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吉田明世 第2子出産後、3歳娘とは、交渉と試行錯誤の毎日?!

更新

2018年5月に第1子の女の子を、2020年12月に第2子の男の子を出産し、きょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサー吉田明世さん。
第2子の妊娠がわかってすぐから「『第2子が生まれても、これまでと変わらず、娘にもたくさんの愛情を注ごう!』と心に決めていましたし、娘にばかり厳しくしてしまうといった事態は絶対に避けなければならないと強く思っていました」と話します。
というのは、「第1子には第1子なりの苦労があること」を実のお姉さんからよく聞いていたからだそうです。
吉田明世さんの育児エッセイ第19回は「第2子が生まれてからの第1子の子育ては、交渉と試行錯誤の毎日?!」です。

第1子ならではの苦労を詳しく教えてくれる実姉と、末っ子の私

きょうだいはライバルのような存在にもなると言いますが、私は3人きょうだいの末っ子で、姉とは7歳、兄とは5歳離れているため、勉強面にしても運動面にしても、どうやっても姉と兄にかなうはずもなく、姉と兄からたくさんの優しさをもらい、ライバルという意識はありませんでした。

また、比較的厳格な両親だったこともあり、たとえば、携帯電話を持つだとか、髪の毛を染めるだとか、ピアスを開けるだとか…そういった親との交渉、改革が必要な事案は上のきょうだいが道を切り開いてくれていたので、親と闘う姉と兄の姿を見て、変にずる賢く育ってしまったのか、どちらかと言えば私は裏でコソコソやるタイプで(笑)
とくに反抗期もなく、育っていったのでした。

2児の母となっている姉は常々、第1子ならではの苦悩を今となってはおもしろおかしく話してくれるのですが、(私には習い事をさせてくれなかったとか、服は全部親が選んだものを着ていたとか、私には厳しかったとか)それが第1子に娘を持つ私としては、なんだか耳の痛い話でもあったりするのです。

実際にきょうだい育児が始まると、娘に我慢させることが多くなって…

第2子の妊娠がわかってすぐに決意した「第2子が生まれても、これまでと変わらず、娘にもたくさんの愛情を注ごう!」という思いとは裏腹に、娘と息子が2人ともギャン泣きしていると、どうしたって話が通じる娘に、ちょっと待っててね、などとお願いすることが多く、意思疎通ができるからこそ、いつの間にやら我慢をさせてしまっています。

また、娘が2才を過ぎたあたりから急激に言葉数が増え、そこから自然と衝突することも増えてしまったように感じるのです。ここ最近、「ママ、リモコンどこにやったの?ママはすぐものをなくすから!明日は無くしちゃだめだよ!」だとか、「私が自分でやりたかったのに、ママが勝手にやっちゃうから嫌だ!」とか、しっかりと自分の言葉で主張をする姿に、娘の成長を実感するとともに、これまではいつだって「ママラブ!」だった娘の、パーソナルな部分を目の当たりにして、あらためて子どもは意志を持った1人の人間であるのだということを思い知るのです。

お互い穏やかな気持ちで過ごすために、毎日交渉!

娘には娘の考えがあるのに、私が忙しいからとか、私が急いでるからとか、母としてものすごく身勝手な理由で娘のペースを乱してしまったり、厳しくしかりつけてしまう自分に嫌気がさし、泣きながら眠った娘の姿を見て、罪悪感で胸が締めつけられる日々を送っていました。

そんな娘となんとか穏やかな気持ちで過ごしたい。そんな強い思いから、気づけばなにかと『交渉』の日々を送っています。
たとえば、YouTubeが大好きな娘。私としては、YouTubeよりは絵本を読み聞かせたいという思いが強いのですが、毎晩泣きさけびながら抵抗してきた歯みがきの間だけは私のスマホでYouTubeを見ていいルールにしたら、喜んで歯磨きをしてくれるようになりました。

また、食欲旺盛な娘。夜ごはんのあとにおせんべいを食べたい!と主張してきたら、「おふろに入ったあとなら」と提案し交渉成立。なかなか踏み切ってくれないおふろに喜んで入ってくれます。
そして、最近何かと「いちばんがいい」「真ん中がいい」とこだわる娘(これは人間の本能に組み込まれてるんですかね…)。夜寝る時は、どうしても息子と私の間に寝たいらしく、そんな時は真ん中で寝てもいいけど、部屋の電気真っ暗にしてもいい?と提案。真っ暗のほうがすぐに入眠できるので、真ん中に寝る代わりに普段真っ暗な部屋を嫌がる娘も渋々了承してくれます。

第1子の娘の育児は、「初めて」ばかりで毎日が試行錯誤!

そんなこんなで、子育てってこんなに交渉の連続だったっけな、こんなことしなくても、親が言ったら言うことを聞いてくれるのが本来の形であるべきなのではないかなと、このやり方に疑問を持つ瞬間も少なくないのですが…なかなか言うことを聞いてくれずこちらも謎のプライド、意地が出始めて厳しくなり過ぎてしまったり、泣きわめく娘を見るのもなかなか心労なので、今はまぁ、これでいいかなとも思っています。

おむつ替えも授乳もおふろも、娘のときは何かと必死だったけれど、息子には動じることもなくて。やはり経験したことのあるのとないのとでは、こんなにも心の余裕が違うのかと実感する日々。それもそのはずですよね。娘の年齢は私の母としての経験年数でありますし、娘にとって初めての経験は、母である私にとっても初めての経験。これからも、試行錯誤しながら落ち込むこともあるだろうけれど、なんとか2人で乗り越えていきたいです。

そんな思いで、いつも頑張ってくれているごほうびにと、先日2人でお出かけしたものの、早速ごはんの時にYouTubeを見る見ないでプチげんかする母と娘、なのでした。
文/吉田明世 構成/ひよこクラブ編集部

きょうだい育児がスタートしてからの第1子との関係性を詳しく話してくれた吉田明世さん。
「第2子が生まれても、変わらずにいよう」というママの決意とは裏腹に、どうしても第1子に我慢させることが多くなってしまうかもしれません。
第1子の成長とともに自己主張も激しくなり、きょうだい育児で忙しいママ・パパとは衝突することも増えるでしょうが、交渉しつつ、試行錯誤しながら乗り越えられるといいですね。

吉田明世(よしだあきよ)

Profile
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、テレビ・ラジオ・イベントなど幅広く活動。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。

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