「知りたい」がたくさん! 2・3歳は知識と言葉を増やす絶好のタイミング
2歳、3歳のころは知識と言葉が増えていくには絶好のタイミングです。聞いたこと、知ったことはどんどん吸収していきます。
自分から知りたい!という意欲にもあふれており、知っている言葉がどんどん増えるので、お話することも上手になってきます。また、ものの特徴への理解が進む時期でもあり、いろいろな角度からものの特徴を考えられるようになります。
言葉が増えていくことで、子どもにはさらなる成長が見られるようになります。
知識と言葉が増えると伸びる3つの力
知識と言葉が増えると伸びる3つの力とはどんなものなのでしょうか。
1. 自分なりに考える力
2歳、3歳では知識と言葉を徐々に組み合わせて考えられるようになります。
ひとつのことを理解すると、「次は?」「こっちはなんだろう?」と知的好奇心が刺激され、自分なりに考える力が育ちます。
2. 自分のことは自分でする力
2歳、3歳では新しく挑戦できることがたくさんあります。例えば、トイレに行くことも、2歳や3歳の子どもにとっては初めての挑戦で、ちょっぴり勇気がいるものです。
だから、挑戦をする前に知識と言葉を知っていることで「大丈夫、できる!」という気持ちになり、前向きに取り組めるようになります。
3. 人を思いやる力
相手の気持ちを考えるきっかけになる知識や言葉を知っていることで、人を思いやる力が身につきます。例えば、泣いている子が目の前にいたとしたら、どうして泣いているのかを自分の言葉で考えられるように。
そうすることで、お友だちや小さい子に自分から優しくでき、やりとりも上手になります。
どうすればそれぞれの力を伸ばせる?
ママやパパとしては、いま伸び盛りの子どもの力は伸ばしてあげたいところ。
ではおうちでどのような工夫をしてあげると力を伸ばしてあげられるのでしょうか。
1. 興味を持てるテーマを増やしてあげよう
2・3歳の子どもが興味を持てるテーマや遊びだと、自らがもっと知りたい!という気持ちが自然と育まれます。知りたい!をきっかけに言葉や知識を増やし、手や指を動かす遊びを通すことで、試行錯誤しながら自分で考える楽しさも感じられるようになります。
2.挑戦する気持ちを手助けしよう
新しい挑戦はちょっぴり怖いし、勇気がいるもの。だからその新しい挑戦がどのようなものなのかを遊びの中で知っていくことで、恐れず、前向きに取り組めるようになります。
例えばトイレであれば、トイレの一連の流れを知ることで、自分でも「トイレに自分も行ってみたい!」「挑戦してみたい!」という気持ちになれます。
3. ごっこ遊びで思いやりの力を育てよう
思いやりの心は、なかなか言葉で伝えるのは難しいものです。そこで、ぬいぐるみなどを利用したごっこ遊びで思いやりの気持ちについて教えてあげましょう。
ぬいぐるみをお友だちに見立てて「痛がっていたらどうしてあげたらいい?」「悲しそうにしていたらどんなふうに声をかける?」など会話の中で子どもの優しい気持ちと言葉を引き出してあげましょう。
楽しく知識と言葉を増やそう!
2歳や3歳のころは新しいことを知るのも楽しい時期です。あれもしてあげたい、これもしてあげたいと思うかもしれませんが、まずは「これはどういうこと?」「どうしてこうなるの?」という子どものクエスチョンにも丁寧に答えてあげることから始めてみるようにしましょう。
そういった積み重ねが子どもの言葉を増やしていきます。特別なことはしなくても、日々の密なコミュニケーションが子どもの言葉の力を育ててくれるはずです。
取材・文/ふくだりょうこ
取材協力/こどもちゃれんじ