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【専門家監修】つい後まわしになりがちなママの医療保険、入るメリットとは?


医療保険は入りたいときに、すぐに入れるものではない

 小さいお子さんをお持ちのママたちから保険のご相談を受けている中で、「医療保険には入ったほうがいいですか?それとも貯蓄があれば、入らなくても大丈夫ですか?」というご質問を受ける機会があります。このようなご質問に対しては、「どちらが正解かはわかりません」と前置きした上で、「入らなくて後悔している人にはたくさんお会いしますが、入っていて後悔している人にお会いする機会はほとんどありません」とお答えしています。

 このように書くと、医療保険への加入を積極的にすすめているように思われるかもしれませんが、ホンネのところでは、どちらでも構わないと思っています。どちらでも構わないと思いつつも、入らなくて後悔している人の話をご紹介しているのは、病気になったあとに医療保険に入っていないことを後悔しない自信がある人はそれほど多くないからです。

 保険は預金などと違って、入りたいときにいつでも入れるわけではありません。健康状態によっては、加入を断られることもあります。たとえば、妊娠中であれば加入できる医療保険は限られますし、不妊治療をしていると、ほとんどの医療保険に入れない現実も加入制限の実例といえるでしょう。

病気をしても未加入で後悔しないかを考えて

 医療保険に入らなくても構わない理由の一つには、日本の健康保険には高額療養費の制度が用意されていることが挙げられます。高額療養費については、ご存じの方も多いと思いますが、ひと月に高額な医療費がかかったときには、一定額を超える分を健康保険制度が負担してくれるしくみです。

“一定額”は収入によっても変わるものの、一般的な収入のご家庭では、8万円台になります。仮に、数カ月におよぶ長期入院をした場合でも、健康保険の対象となる医療費は、ひと月8万円台で済むわけです。健康保険の対象にならない治療費や差額ベッド代などは自己負担になりますが、医療保険に入らずとも、貯蓄で賄えそうだと感じても、それは自然なことだと思います。

 ただし、ここからがポイントです。若いときには、入院する可能性は高くなくても、年をとって、病気がちになると、入退院を繰り返すケースは少なくありません。持病とのつき合いが始まると、それまで医療保険には入らなくても大丈夫だと思っていた人でも、「入っておけばよかった」と後悔する場面が出てくるかもしれません。

 実際に高齢期に入り、それまでの貯蓄が増える生活から、貯蓄が減る生活に切り替わると、若いときには「医療費は貯蓄で賄えばいい」と思っていた人でも、弱気になりがち。そのときでも加入しなかったことに後悔しない自信を持ち続けられるかを、まずはじっくり考えてみてください。

どんな保障内容の医療保険に入るのがいいの?

 今すぐに入院するイメージが持てなくても、病気をして医療保険に入りづらくなったときに後悔しそうだなあと思うなら、若くて、保険料負担が少ないうちに、医療保険に入っておいたほうが安全だと思います。

 加入しようと思った場合は、次に保障内容の検討をしましょう。現在、主流となっている医療保険は、保障が一生涯続く終身保障タイプ。死ぬまでの医療保障を、若いうちから確保できるしくみになっています。

 保険期間は終身保障を選択するのが自然で、具体的な保障内容については、入院や手術をしたときに給付金を受け取れるほか、先進医療保障の特約がついているシンプルなプランにとどめておくことをおすすめします。保障内容をシンプルにしておけば、保険料の負担も抑えられますし、この先、新しいタイプの医療保険が発売されても、目移りせずに済むからです。

 逆に、少しでも安心感を高めようとさまざまな特約を付加すると、保険料が高くなるだけではなく、加入後に発売される新タイプの医療保険を目にしたとき、新しい保険に入りなおしたくなる可能性もあります。若くて、保険料の安いうちに加入しているのに、途中で入りなおすのはもったいないこと。そのためにもはじめから、保障を絞っておくことが重要なポイントだと思います。

 また、20代から30代前半の若いママが加入する場合は、保険料の支払いを一生涯払う「終身払い」ではなく、55才や60才で終わらせる「有期払い」を選択しましょう。60才頃に保険料の支払いを終わらせておけば、高齢期には保険料の負担なしで、一生涯の医療保障が得られるからです。

 皆さんもこの機会に、ママ自身の医療保険について考えてみてはいかがでしょうか?

監修/畠中雅子 先生

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

初回公開日 2016/01/19

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