鈴木あきえ 夜10回は起こされる恐怖の寝かしつけ ”夫婦サミット”で合意した解決方法とは
3才&1才のママである鈴木あきえさん。きょうだい育児に奮闘する中で、自分の体や心が疲れすぎないためにしていることや、子育てで心がけていること、夫婦で育児を乗り切る工夫などを聞きました。
きょうだい育児は大変だからラクになる工夫が必要
私は最近、「おふろは遊びの時間」と発想を変えることに。お世話ばかりで「子どもと遊んであげられていない」と感じていたのですが、出演した子育て番組で、「子どもにとってはママとするすべてが遊び」と聞いて、じゃあ、おふろを遊びの時間にしちゃえばいいやって。それまでは「早く洗って、次、次…」と、すごくストレスだったのですが、遊びの時間だと割りきって入るようにしたら、とても穏やかな気持ちに。
いっときは寝かしつけも恐怖でした。娘は8カ月ごろから夜泣きがひどくて、多いと10回くらい起きるから、そのたびにおっぱいをあげて、また寝かしつけて…。あるとき「これはもう無理」と思って、夫と“夫婦サミット”を開催。話し合いの結果、部屋を分け、夫が娘と寝て、私が息子と寝ることにしました。そうしたら、意外にすんなり!夫いわく、娘は数回起きるらしいんですが、パパだとわかるとおっぱいがないとあきらめて、寝てくれるらしくて。
息子と2人で寝た私は、朝、目が覚めたときに「世界に色がついた!」みたいな(笑)。大げさにいうと、それくらいぐっすり眠った感覚があったんです。その朝は、笑顔でにっこにこ。保育園登園前に息子とパンケーキを作るくらいエネルギーがあふれていて、睡眠って大事だと痛感しました。
不満が爆発する前に夫婦で話し合います
夫婦サミットは、課題が発生して「おやおや?」と感じ始めたときに、イエローカードくらいのタイミングで開催します。不満が限界に達してからだと、怒りをぶつけるだけで解決にならないと思うから。これまでに、家事の分担について話し合ったこともあります。おかげで、わが家の家事分担はだいぶ進みましたね。
つい頑張ってしまうから意識して自分を休ませるように
ママってつい頑張りすぎると思うんです。私の場合は、娘の出産後1カ月の健診で、医師から「心にプレッシャーを感じている」と指摘されました。それで頑張るのをやめて、自分を休ませることを意識するように。こだわりを少しずつ手放して、ごはんは手作りしなくてもOKに。宅配や冷凍食品に頼って、「体の栄養も大事だけど、心の栄養も大事だよね」と割りきっています。
そうして自分に余裕ができると、子どもに笑顔で接することができるようになるんですよね。まだまだ修行の身ではあるけれど、自然と笑顔でいる自分に気づくことも増えてきています。
“子どもたちと笑顔で過ごすため”の3(スリー)ルール
子どもたちと笑顔で過ごすために、鈴木さんが心がけている3(スリー)ルールとは?
【ルール1】自分の時間は朝のうちに先取り
夜は寝落ちしてしまうので、自分の時間は朝に取ることに!朝、20〜30分ランニングするようになったら、体調がめちゃくちゃよくなって、かえって疲れにくくなりました。
【ルール2】自分が苦しくなるこだわりは手放す
「食事は手作り」「部屋はきれいに」といったこだわりが、自分を追い詰めてしまうことも。手抜きを覚えることも大切です!私はおもちゃを片づける頻度をぐんと減らしました。
【ルール3】定期的に“夫婦サミット”を開く
育児や家事などに何かしらの課題が持ち上がるたびに、夫婦で話し合いの機会を設けて、解決するようにしています。2人目が生まれてから、開催の頻度が上がりましたね。夫が寝かしつけをしてくれることも。これもサミットの成果です。
お話・写真提供/鈴木あきえさん 取材・文/綾城和美、ひよこクラブ編集部
時間的にも体力的にも大変さが増すきょうだい育児。自分自身の気持ちの切り替え方や、夫婦で問題解決する方法など、鈴木さんのラクになる工夫を取り入れてみるといいかもしれません。
参考/『ひよこクラブ』2022年3月号「これが私たちのスタイル!育児のMyスリールール」
※掲載している情報は2022年3月現在のものです。
鈴木あきえさん(すずきあきえ)
PROFILE
1987年生まれ。TBSテレビ『王様のブランチ』をはじめ、数々のテレビ・ラジオ番組などで活躍。Eテレ「すくすく子育て」ではMCを務める。2017年に結婚。18年9月に男の子、20年12月に女の子を出産し、2児のママに。