友利新 お友だちにいじわるをする2~3才児への対応
子どもが2才ごろになると始まる「お友だちトラブル」。適切なふるまい方をどのように伝えればいいのか、親にとっては対応に迷うことの1つです。今回は、「息子がお友だちにいじわるをする」というお悩みに、3人のママで皮膚科医の友利先生が、ママの視点でアドバイス!
ママ×医師 友利先生の子育てが楽しくなる処方箋#32
子どもがお友だちにいじわるを…。親はどう対応すればいい?
<ママからの質問>
公園遊びのときなどに、息子がお友だちにいじわるな態度をとって困ります。 たとえば、すべり台でお友だちが後ろで待っていると、 なかなか滑らなかったり、滑り終わったあとにすぐによけなかったり…。 また、1つしかない遊具にお友だちが興味を示すと、とられないようにと急いで遊具まで走ってキープし、譲らなかったりして、対応に悩みます。お子さんがお友だちにいじわるをしたとき、友利先生はどのように対応していましたか?
(3才6カ月男の子のママ)
自分がしたいことをしているだけ。いじわるではないと思います
2〜3才は自我が強くなる年齢なので、自分がやりたいことを優先してしまいがちですよね。ただ、まだ集団行動という点では、「お友だち」という認識はできていても、「調和をする」「協力する」という意識は低いのがこの年齢です。ですので、本人的には「いじわるをしている」という意識は低いのではないでしょうか?
そんなときに、頭ごなしにしかってしまうと、子どもはなんで怒られているのかわからなくなってしまうこともあります。いじわるをすることと、自分がやりたいことを優先してしまうのは、少し違うかもしれません。
とはいえ、まわりのお友だちからしたら、不快な思いをするも事実。そんなときは「自分がやりたいことを通してしまうことが、まわりのお友だちに嫌な気持ちを抱かせてしまっているんだよ」と、子どもにもわかるように話しをしてみるといいのではないでしょうか?
子どもだから話をしても意味がないと、私たち親は思いがちですが、しっかり話せば意外とわかってくれることも多いですよ。
文/友利新先生 構成/ひよこクラブ編集部
大人にとっては“いじわる”でも、子どもにとっては“ただ自分がしたいこと”。こういう大人と子どものギャップって、多いように思います。そんなときは、頭ごなしにしからず、友利先生のようにていねいに説明してあげたいものです。
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