自分の小学校時代と娘の学校があまりに違ってショックをうける!【御手洗直子のコマダム日記】
今回は「前へならえ」について。一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#98
今はコロナゆえ机を班にすることすら存在せずと聞き戦慄した2022
私は身長が148cmくらいで、幼稚園に通い始めた3才から現在まで常にクラスで一番小さく前へならえは腰に手をあてるポーズしかしたことが無かったのだが、どういうわけなのか現在小2の長女の身長が136cmとかあって体重も35kgくらいあってクラスでも1,2を争うほど大きい。夫もそこまで大きな人というわけではなく(174cmくらい)どういう遺伝のもとこうなったのかはわからないが、おかげさまで長女はスクスクメキメキ大きくなってこの前とうとう24cmの長靴を買った。私と同じサイズである。
授業参観に行ってもいつも必ず一番後ろの席に配置されているので、授業中集中せずなんだかぐにゃぐにゃしているのを真後ろで見れてとてもよい。よくない。学校行事で長女を見に行くとなるほど周りの子よりだいぶ大きいなあと思うのだが、先日『そうか…君は前へならえであのポーズをしたことがないのだね…?』と長女へ常に一番小さかった者として一番大きな者への悲哀を込めた謎マウントをとってみたところ、『お母さん…、今はね、名前じゅんにならぶからせはかんけいないんだよ…』と言われたのであった。エッ?そうなの?!
背の小さき者たちの定番ギャグ(?)として『コレしかやったことないから』はあるあるだと思っていたのだが、今の若人にはこのギャグが通じないのか…!さすが男女分けも『くん』呼びも消えた現代である。先生がケツバットとか言いながらバット持ってた時代の話を聞かせてあげたい。修羅の国かよ。
さてそんな136cm体重35kgだが、中身は小学2年生8才なので容赦なく『だっこして♥』と言いながら上に乗ってくるのであった。148cm骨密度70代後半としてはいつどこが折れてもおかしくない状況である。カルシウム摂って運動しなさい。だって引きこもりだから外が嫌いなんだもの。
どう考えても再来年には私を追い抜いてはるか先へと行きそうな勢いなのだが、自分よりでかいものをだっこするというのはどういう状態なのであろうか…。だいぶ前に友達が『今息子が小5だけど、まだだっこに来る』と言っていたので、小5までは来るのだ。小5男子はでかい。おそらく。だが友はどこも折れることなく無事息子さんを成人させた。おめでとう。私もがんばる。折れないように。(倒置法)
ちなみに次女は私の血を濃く引いているので常に一番小さき者としてクラスに存在している。月齢では中間にいるというのに。いやそう。私もそうだった。将来は一番小さき者として共に盛り上がろう。机が小さいから班を作ったときに机同士の段差が激しいとか。(あるあるなのか…?)
でも悲しいかな。君にも通じないんだな、前へならえのギャグ。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko