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「全員血はつながっていなくても普通の家族」タレント・武内由紀子が2人目の養子を迎えた理由

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2019年3月に、特別養子縁組で男の子のお母さんになったタレントの武内由紀子さん。もう1人子どもを育てたいと望み、2021年6月に女の子を特別養子縁組で迎えました。2人目のお子さんを迎えるまでの日々と、きょうだい育児について聞きました。
(上の写真は、武内さんの2人のお子さん。上のお子さんはお兄ちゃんらしくなり、妹の相手をしてくれます)

息子の育児に慣れてきたころ、「2人目がほしい」という思いがわき上がる

――養子をもう1人迎えたいと考えたのはどのような理由からですか。

武内さん(以下敬称略) 私は子どもが大好きなので、不妊治療を行っていたときから、いえ、その前から子どもは2人ほしいと考えていました。息子を入籍したころは、2人の子育てにまだ自信がもてませんでしたが、息子との生活が軌道に乗り、子育てに慣れてくると、「息子にきょうだいができればいいな」という思いが頭をよぎるようになりました。

夫に相談したところ「大変になるんじゃないの?」と、まず私の心配をしてくれましたが、もう1人子どもを迎えたいという思いは夫と私で同じだったので、2019年10月にアクロスジャパンに登録。息子を入籍してから7カ月後のことでした。
息子の時と同様、研修や新生児実習、家庭調査を受けたのちに待機登録し、マッチングする子どもを待ちました。

――2度目の養親候補としての登録ということで、気持ちとして1度目と違うことはありましたか。

武内 先の見通しが立つから2人目の子どものほうが気持ちに余裕が持てるというのは、実子も養子も同じだと思います。1人目はわからないことだらけで、待機期間も待ち遠しさはもちろんありましたが、不安のほうが大きかった感じです。しかし、2人目は会える日が来るのを、ただひたすらに楽しみに待っていました。
そして2020年4月に、「○○ちゃん(娘の名前)が生まれたよ」とアクロスジャパンの担当者から電話連絡があり、特別養子縁組制度で生後9日の女の子を迎えました。コロナ禍の中だったため入院育児実習ができず、担当の方と助産師さんがわが家に赤ちゃんを連れてきてくれて、自宅で実習を受講する形となりました。

助産師さんから「小さく生まれてきて脂肪も少ないから、あたたかくしてあげてね」と言われていたので、着るものや布団、室温などは、息子のときよりも、さらに気を配って育てました。子どもは1人1人違うから、心配なことも1人1人違いますね。娘が順調に育ってくれてほっとしています。
その後、6カ月間の試験養育期間と家庭裁判所の審判確定ののち、2021年6月に長女として入籍。私は48才、夫は41才、息子は3才0カ月、娘は1才2カ月でした。

息子を入籍したときはお祝いにおすしの出前を頼んだのですが、娘のときは2人のお世話でそんな余裕はなく、いつも通りのあわただしい食事で終わりました(笑)。

――下にきょうだいを迎えることを、息子さんにはどのように説明しましたか。

武内 2人目の養親になるための準備を進めたとき息子は2歳になる前だったので、前もって説明してもわからないだろうなと。そこで、娘を授かることがわかってから「うちに赤ちゃんが来るよ。妹ができるよ」と話しました。理解はしていなかったと思いますが、娘のことをすんなり受け入れ、かわいがってくれたのがありがたかったですね。

――お子さんを入籍するときは、喜びだけでなく、切なさも感じたそうですね。

武内 入籍するまでは、子どもの姓は生みのお母さんの名字です。母子健康手帳にもその名字が記載されています。入籍後はうちの姓に変わるので、これはとてもうれしいことなのですが、産んでくれたお母さんと子どもをつなぐものがなくなってしまうことへの切なさのようなものを感じました。
息子のときも感じましたが、息子を育てた経験があるからか、娘のときは切なさをより強く感じました。その分、「この子たちを幸せにしなければいけない」と、決意を新たにしました。

毎日ドタバタだけど、日に日にきょうだいになっていく姿を見られるのが幸せ

2人で公園遊び。お互いの存在を肌で感じるから、違う遊びをしていても安心していられるようです。

――下の子を迎えたことで、息子さんが赤ちゃん返りしたとか、大変なことはありましたか。

武内 娘を迎えた時期は息子のイヤイヤ期が始まったころだったので、娘のお世話をしていると息子がぐずる、というのはしょっちゅうでした。反対に、息子の相手をしているときは、娘が多少泣いても待たせてしまったりも。それは今もあまり変わりません。でも、これってきょうだいが生まれたらどこの家庭でもあることかな、と思っています。大変ではありますが、「きょうだいの子育てはこういうもの」と受け止めています。

子どもが増えたら大変なことは増えるし、自分の時間はさらになくなるし…ですが、娘が家族に加わって息子もそれを受け入れ、日に日にきょうだいのきずなが強くなっていく様子を見る喜びは何物にも代えがたく、大変さを忘れてしまいます。

子どもたちがいつでも帰ってこられる「安全基地」のような親になりたい

お父さんも一緒にお散歩。「本当にどこにでもいる普通の親子です。血のつながりなんて関係ないんです」と武内さん。

――これからどんどん大きくなっていくお子さんたちに、どんなきょうだいになってほしいと思いますか。また、どんな親になりたいですか。

武内 大人になってもずっと仲よくいてほしいです。そして、親には言えないことも相談し合えるような、支え合える関係でいてほしいです。
親としては、夫の両親のような親になりたいと思っています。夫の両親は普段はあれこれ口を出さず、私たちの決めたことを応援してくれますが、何かあると親身になって相談に乗ってくれ、とっても頼りがいがあるんです。そんな親になれるように私たちも頑張ります。
そして、将来子どもたちがどこで暮らしていても、いつでも帰ってこられる「安全基地」のような実家を、私と夫で作りたいです。

――高齢で親になる人が増えてきていますが、武内さんも下のお子さんが20才になるとき68才です。年齢的な不安はありますか。

武内 子ども2人が独り立ちするまでは絶対に元気でいようねと夫と話しています。具体的に何かしていることはありませんが、困ったことや心配事はお互いに共有し、一緒に解決策を探すなど、ストレスをため込まないことを心がけています。夫は普段はおとなしいのですが芯が強く、うじうじと考え込まないタイプ。そういうところは見習いたいし、尊敬しています。
夫婦がお互いのいいところを認め合い、コミュニケーションを密にすることは、子育てに欠かせないことだと考えています。夫婦で力を合わせて、子どもたちのこれからの人生を見守っていきます。

【アクロスジャパン・小川さんより】親を必要とする子どもと家族になる。それはとても素晴らしいことです

実子も養子も、子育てする大変さ、日々の感動には変わりはありません。「安全基地」となる家庭を必要とする子どもたちの親となる、素晴らしい家族のあり方を、皆さんにもぜひ知っていただければと思います。

お話・写真提供/武内由紀子さん 取材協力/アクロスジャパン 小川多鶴さん 監修/林浩康先生(日本女子大学人間社会学部社会福祉学科教授) 取材・文/東裕美、ひよこクラブ編集部

武内さんの話を聞いていると、法律的な手続きの違いがあること以外、特別養子縁組で子どもを育てることは、実子と何も変わらないことがよくわかります。特別養子縁組に関心を持った方は、養子縁組あっせん機関に問い合わせだけでもしてみるといいのではないでしょうか。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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