変革期!昔の育児と今の育児[夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#112]
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるコラム連載「ママ芸人日記」、今日も始まります!
【第112回】変革期!昔の育児と今の育児
育児をしていると、イライラしてしまうこともあります。
仕事、家事、育児といろいろなタスクが重なり、時間や心に余裕が無くなると、徐々にイライラした気持ちが生じてしまいます。
そうなると、つい怒ったりしてしまいがちですが、危険なこと以外ではあまり怒らないようにと心掛けています。
とは言え、イライラしてもぐっと我慢するということはなかなか忍耐力が必要です。
と言うのも、育児をしていると自然と自分が育てられてきた環境を重ねてしまうことが多いからです。
今は、子どもを叩いたりすることは良くないこととみなされていますが、私の子どもの頃は本当によく叩かれていました。
虐待ということではなく、頭を小突かれたり、げんこつをされたりなど、日常的によく叩かれていたのです。
わが家が特別に厳しいというわけではなく、部活でも叩かれたり、学校の先生に叩かれたり、ダメなことをすると叩かれるということは、昔は今より身近にあったように思います。
それに加え、わが家は母親がよく怒っていたので、母がイライラしているなと感じると雷が落ちる前に自分の部屋へ避難しようなどとよく考えていたものでした。
今子育てをしていて、昔の母だったら今怒り散らしていただろうなと想像することも多々あります。
しかし、自分自身も育児のコラム等を書かせていただいたりする中で、頭ごなしに怒りやイライラを子どもにぶつけることが良くないことだと理解していますし、叱るときは人格否定しない、名前を発して怒鳴らない、叩かれたら叩くなどやり返すことをしない等々、様々なことを学びました。
育児のことを学ぶ中で、良くない育て方をしてしまうと、自分が親になった際に同じように育ててしまうとも言われています。
そう考えると、私たちの世代というのは、親から受けてきた今では良くないとされる育児の方針をわが子へのしつけの中では断ち切らなくてはならず、なかなか忍耐力の必要な世代ではないかと日々感じています。
時に難しく感じることもありますが、育児に限らず時代と共に変化していくことはたくさんあります。
自分の子ども時代を思い返すよりも、未来の子どもの成長を思い、日々を楽しく過ごしていければと思っています。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
吉本興業所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。
・「夫婦のじかん」YouTubeチャンネル