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「娘は私とは違う道を選んでほしい」リオ五輪の金メダリスト・髙橋礼華、第1子のワンオペ育児に奮闘中

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リオデジャネイロオリンピック(2016年)のバドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した元バドミントン選手の髙橋礼華さん(32才)。バドミントン日本代表 金子祐樹選手(28才)との間に、2022年2月に女の子の赤ちゃんが誕生。生後4カ月になって少しずつ仕事も再開しています。夫は海外遠征が多いため、基本的にはワンオペ育児だという髙橋さんに、育児やパートナーとのことについて聞きました。

スポーツと育児のメンタル面が、こんなにも違うなんて・・・

――現役時代はメンタルの強さを武器にしていた髙橋さんですが、ワンオペ育児を経験してみてどんなことを感じましたか?

髙橋さん(以下敬称略) 夫は現役の日本代表選手で海外遠征が多く、1年の半分くらいは海外にいるので、産後はワンオペ育児になることはわかっていました。私1人で育てられるかな、という不安はもちろんありましたが、元アスリートとしてメンタルの強さには自信があったので、気持ちの強さで、頑張って1人で乗り越えよう!と思っていました。それでも最初の1カ月くらいは慣れない育児がすごく大変でした。

現役時代は自分の問題は自分で原因を探して対処してきましたが、育児と勝負の世界はやっぱり全然違うと思います。もし私が頑張りすぎて体調を崩して、この子のお世話をできなくなったら…と思ったときに、育児では私1人で何でも抱え込まず、人を頼り甘えることも大事だとわかりました。夫が海外遠征のときには私と娘は実家に帰ったり、夫の実家の両親を頼ったり、自分の仕事のときはマネージャーに娘を見てもらったりと、まわりの人をどんどん頼っています。

――パパが日本にいるときは赤ちゃんのお世話もしますか?

髙橋 そもそも日本にいる時間が少ないんですが、自宅にいるときは、おふろに入れたり、たまにおむつ替えもしています。海外遠征中も毎日ビデオ通話はしているもののなかなか会えないので、帰国時に娘のお世話ができるのがうれしいようです。でも娘は夫と接する機会が少ないからか、先日1カ月ぶりに夫が抱っこするとギャン泣きしてしまって、夫はかわいそうですけど…めげずにお世話してくれています。たまに娘を夫に預けて私がマッサージに行くこともあって、そんなときは助かっています。

夫は現役選手ですし、私もアスリートだったので、彼には引退するまではバドミントンで結果を残すことをいちばんに考えて頑張ってほしいなという思いがあります。それまでは、娘のお世話は主に私が担当して、彼にはバドミントンに集中してほしいです。

――出産で夫さんとの関係で変化があったことは?

髙橋 出産前から夫がいないことが当たり前になっているので、それほど変わったこともないですが…。夫婦2人の話題の会話は減ったなと感じますね。お互いに娘のことがいちばんになったので、会話の内容がほとんど娘のことになったのは変化の1つだと思います。

ワンオペ育児を乗りきる工夫は?

――ワンオペ育児で役立っているものはありますか?

髙橋 最近ベビーモニターを買いました。娘がまとまって寝てくれるようになってから、暗い部屋に寝かせているときにベビーモニターを使って、その間に自分がおふろに入っています。
最近はテレビの画像などにも興味を示すようになったので、アンパンマンや幼児向け番組をテレビでつけて、バウンサーに乗せて見せている間に、朝のしたくやちょっとした家事を済ませたりしています。ほかには、私の食事は冷凍の宅配弁当を利用していますし、活用できるものはいろいろ活用しています。

娘は2カ月過ぎてからは夜泣きもあんまりなく、最近はよく寝てくれるし、ぐずぐずが続くこともないので、育てやすい子なのかもしれません。「いい子でいてくれてありがとう」とよく娘に伝えています。

――娘さんとの時間で幸せを感じることは?

髙橋 もう、ひたすらかわいくて、毎日幸せです。すごく笑いかけてくれて…親バカなんですけど。出産前は、自分がこんなに娘にデレデレになるとは思いませんでした。ワンオペを覚悟していたものの、ちゃんと自分で育てられるかな、と不安でしたが、それも取り越し苦労というか。365日娘と一緒にいられてうれしいです。最近では少しずつ子育てにも慣れてきたので、友だちと子連れランチに行ったりして、楽しく過ごしています。

娘にバドミントンをやらせたいとは思わない

――これからどんな子育てをしていきたいですか?

髙橋 よく「子どもにもバドミントンをさせますか?」って聞かれるんです。でも、オリンピックの金メダリストである私も、日本代表選手である夫も、勝負の世界の過酷さをよく知っています。夫とも話し合って、娘が自分からやりたいといえばいいけれど、自分たちからすすめたくはないね、という方針です。もし娘がやりたがってバドミントンを始めるにしても、私たち以外の指導者に育ててもらいたいと考えています。

実は娘には、私自身が歩んだものとは違う道を選んでほしいな、とも思っています。私が見たことのないような景色を見てほしいし、普通の学校生活を送って人生を楽しんでほしいな、という思いもあります。今のところは、娘にはただ元気にすくすくと明るい子に育ってくれれば十分です。彼女が自分が好きなものを見つけて取り組んでくれたらいいですね。

――自分がどんな親になりたいか、理想はありますか?

髙橋 娘をほめるところはしっかりほめるけれど、甘やかすだけじゃなくて、ときに厳しく接することができるといいと思います。自分の母のような人が理想です。
私の母は、気持ちが強い人で、何があってもなんとかなるよ、とドンと構えている人。私が引退を決めたときも、「自分で決めたならそうしなさい」とそのままの私を受け入れてくれ、何かを強制せずに温かく見守ってくれる人です。今も母とは友だちのように仲よしなので、私も娘とそんないい関係の親子になれたらいいな、と思っています。

――5月に仕事復帰したそうですが、今後、取り組みたい仕事はありますか?

髙橋 現在はミヤギテレビ『ミヤテレスタジアム』のキャスターや、スポーツ解説の仕事をメインにしています。今は復帰したばかりですが、これから仕事が増えていったら、娘の保育園やベビーシッターなども考えようと思っています。そして、いずれはU19(19才以下)日本代表のコーチにも復帰し、ジュニア世代の育成にかかわっていきたいと考えています。

お話・写真提供/髙橋礼華さん 取材・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

夫の金子選手は現在、かつての髙橋さんのペアだった松友選手とバドミントン混合ダブルスでペアを組んでいます。2人をよく知る髙橋さんは「プレースタイルもメンタルの持ち方も似ているタイプだと思う」と言います。ただプレーへのアドバイスのようなことはあまりせず、夫との会話は子育ての話が主だとか。「今は夫には競技に集中してもらうため、私はワンオペ育児を楽しみたい」と笑顔で話してくれました。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

髙橋礼華さん(たかはしあやか)

PROFILE
1990年生まれ、奈良県出身。6歳からバドミントンを始め、中学から親元を離れ聖ウルスラ学院英智中学校へ入学。高校時代に1学年後輩の松友美佐紀選手とダブルスのペアを組んだ。2009年に日本ユニシスへ入社後、全英オープン優勝、BWFスーパーシリーズファイナルズ優勝、そして2016年のリオデジャネイロオリンピックでは日本のバドミントン史上初となるオリンピックでの金メダルを獲得。2020年に現役を引退。現在は後進育成に取り組みながら、一児の母として子育てに奮闘中。

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