赤ちゃんの“おうち水遊び”、溺水や熱中症を防ぐ注意ポイントを解説【専門家】
今年の夏は、まだコロナ禍ということもあり、積極的に外遊びがしにくい状況が続いています。だから、おうちのおふろやベランダなどでできて、赤ちゃんにいい刺激になる“水遊び”にトライしてみては?
おうちのおふろやベランダで水遊びを行うときの注意点をまとめました。
月齢を問わず、溺水や熱中症などに十分注意しましょう
まず、赤ちゃんの水遊びを行う際は、事故防止を意識することがいちばん大切。とくに注意したいことは以下の4つです。しっかり確認しましょう。
“溺水”予防は?
深さ数センチの水でも、赤ちゃんはおぼれる危険があります。ベビーバスやビニールプールなどに入れる水(もしくはぬるま湯)の量は少量に。そして、水遊び中は、赤ちゃんから絶対に目を離さないで!
“熱中症”予防は?
ベランダなど屋外で行う場合はとくに注意。気温35度以上のときは、熱中症予防のためにも避けてください。
直射日光が当たらないスペースが理想です。屋外で、地面がコンクリートの場合、水をまいておくと少し温度が下がります。その場合、歩くときに滑らないように気をつけて。
反対に、気温が低すぎても赤ちゃんの体が冷えてしまうため、目安の気温は28度以上。そして、なるべく午前中に行いましょう。
おふろなど室内で行う場合も、熱中症には注意が必要です。可能なら、エアコンなどで25度くらいに調整を。脱衣場に扇風機を置いて風を送ってもいいでしょう。ただし、風向きは赤ちゃんの体に直接当たらないように調整を。
“水温の目安”は?
おふろで行う場合、室温25度以上なら約30度のぬるま湯が目安。水だと冷たすぎて、赤ちゃんの体を冷やしてしまいます。
ベランダなど、屋外で水遊びを行う場合、水温は「気温+水温=50度~60度程度」で、気温と水温の差は5度未満が目安です。
(例)気温30度の場合、水温26~30度となります
冷たい水道水はそのまま使用せず、日光に当てて温めるか、お湯をたします。風の強さや天気(日のあたり具合)等の影響で水温は変化するため、冷たすぎないかときどき確認してください。
また、赤ちゃんの肌を触って冷たい場合は、お湯をたすなどして、体が冷えすぎないよう調整を。
“紫外線対策”は?
室内の直射日光が当たらないおふろで行うときは、とくに気にしなくていいでしょう。
ベランダやテラス、庭などの屋外で水遊びをするときは、対策が必要。
短時間であっても、赤ちゃんに直射日光が当たらないよう、ベビープールやベビーバスの上に日よけをつけたり、赤ちゃんに日焼け止めを塗って予防しましょう。
赤ちゃんの発達によって、遊ぶときに注意するポイントを確認!
おすわりがしっかりする前と後や、立っちができるようになる前と後では、赤ちゃんの行動範囲が変わってくるため、注意する点も変化します。赤ちゃんの成長に合わせ、安全をサポートして遊びましょう。
ねんねのころ(0~5カ月ごろ )の注意点
□1日1回、15分程度が目安
□水量は、ベビーバスなら10cm程度が目安
□この時期は大人が支えてあげながら遊びましょう。バスチェアがあると支えになるので、大人もラク。
□体に水をかけるときはいきなりおなかなどにかけず、脚や腕などで少しずつ慣らしてからにしましょう。
おすわり・はいはい・つかまり立ちのころ(6~11カ月ごろ )の注意点
□1回で20分程度が目安。時間を空ければ1日2回でもOK
□水量は、ベビーバスなら10cm程度が目安
□支えなしの座った姿勢で遊ぶのは、おすわりが安定してから以降に。それまでは、バスチェアなどで体を支えて。
□赤ちゃんが体勢を崩したらすぐに支えられるよう、この時期は浴槽よりもベビーバスがおすすめ。
立っち・あんよのころ(1才~1才6カ月ごろ )の注意点
□1回で20~30分程度が目安。時間を空ければ1日2回でもOK
□ベビーバスか浴槽に10cm程度の水量が目安。
□しっかり歩けるようになったら、
浴槽を使っても。より手軽におふろで水遊びができるようになります。
取材・文/ひよこクラブ編集部
おうちでの水遊びは、手軽に試せるのがいいところ! けれど、安全対策はしっかり行うことが大切です。水遊びで、夏の楽しい思い出をつくってくださいね。
ひよこクラブ7・8月号「夏のおうち遊びアイデア大全集!」特集では、たくさんの遊び方を紹介しています。こちらも参考にしてくださいね。