8才差のきょうだい育児。気がかりは圧倒的にお兄ちゃん?!【2人育児体験談】
赤ちゃんを迎えた家族がどんなふうに変わっていくのか生後すぐから4カ月の様子を追っかけリポートします。
田口さんファミリー、晴菜さんは専業主婦、雅文さんは在宅で映像関係の仕事をしています。長女の楓夏(ふうか)ちゃんの名前は、いくつかある候補の中から長男の未到(みとう)くんが選んだのだとか。小学2年生の長男の出産時には生後3カ月まで里帰りをしていたそうですが、8才差の長女の誕生に際しては里帰りはせず、産院から帰ってすぐに4人家族の生活がスタートしました。
赤ちゃんのお世話以上に、お兄ちゃんのケアを大事に
「出産前後の気がかりは上の子のことが圧倒的でした。上の子にとっては、赤ちゃんのいる生活を受け入れるのに、少し時間が必要だったようです。今までの彼のペースやルーティンをなるべく崩さないように、上の子とかかわる時間をつくるように、と心がけました」(晴菜さん)
【0~1カ月ごろ】“生まれてきてほしくなかった”お兄ちゃんのひと言に戸惑い…
「退院して間もなくのころ、上の子から“赤ちゃんが泣くと責められている気がする”と言われました。小さな妹が泣いていると、いたたまれない気持ちになるようで、妹との間に距離を置いていました。でも時がたつうちに、妹のいる生活に自然に慣れていったようです。腰痛持ちのパパに代わって、沐浴(もくよく)を手伝ってくれたりして、とっても助かりました」(晴菜さん)
【1~2カ月ごろ】お兄ちゃんは学校から帰宅後、すぐに妹のところへ行くように
「生まれて1カ月も過ぎると、わが家に赤ちゃんがいることがごく当たり前な感じになりました。お兄ちゃんは小学校から帰ると、すぐ赤ちゃんのところに行き、自分のおやつを食べながら妹とお話をしたり、絵本を読んだり。学校の音読の宿題も妹に聞かせていました。妹を思いやる場面が増えてきて、親としてもうれしかった!娘は日中起きている時間が増えてきたので、パパは仕事の合間にコミュニケーションが取れました」(晴菜さん)
【2~3カ月ごろ】表情が豊かになってきた妹。あやす方法をいろいろ考える兄
「お兄ちゃんは、自分のことをじーっと見てはニコニコと笑う妹のことが、ますます好きになってきた様子です。娘の初めての予防接種は、お兄ちゃんが学校に行っている間に近くのかかりつけ医に受けに行きましたが、お兄ちゃんは妹が一度に4本もの注射を打つと知って、妹のことが心配でたまらず、学校にいる間もずっと予防接種のことが気になっていたようです。
パパは、生後2カ月のときに、初めて娘とおふろに入りました。また、在宅での仕事の休憩時間に、娘のところに行っておしゃべりをするように。少しずつ笑うようになった娘とのコミュニケーションは、最高の癒やし、になっているそうです」(晴菜さん)
【3~4カ月ごろ】お兄ちゃんがおむつ替え!妹のお世話を手伝ってくれる
「お兄ちゃんは妹が生まれる前は『おむつ替えはしない』と宣言していたのですが、見よう見まねで器用にやってくれるようになりました。家族みんなが赤ちゃんのいる生活に慣れて、娘が声を出して笑うとみんなも笑顔に。息子が夜中に高熱を出したときは、夫が病院へ連れて行ってくれるなど、家族がお互いを思いやり、自分ができることをする、という形が自然にできてきました」(晴菜さん)
産後4カ月間で、互いを補い合う“チーム”のような関係に!
「夫は仕事、私は家事・育児がわが家の基本スタイルです。でも2人目が生まれ、家で仕事をしている夫に『少しくらい手伝ってくれても…』とモヤモヤすることもありました。その気持ちを打ち明けると『そういうときは具体的に言って』と言われました。それからは、助けてほしいときはきちんと言葉で伝え、互いを補い合うチームワークができてきたと思います」(晴菜さん)
お話・写真提供/田口晴菜さん 取材・文/ひよこクラブ編集部
少し年の離れた2人育児をしている田口さんファミリー。とまどいながらも赤ちゃんとの生活に自信がつき、お兄ちゃんの成長、変化もあり家族のスタイルができあがってきたようです。
『初めてのひよこクラブ』2022年夏号には「3組の家族を追っかけ!ママ&パパの生活はどう変わる!?産後すぐ~4カ月間STORY」特集があります。
参考/『初めてのひよこクラブ』2022年夏号「3組の家族を追っかけ!ママ&パパの生活はどう変わる!?産後すぐ~4カ月間STORY」
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