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ステイホームでも日光浴を!今冬の“くる病”予防対策の提案【小児科医】

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日本の女の子のウォーキング草の上の(1 年)
ziggy_mars/gettyimages

新型コロナウイルス感染予防だけでなく、冬の感染症から子どもを守るためにお散歩を控えるママやパパも多いかもしれません。しかし子どもの生活には適度な日光浴が大切だと言います。
「小児科医・太田先生からママ・パパへ、今伝えたいこと」#3は、冬も日光浴が大切、との提案です。

ビタミンDが足りないと、子どもの体に影響が

外来小児科学会の仲間が、たまひよONLINEの【小児科医リレーエッセイ】にビタミンD不足が引き起こす“くる病” 発症予防について書いてくれています。近年このビタミンⅮの摂取不足のほかに、紫外線の暴露不足による発症も報告されています。新型コロナ第3波で外出自粛が求められている中、ステイホーム厳守に気を取られすぎると、子どもが日光浴不足になるのではないかと心配しています。

患者が増えている、ビタミンD欠乏性“くる病”とは

食事からの摂取不足や、日光浴不足などが原因でビタミンDが足りなくなり、骨がやわらかくなって起きる病気を“くる病”と言います。
新型コロナの流行とは関係なく、10年前に比べて“くる病”の患者さんが10倍に増えています。その一因には、オゾン層の破壊で有害紫外線が増え、その照射を避けるために日光に当たることを極端に怖がって起きる紫外線暴露不足によるビタミンD不足もあるそうです。

“くる病”の子を診ました

私のクリニックでも1年間に2人の患者さんに遭遇しました。
1人は、第2子妊娠中の体調不良が原因で、母がほとんど外出できなく、日光に当たる時間が激減した1歳児。よく転ぶようになったのに気づかれたことから診断に至りました。
もう1人は、最近北海道から千葉に転居して来られた2歳児。乳児期にRSウイルス感染症になり、治癒後外出が怖くなり、日光浴不足で発症して治療したとのこと。緯度が高い地域は日照時間が短いので普段も注意が必要です。
2人とも環境を変え、薬剤内服治療も終わって今は元気になっています。

極端な紫外線暴露不足に、今冬はとくに注意が必要

理由は異なりますが、2人とも日光に当たる時間が不足して“くる病”を発症していました。
今、新型コロナ第3波が猛威を振るっています。感染予防のためにステイホームが呼びかけられており、多くの家庭が意識的に外出機会を減らしています。当院でも、「お友だちと外で遊ぶことが減っています」と聞きます。外出が減ると日光に当たる時間も減ります。“くる病”の予防には、ビタミンDを作るために1日10分以上日光に当たる(地域差はあります)習慣づけが大事とされています。

予防にはビタミンDサプリメントも有効

ビタミンD不足を防ぐには、食事(魚や乾燥きのこなど)からの摂取とともに、適度な日光浴が必要です。未熟児、完全母乳で育てられている子、そして緯度の高い地域にお住まいの方々は、ビタミンD不足傾向があるといわれています。通常の対策だけだと心配の方はかかりつけ医に相談しましましょう。サプリメントでの補給も有効です。適切な対応をして“くる病”にならないように気をつけましょう。

※サプリメントについては、前述した【小児科医リレーエッセイ】にも出ています。

監修・文/太田文夫先生

構成/ひよこクラブ編集部

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