「しんどいは、しんどいでいいよ」子育てをしんどく思うこと自体に罪悪感……夫が伝えた大切なこと『ふうふう子育て #25』


子育て中は、これまで通りの家事や雑事に育児のタスクが加わって大変。しかも子供は機械ではないので、思い通りにいくとは限りません。だから子供はかわいくても、子育てがしんどいときもあったりするわけですが、「しんどい」と思うこと自体に罪悪感を感じてしまう人も多く、青鹿さんもその一人でした。
我が子のことなのに、しんどくて
親はいつでもニコニコしてなきゃダメでしょ、って思ってた。
産後、これまで通り家事などをしながら、授乳して、吐き戻せば拭いて、おむつを替えて、お昼寝させて、遊びに付き合って、お風呂に入れて、お風呂上がりには肌のケアをして、歯磨きをして、寝かしつけて……気がつくと、結構疲れていることが多かった私。
そこに娘の離乳食の1回食がスタートして仕事が増えてしまい、私はつい「しんどい、しんどい」と心の中で唱えてしまう自分にげんなりしていたのですが、ふと横をみるとニコニコ楽しそうに、娘・ふーみんのケアをする夫の姿がありました。
夫も、毎日ふーみんのお世話をしていて日々子育てに仕事にと頑張っているのにとても楽しそう。それにひきかえ、私ときたら「しんどい、しんどい」ばかり。どうやったら「しんどい」って思わずに、ニコニコと育児ができるんだろうと、思わず自分の不甲斐なさに涙がポロリとこぼれました。
しかし、その話を夫にすると、「え? 別に無理してニコニコしなくても、しんどいときはしんどそうにしてもいいんじゃないの?」と言ったんです。
「え!? ダメでしょ!? 親はいつもニコニコしてないとダメだよね? ダメじゃないの?」
私は実家に頼ったりはできないけれど、俗にいう「ワンオペ」ではないし、夫は子育ても一通りできてとても恵まれた環境なんだから、しんどいと思ってしまうのはよくないと思ったんです。夫は「しんどいと思うことにラインや資格があるかどうか、僕にはよくわからないけど、ユウがしんどいと思うならそうなんだなーでいいんじゃないの? しんどいのは、しんどいでよくない?」と。
私も産前はそう思っていました。そして、夫が私のしんどさを認めて、そのままでいいと言ってくれたことはとてもありがたいけど、じつはスッキリとそう思えない出来事があったんです。
漫画家 青鹿ユウさんのプロフィール
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。
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http://aoshikayu.com/
※この記事は、過去に「マイナビ子育て」に掲載されたものです。