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「保育士の皆さん、頭が上がりません」テレ東アナウンサー原田のパパ育児日記

更新

2021年4月、27歳で一児の父となり、3ヶ月間の育児休業をとったテレビ東京アナウンサー、原田修佑さん。この連載では、原田さんが子育てに奮闘する中で感じたことなどを自身の言葉で綴ってもらいます。今回は、育休が明け、娘さんが保育園に通いだしたら…というお話です。

保育士さんの偉大さに感動

4月に入り娘の保育園がスタート。
慣らし保育の一週間は、この世の終わりのように大号泣。
園の外に出てても娘の声が轟いていましたし、
迎えに行くと生き別れた父と再会したかのような表情で駆け寄ってくる。
こんな感じで保育園にちゃんと通えるのか心配でしたが、
すぐに慣れ始め、ゴールデンウィークが明けたころには、泣くことなく振り返ることなく、保育士さんに身を委ねるではありませんか。

そんな簡単に保育園に慣れてしまうのかという若干の寂しさもありますが、
子どもの社会に溶け込む早さと、
他人の子どもを文句ひとつ言わず、笑顔で預かってくれて、前向きな言葉を我々親にかけてくださる保育士さんの偉大さに、感動する毎日。

特に凄いなと感じるのが、迎えに行くたびに保育士さんがその日園内であった娘のエピソードを聞かせてくれるんですよね。

例えば、
「友だちのお母さんがお迎えに来るたびに、入口の方まで行って泣きながら全力でバイバイしていますよ」
「泣いている子がいると、近づいて行ってヨシヨシしてくれるんですよ」

0歳児クラスとなると、保育士さん一人で複数の子どもを見なければならず、面倒を見るだけで相当なエネルギーを消費するにもかかわらず、我々親にまで配慮してくださるその姿勢に本当に感謝しかないですし、子育てに彩を添えてくれる保育士さんには頭が上がらないなあと日頃から感じております。

保育園には感謝感激雨あられなのですが、
娘は保育園が始まり、妻は職場に復帰したこともあり、生活が一変しました。

娘との時間が全然ない!!


保育園がスタートしてからは、朝7時に起きて登園の8時半までの間に
娘の朝食準備や着替え、自分達の準備をしなければなりませんし、保育園に預けてからは夕方の17時まで家に帰ってきません。
私の場合はWBSという番組が夜の生放送のため、平日は朝の約1時間しか時間を共にすることができません。
夜の生放送がない平日でも一緒にいられて一日たったの3時間余り....
一年が365日で休日と祝日を抜くと大体250日。
寂しいですが22歳で仮に親元を離れるとして、
250日×22年=5500日 5500日×3時間=16500時間
16500時間を24時間で割ると=687…

え!!合計687日分=2年弱しか一緒に居られない...

極端な話ではありますが、それだけ子どもと一緒に過ごせる時間は限られているんだと考えると、今を大切に過ごさなければと必死になるわけです。

娘との時間を有意義に過ごすために、妻と大きく2つのことを意識するように決めました。

1.家事は後回し

娘が家にいる時は、家事は全部後回しにして娘との時間を大切にしようと決めました。
娘が家にいる時間は、娘のご飯や入浴などのお世話以外、本当に何もしません。
多少散らかっていたり、未開封の郵便物がたまっていたりしても、気にしません。
その分、子どもが寝た後に無駄なく、手際よく全ての家事を済ませるようにしています。

2.一緒に食事をとる
食事の時に娘のテーブルの向かいに座って、沢山お話しするようにしています。
朝食は簡単なもの、夜は前日の夜中か空いた時間に作り置きしておいたものになりますが、
娘のとって、家族で一緒にご飯を食べることが楽しくて、安心する時間になればいいなという思いで、意識的に取り組んでいます。
(娘の夕飯の時間が早いので、夜中におなかが空いてしまうのがネックです)

結構ハードですが、1と2を実行してからは心の充実感が増したように感じていますし、
娘のウキウキワクワクしたような表情をたくさん見せてくれるようになりました。

妻との時間も全然ない!!!

一緒に過ごす時間が減ったのは娘だけではありません。
妻が職場に復帰したことで、妻との時間も大きく減りました。
基本的に朝は妻が保育園に娘を送ってくれて、そのまま出社してしまいます。
私が昼過ぎから取材に行ってそのまま夜の生放送というスケジュールの事が多いため、
0時前後に帰るころには、娘の送り迎えと仕事で疲れ果てた妻は当然就寝中。

生放送がない平日でも、家事は後回しとはいえ、娘の世話&久々の仕事復帰で心身ともに疲れ果てている妻は私に構う余裕はもちろんなく・・・

育児中心の生活から少し解放されて社会と触れる時間が増えたことでイキイキとしている反面、体力的にはなかなかに辛いそうで・・・そりゃそうですよね。

育児の大黒柱である妻には少しでも余裕を持ってもらいたいし、
私は妻と娘ともっと過ごしたいし、職業柄平日に休みが取れたり、昼間に息抜きできたりしているということで、土日は基本的に妻と娘に捧げると決めました。

基本的に私と娘は土日で時間を共にして、妻は選択制です。
3人で家で過ごすもよし、出かけるもよし、一人でマッサージなどに行くもよし。
ただ妻も私と同じように家族で過ごしたがるので、3人で出かけることがほとんどですが、
ときどき、無理やりマッサージに行かせたり、一人で買い物に行かせたりすると、結果スッキリした顔で帰ってきます。

保育園が始まり、色々なことを意識して過ごし始めて1ヶ月以上がたちましたが、
妻は育児と仕事の両立、息抜きを楽しんでくれているし、私も娘との時間を確保できていて、娘もとにかく元気いっぱいなので、新生活は順調な滑り出しといえそうです。

プロフィール

原田修佑(はらだしゅうすけ)
1993年生まれ。愛知県豊橋市出身。2016年、テレビ東京にアナウンサーとして入社。
担当番組は「WBS(ワールドビジネスサテライト)」「シナぷしゅ」「秒でNEWS180」など。
趣味は焚き火とバスケットボール。15歳までに骨折を6回経験したこともあり、モットーは粉骨砕身。Twitter/@shusuke_harada

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