年になるが一度もGKBRに遭遇したことが無い。これから年月が経つと出るようになるのだろうか。出てこなくていい。一生封印されていてほしい。ウォールマリアの中で家畜の安寧＆虚偽の繁栄をしていたい。

GKBRはでないのだが現在の家は夏になるとARが出る。こっちはゴキブリと違って配慮しなくても大丈夫か。アッ言っちゃった。ARです。アリが出ます。

砂糖に群がるアリ…というのが、なんとなくみんなが想像する健全な（？）アリのイメージだと思うのだが、うちのアリはキッチンではなく洗濯物にまっしぐらなアリなので洗濯物の腐敗集に群がっているのだ…と思うと、すみません洗濯物を放置してすみません…という罪悪感に苛まれることになる。と言っても一日とか一日半とかの間なのだが、そのわずかな隙にARは洗濯物に集まってENJOYパーリィしているのである。っていうか食べ物ならまだしも洗濯物って持って帰れないし食べるところ無いだろうしなんでそんなに洗濯物が好きなの？？？WHY JAPANESE ANTSESE？？（正しくない英語）

もう洗面所の床がアリなのである。黒いツブツブで覆われているのである。この光景を見ると『つる姫じゃ～！』に出てきた『砂糖入れに集まったアリにフタを閉めてシャッシャッ（と振るとゴマ塩ができる）』『アッ…殿！奥歯に足らしき物が…！』っていうギャグを思い出す。土田よしこ先生が天才すぎる。

そして床を序章としてメインは洗濯カゴの中の洗濯物なのだが、見た目２～３匹のアリがついているだけに見える洗濯物を軽くつまんで強めにはたくだけで大！！量！！！！のアリがブァッサーーー！！！とまるで床一面が黒く動くような量のアリが落ちてくるのである。アッ引かないで。うちの惨状に引かないで。

一応業者に頼んで防蟻の処理をしてもらったり市販のアリコロリを設置したりとしているのだが、効いてるんだか効いてないんだかがよくわからない。アッ　ヤッター今日はアリがいない！薬が効いてるんだ！と思っても次の日真っ黒だったりするのだ。いっそのことGKBRコロリの薬みたいに効果のほどがそのまま死体となって家中に点在するくらいのわかりやすさがいやまってやっぱり今のままでいい効いてるんだかわからなくてもどこかよそで死んでほしい。

立夏も過ぎ、夏目前である。今年は出るのだろうか。毎年出るとも限らないのである。そのあたりもファジイなので出るなら出るでハッキリしてほしい。いやまってハッキリしなくていい。出なくていい。（おわり）

御手洗直子
Profile　pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」（共に新書館）、「腐女子になると、人生こうなる！～底～」（一迅社）、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」（ベネッセコーポレーション）など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
　御手洗直子twitter：＠mitarainaoko