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赤ちゃんは生後しばらくは鼻呼吸、鼻水・鼻詰まりのケア&受診の目安【小児科医】

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新生児鼻
katrinaelena/gettyimages

乳幼児期の鼻水・鼻詰まりの問題点は?おうちケアでできることは? 鼻水・鼻詰まりは身近な症状なので、受病院を受診するタイミングにも迷いやすいものです。3児のパパでもある小児科医の岡本光宏先生に聞きました。

赤ちゃんは鼻が詰まると苦しくなりやすいので鼻通りをよくしてあげることが大切

赤ちゃんの鼻の中は狭く、自分ではなをかめないので、鼻の中はすぐに鼻水でいっぱいになります。
また、相対的に舌が大きく、のどを覆っているために、生後しばらくは口呼吸ができず、鼻呼吸になります。鼻で呼吸をしながら母乳やミルクを飲むので、鼻詰まりがあると母乳やミルクを上手に飲むことができず、眠りを妨げてしまうことも。赤ちゃんの鼻通りをよくすることはとても大切です。

鼻通りをよくするために鼻水をこまめに吸引し、室内環境を見直そう

室内がほこりっぽい、温度差がある、乾燥している場合は鼻水・鼻詰まりを引き起こしやすくなります。鼻水吸い器で鼻水をこまめに吸引して鼻詰まりを予防し、室内環境を見直すことが大切です。鼻水がたれていなくても、鼻の中でたまっていることがあるので、赤ちゃんが苦しそうならまずは吸ってみましょう。

鼻水は色や粘性の変化よりどれくらい続いているかの状況で受診を

ウイルスが原因の風邪では、鼻水は下記の経過をたどります。鼻水が黄色や緑色になったり、どろどろしたりすると不安になりますが、それはウイルスと戦っている証拠。風邪の一般的な経過なので心配いりません。

それよりも、鼻水・鼻詰まりが長く続いているときが心配です。とくに、1才6カ月以降で鼻水が10日以上少しもよくならず続いている場合は、かかりつけ医を受診しましょう。

また、鼻水の経過、期間にかかわらず、鼻水・鼻詰まりに加えて発熱、下痢、嘔吐などの症状があるときや、鼻詰まりでよく眠れていない様子、母乳やミルクが飲めていない様子があるときも受診の目安になります。

<鼻水の経過>

少量のさらさらで透明な鼻水

多量のさらさらで透明な鼻水

少量のどろどろで色つきの鼻水

場合によっては多量のどろどろで色つきの鼻水

10日以内に少しよくなり、14日以内に治まる



監修/岡本光宏先生 取材・文/ひよこクラブ編集部

鼻の中が狭く、自力ではなをかむことができない乳幼児期は、ママ・パパが鼻水・鼻詰まりの原因を取り除き、こまめに鼻水を吸引してあげることが大切です。

『ひよこクラブ』2022年1・2月合併号には、さらに詳しく鼻水吸い器の上手な使い方やおうちケアの体験談などもまとめた「鼻水・鼻詰まりのケア 正解がわからない!」特集があります。

参考/『ひよこクラブ』2022年1・2月合併号「鼻水・鼻詰まりのケア 正解がわからない!」

※掲載している情報は2021年12月現在のものです。

ひよこクラブ2022年1・2月合併号

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