ママ友が欲しい! コロナ禍で皆はどうやってママ友を見つけているの? 母たちの叫び【子育てアドバイザーに聞く】
「たまひよ」WEB・アプリユーザーに、「ママ友関係でよかったこと、不安になったこと、トラブルになったこと、思わず耳を疑ったエピソードを教えてください」と、募集したところ、たくさんのコメントが寄せられました。
寄せられたのは、悩みは悩みでも「コロナ禍でママ友ができない!」という悲痛な叫び。ネットではトラブルの元凶みたいなイメージが先行しているママ友ですが、やはり“孤育て”では心強い存在のようです。
そこでコロナ禍でのママ友を作るコツや付き合いの心構えを、子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
支援センターは閉鎖、イベントは中止。ママ友と出会うキッカケがない
「コロナ禍での出産・育児で、イベントごとでも隣の人に話しかけるのを躊躇して、これからもママ友できず“孤育て”になるのかなと不安になります」(リリママ)
「コロナ禍で地域のイベントがほとんどなくママ友を作る機会が減っています。むしろママ友ほしい!! ひとりは寂しい!! 」(つーまむ)
「むしろ近くにママ友が全くいない事が悩みです。いてもこのご時世なのでなかなか会えず、情報交換がしにくいので。もっぱら子育てアプリにお世話になっています」(ぶひちゃん)
「知らない人と仲良くなるのが苦手でうまく話しかけられません。ママ友がものすごく欲しい訳じゃないけど、いたほうが心強くて安心できるのかなって感じてます」(うる)
と、寄せられたコメントの半数は「ママ友がいないことが悩み」でした。そこで「コロナ禍でもママ友できたよ!」という数少ない声を紹介します。
ママ友ができた! ではSNSを駆使する人多数
「私の同級生たちはベビーブームで、育休仲間がたくさんいます。疎遠だった同級生とも、子育てについて共感したり相談しあったりし、私の息抜きの時間にもなっています」(あいらまま)
「夫の仕事の都合で夫婦2人とも土地勘のない場所で妊娠出産。近所にママ友はいませんがTwitterを通して県内ママさん達と連絡を取り合うようになり、ときどき子連れで遊んでいます」(てー)
「Twitterのフォロワーさんと仲良くなり、実際に会って遊ぶようになりました。リアルなママ友ができて、すごく嬉しかったです!」(プリン)
「ベビーアカウントでたくさんのママ友と出会いました。ハンドメイドが得意なママ友がいろいろ作ってくれて送ってくれたり、育児情報共有できたり、充実しています」(しぃちゃん)
「初めての育児でいっぱいいっぱいになり産後うつ気味に。保健師さんからの勧めで支援センターのベビーイベントに参加したら、同じ月齢の赤ちゃんやそのママと仲良くなり、いろんな相談にものっていただいて産後うつは解消。毎日が楽しくなっていました」(にじのぱ)
ネットを通して旧友と連絡をとりあう人、SNSを駆使してママ友を探す人の声が届きました。しかしやはり、というか早速トラブルに巻き込まれた……という声も。
さっそくママ友の洗礼(!?)をうけたという声も
「アプリやインスタでママ友と繋がり、コロナ禍でも疑心暗鬼にならずに済みました。しかし自分の考えとは違う人もいるなぁと実感中。悪意はないとはいえ、グサッとくる言葉を言われたことあります」(みーみー)
「SNSに勝手に私の娘の写真をあげていて衝撃でした」(なつ)
「ママ友のマッチングアプリでご近所の同じ月齢の方と知り合いに。最初は情報交換も出来て楽しかったのですが、段々と子どもの成長や発達に関してマウントを取られるようになり、段々と連絡をとらなくなりました」(からあげ)
「SNSを通して仲良くなったママ友はマウント癖があり、承認欲求が強くてなにかと面倒でした。たまたまその人が近所に引っ越してきたのですが、毎週『会おう』と言われてそろそろ限界かなぁと思っていた矢先、そのママ友が他のママ友とSNS上でトラブルに。私もそのママ友から離れる決意をしました」(みーこ)
「ママ友ってやはり心強い。SNSも良いけれどせっかくなら地域のママと仲良しに」と、専門家
コメントでは「ママ友はいらない」というドライな声もありましたが少数派。ママ友が欲しい理由は、「いろんな情報を共有したい」「子どもと同じ月齢の友達がほしい」と、“孤育て”の不安が背景にあるようです。コロナ禍でのママ友を作るコツと、ママ友付き合いの心構えを、2人の母でもある子育てアドバイザーの長島さんに聞きました。
「ネガティブなイメージがぬぐえない感もある“ママ友”ですが、育児の悩みを言いあったり、地域の情報を交換したりなど、日々育児をがんばるママにとって心強い存在であることは確かです。
ところが、コロナ禍が続き、地域の子育て支援センターやママサークル、親子向けのイベントなど“出会いの場”が激減。『コミュニケーション不足→孤独感に悩む』という負のスパイラルに陥ってしまうママが少なくないようです。
一人でも二人でも、“同士”と出会い、いろいろお話ししたいですよね。
SNS等を通じてママ友と知り合うのももちろんOKですが、せっかくなら、同じ地域のママと知り合いたいもの。
そのためにおすすめなのが、お住まいの地域で習い事を始めてみること。体操でも、リトミックでも、子ども英語でも、なんでもOK。
わが子が好きそうなジャンルの習い事に参加することで、同年齢の子どもをもつママたちと出会うことができます。習い事の前後の時間にお話ししたり、少し仲良くなったら、近くの公園でいっしょに遊んだりもできますね。
お子さんが園に通っているなら、可能な範囲で保護者会の役員や委員になり、それらの集まりに参加することで、ママ友ができることもあるでしょう。
公園や、図書館の絵本コーナーなども出会いの場。同じくらいの年齢の子と過ごしているママを見かけたら、無理のない範囲で『お子さんおいくつですか?』と、声をかけてみるのも一案です。
ただし、ママ友はあくまでも、子どもを介した関係です。子どもの成長や子どもを取り巻く環境の変化により関わり方は変化していきますし、ある日突然途切れることもあります。
良い意味で“あまり期待しないこと”も、ポイント。
『話しかけても大丈夫かな』とひるまず、まずは思い切って声をかけてみましょう」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」WEB・アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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