SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんのお世話
  4. 保育士おとーちゃんのパパ向けコラムはじまります!

保育士おとーちゃんのパパ向けコラムはじまります!

更新


保育士おとーちゃんこと須賀義一です

 皆さん、はじめまして。 「子育てアドバイザー」として、子育てをする方の育児相談を受けたり、子育てについての講演や執筆活動をしております"保育士おとーちゃん"こと須賀義一と申します。

 僕は以前、男性保育士として保育園でたくさんの子どもたちのお世話をしてきました。専業主夫として一男一女のわが子を育児していたこともあります。  

 保育士をしていたとき、子育ての難しさに直面して悩んでいるたくさんのお父さん、お母さんに接してきました。そんな経験をもとに、子育てを無理のないものに、より楽しいものにできる情報をお伝えしていきたいと思います。

お父さんもたくさん写真に写ろう!

僕自身もそうなのですが、家族で出かけたときなど、ついつい自分も一緒に写真に写るより撮る側に回ってしまいがち。そういうお父さん、わりと多いのではないでしょうか。

 子どもは、自分の小さいころの写真を見るのが大好きです。楽しかった経験を振り返ってそれを反すうして、また記憶を新たにして楽しみます。そのとき写真で見た光景が、その子にとっての事実になってしまう場合があります。もし、そこにお父さんが写っていない写真ばかりだと、思い出の中で”お父さんがいなかったこと”になりかねません。

 お父さんは、子どもと共に過ごす時間がなかなか取れない人も多いです。楽しかった休日やイベントのときまで、”お父さんが一緒にいなかったこと”になってしまうのは大変もったいないです。

 後々まで子どもとの関係に影響することもありますので、せっかくですから「おれは写らなくてもいいよ」と言わずに、お子さんと一緒の楽しい様子をたくさん写真に残すことをおすすめします。

親子の絆が深まる「皮膚感覚」のお世話

 最近では、男性からも育児についての質問を受けることが多くなっています。

「子どもとかかわろうにも、どうやってかかわったらいいかわからない」
「妻だけに任せずに育児に協力をしたいのだけれど、何から手をつけたらいいのか?」
「子どもとの関係が希薄にならないように小さいうちからしっかりとかかわっていきたい」

 育児参加したい!けれど、なにから手をつけたらいいのかわからない!という方が多いです。

 そんなとき、僕は「皮膚感覚のお世話」をおすすめしています。むかしから、子どもをおふろに入れるのはお父さんの役割ということはよくありました。子どもとのスキンシップが大切というのもよく知られるところです。

 子どもは、日々のかかわりの積み重ねで人との信頼関係を築いていきます。一緒に遊ぶ、遊びの相手をするといったことも、もちろんよいかかわりですが、それよりもより子どもに近いところでかかわるのが「皮膚感覚」のお世話です。

 オムツを替えるといったことはすでに多くの人がしていると思いますが、つめを切ってあげたり、耳掃除をしてあげたり、髪の毛を梳(す)いてあげたり……。そういったことを、なんとはなしに「お母さんがすべきもの」と考えてしまっている人も少なくないかと思います。

 でも、子どもはこういった皮膚感覚のお世話をしてもらうことで、信頼関係を厚くし、その人との距離がいっそう近くなっていきます。身体的な心地よさと、大人と交流することの心地よさが一緒になって、より子どもに満足感を与えるからです。できる範囲でいいので、皮膚感覚のお世話を積極的にお父さんのほうからしてみるといいでしょう。

 これから空気が乾燥してくる時期、子どもにベビーローションや保湿クリームを塗ったりする機会が多くなります。また、乳児湿疹のお薬や保湿剤を処方されている子もたくさんいることと思います。

 そんなとき、「パパが治してあげるぞ~」とあたたかい交流を持ちながら、肌にクリームを塗ってもらい、それでかゆみが和らいで心地よくなったという実感が得られると、「パパとのかかわりはいいものだな」と理屈でなく皮膚感覚で子どもは覚えていきます。

 「自分が世話をしようとしても、子どもは嫌がって母親のところへ行ってしまう。やっぱり子どもの世話は男性ではだめなのか」と思ってしまうお父さんはたくさんいます。確かに子どもの中には、男性をなかなか受けつけないという個性の子もいますが、必ずしもそんなことはないのです。

 お母さんはそれこそ子どもが生まれたときから、さまざまな皮膚感覚のお世話を数えきれないほどしています。その中で、極めて近い距離での関係が子どもとの間に築かれているのです。(お母さんには「授乳」という、男性にはどう逆立ちしたってできないこともありますし)

 お父さんも子どもへの関わりをもう一歩進めて、これまでなんとなく手を出してこなかった皮膚感覚のお世話を積極的にしてみることで、わが子との絆がより深まっていくことと思います。



監修:須賀義一 先生
子育てアドバイザー

1974年生まれ。公立保育園勤務の後に退職し、現在は子育てアドバイザーとして講演、執筆活動を行なっている。従来の子育てを見直し、個々を尊重した関わり、子育ての仕方を提案している。 二児の父でもあり、保育士としての経験を生かした子育てブログ『保育士おとーちゃんの子育て日記』が多くの人の支持を得る。難しくなりがちな現代の子育てを具体的に楽しいものにしていける方法を提案している。著書に『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』(PHP研究所)がある。

「子育ては楽しめるようになるのが一番です。”できる子”を目指すやより、”かわいい子”を目指してみてください。きっと子育てが楽しくなりますよ!」

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。