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ドクター教えて!「パパの小児科デビュー」で気をつけることって?

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iStock.com/Wavebreakmedia

最近、パパも積極的に育児をするようになり、小児科でも1人で赤ちゃんを連れてきているパパを見かけることが多くなりました。とくに土曜日の小児科に行くと、同行者のほとんどがパパ、なんてことも。赤ちゃんを病院に連れて行くのは、準備や待ち時間などもあって、けっこうな重労働。ママだけではなく、パパに赤ちゃんを病院に連れて行ってもらえると、ママの負担がぐっと減ります。
そんな「パパによる小児科受診」で気をつけるべきことを、神奈川県立こども医療センター感染免疫科部長 今川智之先生に聞きました。

パパの知識不足に注意!事前にわが子の情報のインプットを

日々、たくさんの赤ちゃんの診療をしている今川先生も、ここ数年でパパの受診が増えたと実感しているそう。先生もパパが積極的に育児するのを歓迎する一方で、診察に必要な赤ちゃんの「情報」について、インプットできていないパパもいるのだとおっしゃいます。

「たとえば、小児科の処方薬は赤ちゃんの体重に応じて、量をこまかく調整します。ですから、赤ちゃんの体重を把握しておくことが必要です。また、接種済みの予防接種感染症の既往歴なども診察にかかわってきますので、しっかりわかっていることが重要です」

確かに、パパが”情報不足”の状態だと、診察時間が長くなったり、体調の悪い赤ちゃんの負担にもなってしまいかねませんね。

パパの電話中に先生が子守をすることも!?

ほかにも、赤ちゃんの平熱普段飲んでいる薬、うんちの様子なども重要な情報。今川先生は以前、赤ちゃんの既往歴などを質問したところ、答えられずにその場でママに電話をかけるパパに遭遇したそう。その間、肝心の赤ちゃんは先生があやしてあげたのだとか! ただでさえ忙しい小児科の先生に、そんなことをさせるのは気が引けますよね…。込み合いがちな小児科では、ひんしゅくを買ってしまうかも…。

パパの小児科デビューをスムーズにするには?

やっぱり病院には、普段から赤ちゃんと接することの多い「ママが連れて行くしかない」と感じる人もいるかもしれません。でも、子育て中は、ママ自身に赤ちゃんの感染症がうつって寝込んでしまったり、下の子のお世話があったりと、予期せぬ事態が訪れるもの。いざというときのためにも、早めにパパが小児科デビューをしておくのがおすすめです。

とはいっても、普段、赤ちゃんと一緒にいる時間の少ないパパが、赤ちゃんの「いつもの様子」を説明するのは至難の業。イチオシの方法は、赤ちゃんの体重や平熱などをメモに残して、パパに渡しておくことです。母子健康手帳のどこに予防接種の接種履歴が書いてあるかも、普段からパパに知らせておきましょう。また、発熱や嘔吐(おうと)・下痢などの症状は、数値や回数をメモして先生に見せるだけにしておけば安心です。

アッヴィ合同会社が2才未満の子どもを持つ親を対象に行った「子どもの健康に関する意識調査」によれば、子どものこれまでの感染症の既往歴を「知っている」と答えたママは77.2%に対して、パパは35.6%と、倍以上の差がありました。
小児科受診がうまくいけば、パパ自身も「どんな情報が大切か」を徐々につかめるようになるはず。また、予防接種や健診など、赤ちゃんが元気なときにパパが小児科デビューをしておくと、受診のハードルが下がるかもしれません。冬~春にかけては、感染性胃腸炎やインフルエンザなどの感染症の流行期。パパをママがうまくサポートして、赤ちゃんに負担のない“パパの小児科受診”を心がけたいですね。
(取材・文/ひよこクラブ編集部)

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●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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