不思議な動きには意味がある! 赤ちゃんの謎しぐさ&行動 一問一答[11カ月ごろ~1才6カ月ごろ]【小児科医】
ママやパパが赤ちゃんの様子を見ていて「どうしてそんなことをするの?」「なんのために?」と赤ちゃんに直接聞いてみたくなるようなことはありませんか。そんな赤ちゃんの気になる謎しぐさや行動の理由を、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。つかまり立ちからあんよのころ(11カ月ごろ~1才6カ月ごろ)の謎しぐさ・行動8つについてです。
ママ・パパなどとのやり取りを通してコミュニケーションを学んでいく時期
11カ月ごろから1才6カ月ごろの赤ちゃんは、手先の動きが発達してきて、より複雑なしぐさ&行動をするようになってきます。好奇心がますます旺盛になり、ママ・パパなど大人とのやり取りを通してコミュニケーションを学んでいきます。
[謎しぐさ&行動・1]上から物を落とす
おもちゃなどを落とすと目の前から見えなくなります。でも、消えてなくなったと思ったら、落ちて下にちゃんとあった!という発見が面白くて、夢中になっていると考えられます。(若江先生)
[謎しぐさ&行動・2]目をしぱしぱ、口をぱくぱく
ふとできた動きがおもしろくて、“しぱぱく”ブーム到来! ママ・パパが「どうしたの?」と興味を持ってくれるとうれしくてますますやろうとします。でも、期間限定の行動でいつの間にかしなくなります。(若江先生)
[謎しぐさ&行動・3]砂を浴びるように遊ぶ
赤ちゃんは、水や砂のように一定の形のないものに興味があります。公園では吸い込まれるように砂場や水場へ…。体の全てを使って学習しているので、ママ・パパは赤ちゃんが思いきり遊べるように準備をしてあげてください。(若江先生)
[謎しぐさ&行動・4]なんでも投げる
何を投げたら何が起きるのか?ということに興味があるようです。投げる様子を見てびっくりするママ・パパの反応を楽しんでいるところも。赤ちゃんは投げていいものとそうでないものの区別はつかないので、投げてはいけないものは遠くへ離しておきましょう。(若江先生)
[謎しぐさ&行動・5]指しゃぶりをする
指しゃぶりを心配するママ・パパは多いですね。でも、この時期の指しゃぶりは全く問題ありません。歯並びへの影響が気になってくるのは3才ごろから。理由を話し、少しずつやめるようにしていきましょう。(若江先生)
[謎しぐさ&行動・6]知らない人をじーっと見る
普段見慣れない人や物をじーっと見ることがあります。人見知りの時期はとくに、そういう傾向があります。見慣れている人とそうでない人の区別がついてきた証拠ですね。(若江先生)
[謎しぐさ&行動・7]自分の脚の間からのぞく
今までにない姿勢ができて、その姿勢だと景色もいつもと違って見えて新鮮なのでしょう。気が済むまで同じ姿勢を続けますが、頭に血が上るまで、つらくなるほどまでにはやらないので安心してください。
[謎しぐさ&行動・8]段差を上りたがる
段差を上ったりすることで手や足の動かし方を試しています。1才6カ月ごろでは、1段ごとに片足を上げたらもう一方の足も、というように足をそろえて階段を上ります。ちなみに上るより下りるのは難しく、まずは後ろ向きはいはいで下りようとします。(若江先生)
監修/若江恵利子先生 イラスト/minchi(みんち) 取材・文/ひよこクラブ編集部
赤ちゃんの行動範囲が広がり、動きもダイナミックになってくる時期。ママ・パパは、赤ちゃんが意思や気持ちをのびのびと表現できるように、環境を整えてあげることも大切です。
参考/『ひよこクラブ』2021年9月号「赤ちゃんの謎しぐさ&行動 解明図鑑」
minchi(みんち)【画家、イラストレーター、絵本画家】
Profile
アクリルガッシュを使用した幻想的な作品を国内外の展示で発表。チャットモンチーの4thアルバム『YOU MORE』のジャケットイラストを手がける。2016年、フランス人映画監督Aude dansetと3Dショートフィルム『Mishimasaiko』を共同制作。絵本に『いっさいはん』『にゅうしちゃん』(ともに岩崎書店)などがある。https://twitter.com/minchisan