吉田明世 「第1子ファーストで」「第2子は写真少なめ?!」きょうだい育児の日々を振り返る


現在、きょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。第1子の女の子は3才、第2子の男の子は1才になりました。きょうだい育児も2年目に入り、1年目の日々を振り返って思うことがたくさんあるそうです。
吉田明世さんの育児エッセイ第25回は「第2子が1才に。『きょうだい育児1年生』の日々を振り返って…」です。
息子が1才になり、きょうだい育児はぐっとラクになりました
昨年12月に第2子の長男が1才の誕生日を迎えました。
息子が生まれてから、子ども2人分のおふろのお世話から寝かしつけなどに、何度か人間の限界を感じたこともありましたが、(3人4人・・・、と育てているお母さん、心から尊敬します!) いろいろな発見があるきょうだい育児。
息子が1才になり、一人で立っていられる時間が長くなったり、後追いの時期が落ち着いてからは、息子が成長したからなのか、私がきょうだい育児に慣れてきたからなのか、なんだかぐっとラクになったように感じます。
きょうだい育児の理想は「第1子ファースト」だったけれど…
そういえば、第2子の妊娠中は、赤ちゃんとの対面が楽しみである以上に、第1子の長女に寂しい思いをさせてしまったらどうしようとか、もしも赤ちゃんにばっかりに愛情が傾いてしまったらどうしよう…といった不安のほうが多かったように思います。
だからこそ、産後はなるべく娘の心のケアに徹し、極力心がけたのが娘ファースト。それでも、無意識のうちに息子を優先し、娘に我慢させてしまっていたようです。
娘は、赤ちゃんである息子に対して思いがけないところにうらやましさを感じるようで。ふとした瞬間に「いいなぁ。私も赤ちゃんになりたいなぁ。いっつも抱っこしてもらえるし、赤ちゃんの椅子に座れるし。自転車だって前に座れるし、いいなぁ」とつぶやくことが今でもあり、知らず知らずのうちに息子ファーストになってしまっているのだなと反省します。
第2子育児は成長スピードに生活が追いつけない?!
娘のときは、やれ首がすわった!初めてずりばいができた!初めて立った!そして、あげ句の果てには、初めていちごを食べた!など、小さなことから大きなことまで、一つ一つの初めてに遭遇しては大きな喜びを感じていました。
しかし、息子はというと…
一つ一つの成長をあまり実感できないまま、あれ?!もう立ってる!あれ?歩いた!あっ!そういえば初めてのいちごだったね!など、生活が息子の成長スピードに追いつけない日々。写真や動画も圧倒的に少ないというのが現実です。
きょうだい育児の難しさや楽しさを再確認
自分の中では、2人共に同じ愛情を注いでいるつもりだし、きょうだい平等に、ということを心がけているつもりですが、2人を同時に満足させるというのはなかなか難しいことなのだなぁと実感したりもしています。
おもちゃを奪われては号泣する息子。叱られて部屋の端っこでいじける娘。お姉ちゃんとしての葛藤、弟なりの苦労というのを、それぞれが抱えているのだと思うと、きょうだいの難しさを感じることもしばしば。
それでも、私がちょっと目を離したすきに、何やら2人でケラケラと笑い転げたり、長らくプチジャイアンと化していた娘が、自分のおもちゃを触ろうとする弟に、「これで遊びたいの?こうやってやるんだよ! 」と教えてあげる姿を見て、2人なりに、人間関係や家族という小さな社会のルールを学んでいるのかもしれません。
想像していたよりも何倍も大変で、想像していたよりも何十倍もかわいいきょうだい育児。
これから先も、けんかしたり、葛藤を抱いたり、さまざまな感情をやさしく育てながら、母も子どもたちも、家族という絆を深めていきたいものです。
「きょうだい育児1年生」の日々を振り返ってお話ししてくれた吉田明世さん。子どもが1人でも2人でも(そして3人でも4人でも)、大変さとかわいさがあるのが子育て。吉田明世さんのきょうだい育児はまだまだ続きます。次回もお楽しみに!
吉田明世(よしだあきよ)
PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、テレビ・ラジオ・イベントなど幅広く活動。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。