年長さんで大事にしたいのは「学びたい」と思うきっかけ作り
年長さんは、小学校入学を控えての大切な1年となります。準備しておきたいことはたくさんありますが、そのひとつが「自分から学ぶ力」です。
「自分から学ぶ力」はおうちで習慣づける
「自分から学ぶ力」とは、ママやパパにやらされるのではなく、自分からやっていくこと。すぐに答えを求めるのではなく、自分からやって調べて自分で答えを見つける。そういったことを指します。小学校に入るとひとりで授業を受けることになり、家庭学習もスタートします。そのためイヤイヤではなく、自分から意欲を持って取り組み、自分で解決する力がますます求められるようになります。
実は、「自分から学ぶ力」は家庭で伸ばしやすい力です。おうちでは、誰かにやらされるということもなく、自分で決めたことを、自分のペースで進めることができます。少しの時間でもよいので、自分から机に向かうようにすると、自然と習慣づくりができるようになります。
自分から取り組んで伸ばしたい5つこと
おうちで「自分から学ぶ力」を伸ばしつつ、小学校入学に向けて養っておきたい5つのことがあります。
1. 国語と算数の基礎を楽しく自分から学ぶ
読み書きや計算は、小学校でも重要な学習です。年長さんでもどんどんチャレンジしていきたい分野ですが、単調に繰り返すのではどうしてもマンネリ化してしまいます。
身近なものと結びつけて覚えるなど「やりたい」「おもしろい」と思えるような工夫を施してあげると、よりしっかりと国語と算数の基礎を固めることができます。
2. 自分で調べることを習慣に
たくさんの問題をこなすのも素晴らしいことですが、まずは時間をかけて自分の力でやりきることが重要になります。
自分の力でやりきったことは自信につながります。ママやパパが教えてあげることも時には大事ですが、わからないことは自分で調べて、最後までやりきる過程を大切にしてあげましょう。
3. 時間を意識した行動を
小学校に入学すると、時間割の通りに行動するなど、時間を意識して動かないといけなくなります。時計を読めるようになるだけではなく、毎日の生活の中で、時間を意識して自発的に行動する力を身につけることが重要になります。
4.「どうして?」を大事にしよう
年長さんにとって身近な自然や人体の世界は不思議なことばかり。「不思議!」「どうしてこうなるの?」など興味を持って調べてみたいと思うことも。
そんな不思議を自分の手で確かめたり、試行錯誤をしながら「どうして?」の答えにたどり着くことで新しい気づきや発見が生まれます。
5. 机に向かう習慣を
小学校入学後は、学習の習慣もつけたいところ。ママやパパに「勉強しなさい!」と言われてやるのは、あまり子どもとしては楽しくないもの。
「机に向かうのが楽しい!」という気持ちを育み、年長さんのころから少しずつ机に向かう習慣をつけるようにしましょう。
自主性を大事にして力を伸ばそう
勉強を無理強いしてしまうと、小学校入学後に「勉強は大変なもの」「勉強は嫌なもの」というイメージがついてしまいます。そして勉強があまり好きではなくなってしまう可能性も。
自分から「勉強したいな」と思うことで、より学びへの意欲を掻き立てることになります。ママやパパはぜひ自分から「勉強したい!」という環境を工夫して作ってみましょう。子どもが「おもしろい」と思っていることから学びのきっかけを掴み、学習習慣のきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
取材・文/ふくだりょうこ
取材協力/こどもちゃれんじ