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コロナ禍で心配される赤ちゃんのビタミンD不足。感染症予防にも大切な栄養素【専門家】

赤ちゃん・子どもの成長や健康に欠かせない栄養素であるビタミンD。食事でとることも可能で、紫外線を浴びることでもつくられますが、現在その不足が心配されています。積極的にとりたいビタミンDが不足するとどうなるのかなどを、小児科医の時田章史先生に聞きました。

骨が弱くなる病気の予防や感染症の予防に大切

(右)ビタミンD、亜鉛、ビタミンCが細胞同士をくっつけて、ウイルスが入れないようにしている状態。(左)くっつける作用が弱く、ウイルスが細胞間に入りこんでいる状態。

ビタミンDは、赤ちゃん・子どもの成長には欠かせない栄養素です。コロナ禍での外出自粛などによって、そのビタミンDの不足が心配されているといいます。

「カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にするはたらきがあるビタミンDは、成長期の子どもに欠かせない栄養素です。ビタミンDが不足すると、骨からカルシウムが溶け出し、骨がやわらかくなって、背中が曲がったり、足の骨がO脚に変形したりする“くる病”を発症することがあります。

また最近の研究では、ビタミンDは、ウイルスから体を守る効果があるとわかっています。ウイルスは、粘膜にある細胞の表面からレセプターという穴のようなものに結合し、細胞内に侵入します。このほかに、細胞同士のすき間から侵入するルートもあります。通常、ビタミンDや亜鉛、ビタミンCなどの栄養素が、この細胞同士をくっつけてウイルスを侵入させない役割をしていますが、これらの栄養素が欠乏すると細胞間のすき間がゆるみ、そこからウイルスが入り込んでしまうのです」(時田先生)

感染症予防のためには、ワクチン接種、手洗い、マスク着用と同様に、きちんと栄養をとることが大切です。

母乳育児の子は欠乏に注意!日光浴不足も原因に

ビタミンDは食事でとるほか、必要量の80〜90%は、日光(紫外線B波)を浴びることにより皮膚でつくられます。近年、過度な紫外線対策や食生活の変化などにより、日本人は、赤ちゃんだけでなく年齢を問わずビタミンDが不足している状態が続いていて、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」(2020年版)ではビタミンDの目安量が上乗せされました。

昨年から続くコロナ禍の中で、外遊びやお出かけの機会が減ったことで、紫外線を浴びる量がさらに減り、今までいわれていた以上にビタミンDの不足が心配されています。

「乳幼児にビタミンDが不足してしまう原因には、母乳育児であること、紫外線不足、離乳食の開始の遅れや、不適切な与え方などがあります。

母乳にビタミンDは、ほとんど含まれないことがわかっています。母乳や混合栄養の赤ちゃんには、1才になるころまでは、ビタミンDの液体サプリメントを飲ませることをすすめる小児科医も増えてきています。
また、離乳食では、しらす干しや鮭、赤身の魚、卵黄、きのこ類など、ビタミンDが多く含まれている食材を意識して食べさせましょう」(時田先生)

ガラス窓は、ビタミンDを作る紫外線B波をカットしてしまうそうで、窓を閉めた室内での日光浴では、効果がありません。感染対策をした上で、お散歩や外遊びなど、屋外で適度に紫外線を浴びることが大切です。
ビタミンDは、健康面から一生にわたって大切な栄養素なので、適切な日光浴と栄養摂取を家族みんなで心がけましょう。

話・監修/時田章史先生 イラスト/福士陽香 取材・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

成長期の子どもの歯や骨を丈夫にするためにも、ウイルスから体を守るためにも大切な栄養素であるビタミンD。感染対策をした上で、屋外で日光を浴びる時間を取ることが大切です。

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