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赤ちゃんは汗をかく練習が必要?夏の冷房が効いた室内での正しい過ごし方Q&A 【保健師が回答】

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夏はあまりにも暑くて、室内で過ごす時間が多くなります。赤ちゃんと一緒に炎天下に出かけるなんてもってのほか・・・。でも、「暑さでお散歩できないときは、1日中家にいてもいいのかな?」「冷房の効いた室内ばかりで過ごすなら、汗をかく練習が必要なの?」と心配に思うことはありませんか。
夏の室内での過ごし方で気になることを、保健師・助産師・看護師の中村真奈美先生に答聞きました。

室内の過ごし方のキホン以外に、押さえておきたいことをチェック

気象庁の2月24日の発表(全国 暖候期予報(06月~08月))によると、2021年の夏も平年並みか、平年並み以上の気温になるとの予測だそうです。1日の最高気温が35℃以上になる猛暑日も多くなりそうです。 暑いときはエアコンで室温を調整する、赤ちゃんに直射日光が当たらないように窓には日よけをすることは、夏の室内の過ごし方のキホンですが、このほかにも押さえておきたいことが。
「これってどうなの?」とママ・パパが抱えがちなギモンとその正解を紹介します。

【ギモン】猛暑日は、夕方まで暑さが厳しいことも。一日中、外出せずに家にいてもいい?

【中村先生の回答】
一日中暑い日は、無理にお散歩をしなくて大丈夫です。室内遊びを工夫して過ごしましょう。午前中は体を使った動きのある遊びをして昼寝をさせ、午後は動きのゆったりとした遊びをすると、生活リズムが整いやすいです。

【ギモン】冷房の効いた部屋で過ごす分、汗をかく練習が必要?

【中村先生の回答】
あえて汗をかかせる必要はありません。日常生活の中で自然と汗をかいているからです。赤ちゃんと大人の汗腺の数は変わらないため、赤ちゃんは体表面積あたりの汗腺が大人の7〜8倍もあります。あせもなど汗による肌トラブルも多いので、こまめに着替えをさせましょう。

【ギモン】扇風機の風なら、赤ちゃんに直接当ててもいい?

【中村先生の回答】
エアコンの冷風は赤ちゃんに直接あてるのはNGだけれど、扇風機は今の室内の空気を回しているだけだからOK、と考えるママ・パパもいるようです。しかし、エアコンの冷風だけでなく扇風機の風も、直接当たると肌やのどが乾燥したり、体が冷えてしまうことがあります。風の当たらない場所で過ごすか、冷房器具の風は壁に当てて冷気を空間全体に行き渡らせるよう工夫をしてみましょう。

【ギモン】エアコンを使っていると、乾燥が気になる場合が。夏でも加湿は必要?

【中村先生の回答】
室内の湿度の目安は1年中50~60%になるように整えることが基本です。夏は冬に比べて乾燥はしにくいはずですが、湿度計でチェックして50~60%を下回るときは、部屋にぬらしたタオルを干すなどして加湿してみましょう。頻繁に乾燥する場合は、加湿器を利用してもいいでしょう。湿度を保つことは感染症予防にもつながります。

【ギモン】寝冷えしないためには掛け布団がマスト?

【中村先生の回答】
窒息の予防のためにも厚手の掛け布団はNG。掛けものはなくてもOKです。ただし、睡眠中は体温が下がるので、手足や体幹部分が冷たいときは、おなかを覆うように、タオルやガーゼケットなど薄手の掛けものをかけるか、薄手のスリーパーを着せましょう。ちなみに、眠たいときに手足が冷たいとなかなか眠れないことも。そんなときは、手足をおくるみやママ・パパの手で包んで温めてあげるといいでしょう。

監修/中村真奈美先生 イラスト/二階堂ちはる 取材・文/ひよこクラブ編集部

赤ちゃんと迎える初めての夏。酷暑を乗りきれるかと心配になることも多いですが、正しい対策やお世話を知っておくだけでも安心につながります。記事の内容を参照して、夏を乗り切っていきましょう。


『ひよこクラブ』2021年7・8月合併号には、【エアコン使い】【水分補給】【感染症対策】【お出かけ】【着せ方】など、夏の育児でやりがちなNG行動&正しい対策をイラストでわかりやすく紹介した「夏育児のやりがちNG マンガで解説‼」特集があります。


参考/『ひよこクラブ』2021年7・8月号合併号「夏育児のやりがちNG マンガで解説‼」

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