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フリーアナ吉田明世、素直になれないこどもたち…きょうだいげんかvs食い止めようとする母の困惑の日々

更新

現在、6歳の女の子と4歳の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。今月は、仲がいいのか悪いのか…子どもが大きくなるにつれてだんだん増える“きょうだいげんか”仲裁の苦労を語る、育児エッセイ第56回です。

きょうだいげんか、ただいま増発中!

ハッピーバースデー!(このときは2人とも仲よし)

少し前ですが、わが息子が4歳になりました。子どもたちが大きくなるにつれて増えるのが…そう、きょうだいげんか。5秒前まであんなに仲良くしてたよね?一緒に笑い転げてたよね?ほんの数秒、目を話した隙にいったいなぜそんなふうにけんかに発展するの?!とただただ困惑する毎日です。

というのも、私は3人きょうだいの末っ子。姉とは7歳、兄とは5歳も離れていましたので、2人と争いをするということはほとんどありませんでした。もちろん、それなりにあったのかもしれませんが、今思うと、2人からすると歳の離れた私は争い相手としてのレベルに達していなかったのでしょう。姉や兄と競っても、口でも力でも勝てっこない。勝てない争いをふっかけても無駄である。子どもながらに争いの無意味さを学んだ結果、納得できないことがあったときは「黙ってその場を去り、部屋にこもる」という術を身につけました。(もちろん怒りのオーラは出ていたと思いますが…)
家でも外でも、自分の意見をぶつける、ということをしない人間になったのです。そんなわけで私が人と争いをするということの耐性がついていないのが原因かもしれませんが、私は子どもたちの争いを「自分たちで解決するまで待つ。あたたかい目で見守る」ということがどうしてもできず、よくないとは思いつつも、仲裁に入ってしまうのです。

けんか予防対策、いろいろしてますが…

子どもたちが争いにならないようにするには、ケンカの種をまかないということに最大限気をつけています。たとえば…

・何か物を買うときは、まったく同じものを買う。(片方がいないときに、こっちの色のほうが喜ぶかな?と余計な配慮で別のものを選んだ結果、私も〈僕も〉こっちのほうがよかった!と争いになった経験多々あり)
・いちごを分けるときは1粒ずつお皿に入れるのではなく、1粒を半分にカットしたものをそれぞれのお皿に分けて入れる。(いちごによって大きさが違うのでこっちのほうが多い!という流れになるのを防ぐ)
・ごはんなどの際、配置的に片方の隣にしか座れない場所に行ったとき、次のタイミングではもう片方の隣に座る。(ついつい忘れて前回と同じほうの隣に座ったときには、「ママ、さっきも私〈僕〉の隣じゃなかったよね?」と言われる〈震〉)

…などなど、われながら、かなりの配慮をしているつもりなのです。ただ、そんな配慮はむなしく、争いをするというのが歳の近いきょうだいなのでしょうか。

常にライバル関係な2人ですが、いないときに妙にお互いを思いやっているのがまた面白い。
スーパーに行ったときは、「これ、買って行ったら喜ぶんじゃない?」と相手を思いやり、
家に1人でいるときは、「あーあ、お姉ちゃん(または弟)がいないとつまんな――い。」と口をとがらせている。
結局お互いのことが大好きなんだなぁと…。(好きなのに怒る、好きだからケンカになる、こじらせカップルか!)

まあよくよく考えてみると、こんなにもけんかして仲直りできる存在って、なかなかいない。これから小学生になったら、性格も価値観も違うお友だちとたくさん出会い、ときには我慢することもあるでしょう。
そんな中でも、自分のありのままの気持ちをさらけ出しぶつけられる瞬間がある存在がいるって、意外と大事なことなのかもしれない…。

そんなことを考えながら、今日もまた、2人の争いを鬼の形相で食い止める母なのでありました。

文・写真/吉田明世 構成/たまひよONLINE編集部

●記事の内容は2025年1月の情報で、現在と異なる場合があります。

吉田明世さん(よしだあきよ)

PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、東京FM「ONE MORNING」(月~金6時~9時)「THE TRAD」(月・火15時~16時55分)レギュラー。ほかにTV、イベント、コラム連載など幅広く活躍中。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。2022年、初の絵本「はやくちよこれいと」(インプレス)を出版。

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