みじん切り、サイコロ切り、味つけ…、野菜嫌いな子ども向けのレシピを教えて!【料理研究家のレシピ付き】
子どもにはバランスよい食事を心がけていても、野菜嫌いのお子さんに悪戦苦闘するママも多いのではないでしょうか。野菜嫌いの子どもでも食べられるレシピについて、口コミサイト「ウィメンズパーク」のママの声を紹介するとともに、料理研究家で食育アドバイザーでもある、ほりえさちこさんに聞きました。
我が家の野菜嫌い克服方法
まずは、ママたちの野菜嫌い対策のアイデアをお届けします。
■野菜チップ、ソースなどに工夫
「うちの子も野菜嫌い。根菜は、薄くスライスして油であげてチップスや衣をつけてカリカリの天ぷらにすると食べてくれました。煮るのなら、小さなサイコロ状にして柔らかくなるまで煮ていました。あとは、すり下ろしてお肉にかけるソースにしたことも。でも、気がついたら根菜は食べられるようになっていましたよ」
■具沢山のスパニッシュオムレツに
「スパニッシュオムレツがオススメです。小さめに切ったいろいろな野菜を入れた方がカラフルになります。たくさん作って、切り分けておけば、作り置きにも向いています。具材は、我が家ではじゃがいもは必須、あとはほうれん草とパプリカです。じゃがいもは小さめに切るので、ゆでる必要もなく炒めるだけで火が通ります」
■根菜類の豚汁
「うちの子が比較的食べたのは、豚汁(ごぼう、こんにゃく、大根、にんじん)や、スープ(大根、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもを1㎝角くらいのサイコロ切りベーコン入れてコンソメ味)などの汁物、あとは長芋多めのお好み焼きとかですかね」
■野菜が入った炊き込みごはんや、チャーハン、オムライス
「うちは炊き込みご飯です。炊飯器でじっくり加熱するから、甘みが出るのかな。チャーハンやオムライスなど、ご飯に混ぜ込むと野菜も食べます。根菜も素揚げしたチップス にしたらよく食べていました」
■スムージーや、チーズで誤魔化しました
「うちは、ほうれん草が苦手ですが、ほうれん草とベーコンと半熟卵のココットは大好きです」
■子どもが好きなメニューに細かくした野菜をイン
「食べさせたい時は、お好み焼きやカレー、納豆和えにしていました。カレーもフードプロセッサーを使って玉ねぎやにんじん、れんこん、ほうれん草を細かくして、カレーにするだけなので、むしろ楽ちん料理でしたよ~」
子どもも喜ぶ、野菜とだしのうまみたっぷり「煮込みうどん」レシピ
野菜嫌いのお子さんも喜ぶレシピのほか、野菜を美味しく食べるアイデアについて、ほりえさちこさんに教えていただきました。
「子どもが小さい頃は、濃いめのだし汁などのうま味を利用して野菜のえぐみや苦みをマイルドにし、調理するのがおすすめです。
うちの場合、離乳食の頃は、口に運べばとりあえずパクっとして食べていたのですが、園児になってだんだんと麺類やごはん、パンなどの炭水化物ばかりとにかく大好きになって、野菜をすすんで食べてくれませんでした。
みじん切りにして見えない状態で、こっそり苦手な野菜を入れて食べてもらうという方法もありますが、野菜とわかって美味しいと感じてほしかったので、私はあまりしていませんでした。
ある時、野菜をたっぷりのだし汁で煮込んだ煮込みうどんや豚汁を作ったら、もりもり食べてくれるようになり、いまだに豚汁はお弁当にも持っていくくらい大好物です。
野菜をだしや肉と一緒に煮ることで、えぐみや苦みがなくなり甘味を感じ、野菜本来のうま味を感じてくれたのかなと思います。
また、ごまをするお手伝いをしてもらい、食に興味をもたせて食べさせたこともありました。園児くらいの頃に、ごまをする時は、息子にすってもらいました。ひとすりした瞬間によい風味が広がると、香りだけで息子は『うわ~おいしそう』と、ごまに向かって叫んでいました。
その後、すったごまを使っていんげんのごま和えを作ったら、今まであまり食べなかった野菜も食べるようになりました」
(お話/ほりえさちこさん)
野菜たっぷり煮込みうどん
(材料)2人分
うどん ………2玉(ゆでうどんでも冷凍うどんでも)
大根 ………3cm
にんじん ………2cm
しいたけ ………2枚
豚バラ薄切り………150g
小松菜 ………80g
油揚げ ………1枚
長ネギ ………1/3本
かまぼこ ………2cm
だし汁 ………3カップ(濃いめのだし)
薄口醤油 ………大さじ2
みりん ………大さじ2
塩 ………ひとつまみ
(作り方)
大根、にんじんはいちょう切り(にんじんは型抜きしても)、しいたけは軸を除き十字に切り込みを入れる。小松菜は3~4㎝の長さ、ネギは斜め薄切りにする。豚肉は2~3㎝幅に切り、油揚げは半分に切りさらに斜めに切って三角にする。
鍋にだし汁、薄口しょうゆ、みりんを入れ大根、にんじん、豚肉を入れて煮る。
2に火が通ってきたらうどん、小松菜、油揚げ、長ネギを加えてさっと煮る。
全体がくったりしたら、味を見てから塩で味を整える。最後にかまぼこを添える。
※水1リットルに対して鰹節40g前後。沸騰してから鰹節を加えたら8~10分煮だす。そのまま5分おいて濾す。鰹節は厚削りがオススメ。
みじん切りやサイコロ状に切って見た目を変えるのも1つの方法ですが、だしの旨みをたっぷり含んだ野菜というのは目からウロコですね。試してみる価値がありそうです。(文/酒井範子)
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
ほりえさちこさん
PROFILE
料理研究家、栄養士、食育アドバイザーの資格を生かし、離乳食からおべんとうづくりまで幅広いレシピを紹介。著書は(主婦の友社)『おいしさ満点!中高生の基本のお弁当』(成美堂出版)『大人かわいい飾り切り』『3品15分 超時短 糖質オフ1か月晩ごはん献立』(主婦と生活社)、新刊『おべんとうの教科書』(学研プラス)など多数。
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