主婦あるある?お雛様がずっと飾られている…【御手洗直子のコマダム日記】
今回は「お雛様」について。一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#100
お雛様は寛容だから大丈夫
お雛様をいまだにしまえていない。現在3月16日である。
そもそも出したのが遅かったのだ。2月27日に出したので五日しか日の目を見る期間が無かった。出したばかりなのにしまいたくないのだ。もう少し熟成させたい。させるな。結局ひな祭りを過ぎてからの方が出している期間が長い。
さて、ひな祭りを過ぎてからもお雛様を飾り続けているとそこの家の娘は嫁に行き遅れる。という伝説(?)があるが、我が家は夫がどこからか拾ってきた『ひな祭りを過ぎたらお雛様を後ろ向きにすればセーフ』という情報を採用している。ので一応セーフ?なのである。セーフ。なのか?
一応、由来があるのだろうかと思って調べたら、そもそもお雛様を飾り続けているとそこの家の娘は嫁に行き遅れる。という話自体『ちゃんと片付けができないとばちがあたってしまいますよ』という寓話的な意味合いであってものすごく厳密な理由があるわけではないらしい。
それどころか、『お雛様は子どもを守る神様なので、ばちなんてあてません。後ろ向きにしなくても出ている間、一緒におうちを見守っていただくのも良いかもしれませんね』という説や、さらに『一年中出しっぱなしになっていても、お雛様は家の守り神なので、それもありかもしれませんね』というガバガバの説まで発見した。
やさしい~~~~~~;;;個人的にはぜひこのお雛様は寛容なので出しっぱなしでも大丈夫説を推したい。なんという鷹揚。なんという慈愛。
うちのはお雛様とお内裏様だけの一段(?)飾りなのだが、実家にあった7段飾りを出し入れしていた母は偉い…と思ってしまう。お雛様とお内裏様のほかにあと13人もいるのである。というかまずスチール製の7段の台座(ほぼ階段)を組むところから始まるのである。っていうかそいつをまず物置から引っ張り出すところから始まるのである。気が遠くなる。出すだけでこの手間なのだ。しまうのが多少遅れたからといって、なんだというのだ。
というわけで、いまだにお雛様を出してあるご家庭のみなさま、大丈夫です。なぜならお雛様は家の守り神なので出しっぱなしでも大丈夫だからです。
という説を、私は推したい。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko
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