眠れない!痛い!産後3カ月ごろまでの授乳は夫婦で乗りきろう!トラブルの対処法と、パパができること【保健師】
赤ちゃんのお世話のなかでも“授乳”は、どうしてもママに負担が偏りがちなようです。でも、パパにもできることはたくさんあります。産後しばらくは、ママも赤ちゃんも授乳に慣れていないため、さまざまな授乳の「つらい」「うまくいかない」ことが起こります。そんなときは、パパのサポートが不可欠!産後3カ月ごろまでに起こりやすい主な問題と、そのときにできるパパのサポートについて保健師の中村真奈美先生に聞きました。
母乳が出ない、出にくくて不安なときは、どうしたらいいの?
出産前は「母乳は自然と出るもの」と思っているママも多いですが、母乳は最初から出るわけではありません。また、赤ちゃんが上手に飲めるようになるためには、練習も必要です。
【ママができること】“泣いたら吸わせる”を繰り返して、母乳の分泌サイクルを整えて
母乳の分泌を増やすためには、繰り返しおっぱいを吸わせることが大切です。そうすることで、ママの体は母乳を作るようになり、赤ちゃんも飲むのが上手になります。産後2カ月ごろまでは、“泣いたら吸わせる”を根気よく繰り返しましょう。
【パパができること】家事・育児を率先して引き受け、ママが休める時間をつくろう
ママが赤ちゃんに繰り返しおっぱいを飲ませられるように、ママの忙しさをできるだけ軽減してあげましょう。また母乳の分泌のためには、休むことも大切です。ママが家事や育児に気を取られずに、身も心も休めるまとまった時間をつくってあげましょう。「13時~17時までは僕が赤ちゃんのお世話と家事を引き受けるから寝てきたら?」など、率先して引き受けて。
授乳時間が長い&授乳が頻回で心が折れそう…
0~3カ月ごろの赤ちゃんはおっぱいを吸うのがまだ上手ではないため、授乳時間は長くなりがち。また、まだ胃が小さく、一度にたくさん飲めないため、授乳が頻回になりがちです。
【ママができること】授乳時間を10~20分で切り上げても。ラクな気持ちで乗りきって
1回の授乳につき、左右計10~20分たったら一度きり上げて様子を見ましょう。成長に伴い、吸うのが上手になって、授乳時間は徐々に短くなっていきます。また、産後すぐは、吸ってもらうことで母乳分泌が促される側面も。頻回授乳は低月齢期だけの期間限定なので、今は大変だけれど、気持ちをラクにして乗りきって。
【パパができること】哺乳びんを使って、授乳を交代しよう
ミルクはもちろん、母乳だけで育てていても、搾母乳ならパパが哺乳びんで飲ませられます。授乳の時間が長かったり、頻回な授乳でママが大変そうなときは、交代で授乳を担当して、ママの負担を減らしましょう。
監修/中村真奈美先生 写真/野中麻実子 スタイリング/東野智子 取材・文/ひよこクラブ編集部
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授乳は、ママしかできないことではありません。哺乳びんを使えば、パパも赤ちゃんに飲ませることができます。低月齢期はまだ育児に慣れず、授乳が大変だったりつらかったり、問題が起こりやすいもの。ママと一緒にパパも哺乳びんの扱い方や飲ませ方なぜひマスターして、夫婦で、わが子の授乳を楽しんでくださいね!
参考/『初めてのひよこクラブ』2022年夏号「いちばん大変な産後3カ月こそ夫婦のチーム授乳で乗りきろう」
■掲載している情報は2022年6月現在のものです。
『初めてのひよこクラブ』2022年夏号には「いちばん大変な産後3カ月こそ夫婦のチーム授乳で乗りきろう」特集があります。赤ちゃんが低月齢期に起こりがちな授乳のトラブルの解決策や、パパができるサポートのしかたなどの情報を紹介しています。