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「ダメ!!!」だけでは伝わらない!子どもの心に寄り添う【しかり方】

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まずは信頼関係を育てるためのスキンシップを

 子どもにとってママやパパはとても安心できる存在です。大好きで、遊んで欲しくて、甘えられて、わがままも言える、それが信頼関係です。親子の間に信頼関係があれば、たとえしかることが多くても、子どもは意欲を失わずに親のメッセージを受け取ることができます。

 新米ママ&パパのころ、赤ちゃんが泣き出した原因がわからずいろいろやってみて、結局「おむつを替えたらご機嫌になった」なんていう経験、ありますよね。まだ言葉を話せない赤ちゃんは、泣く・笑う、という表現でママやパパに何かを伝えようと一生懸命です。泣くとママやパパが声をかけたり抱いたりして赤ちゃんの思いに応えてくれる、これが親子の信頼関係を築く第一歩、信頼関係の始まりです。

 抱っこしたり体や手足をさすったり、くすぐったり、できるだけ体の触れ合いを心がけると、赤ちゃんはより安心感が持てて信頼関係が強くなります。忙しくて赤ちゃんの相手をあまりできないときは、抱っこだけでも大丈夫。抱っこしながら「ごめんね、ママ、ちょっと疲れちゃったの」なんて気持ちを言葉にするとよいですね。

 お話をするときは赤ちゃんの顔をしっかり見て、抱っこするときは赤ちゃんの体とママやパパの体をピッタリとつけて、安心させてあげましょう。体を接触させると赤ちゃんだけでなく、ママやパパも気持ちが休まりますよ。

【菅野先生の幼児教室では】
 私はママのお話をじっくり聞くことをとくに心がけています。人は自分の気持ちをだれかに聞いてもらうだけで、ホッとして気持ちに余裕ができるもの。こうした触れ合いを重ねることで、ママたちとの信頼関係ができていきます。赤ちゃんとのつき合い方もきっと同じですね。

子どもの心に届くしかり方のポイント

 1才前の赤ちゃん時代も1才以降も、やってほしくないことを子どもがしたときは、叱るのではなく、根気よく繰り返し伝える対応が大切です。「ママはやってほしくないの」「ダメなのよ」と譲らない姿勢をしっかり持ちながら、根気よく繰り返し伝えます。

 「ダメな理由」を伝えるときは、「危ないから、ママは●●をやってほしくないよ」と主語と理由をはっきりさせることがポイントです。「ママ(パパ)はこう思う」と意思を伝えるようにすると、子どもの心に届きます。うちの1~2才児教室では「ダメ」という言葉を使わず、あえて「先生はそれをやるのは嫌よ」と伝えています。

 逆に日常的にやって欲しくないしかり方は、大声で叫ぶように「ダメ!!」と強くしかるような対応です。子どもとのいいコミュニケーションを妨げ、信頼関係を築きにくくしてしまうので避けましょう。

 しかる内容に一貫性があることも大切です。あれもこれも言うのではなく、メッセージはシンプルなほうが伝わりやすいもの。その日の気分でしかることも子どもの信頼をなくしてしまいますから、気をつけましょう。

 子どもが「どうしてもこれをやりたい」と激しく泣き続けたとき、それに負けまいと強く言うのは逆効果です。「そうか、●●で遊びたかったのね。わかったよ」と子どもの気持ちを理解してあげながら、抱っこして違う場所に連れて行き気分転換をさせてあげます。背中をさすりながら子どもの気分が変わるのを待ちましょう。

危険だからと「ダメ」の連呼はNG

 はいはいや伝い歩きなどで移動できるようになると、好奇心のままに行動してしまうので、子どもから目を離さないことがとても大事です。ママやパパは危険を阻止しようとして「ダメ」の回数が多くなりますが、「ダメ」の頻度を少なくするために、まずは危ない物は取り除き、安全に遊べるように環境をチェックしてください。

 危ないときは言葉でうるさく言うより、さっと体ごと移動させるようにします。思わず大きな声をあげてしまったときは子どももびっくりしますから、抱きしめて落ち着かせてあげましょう。

 戸外に出たときは手をしっかりとつなぐ、危ない場所では歩かせないなど、大人がしっかり危険から守ってあげること。もし危ないことをしたときは、子どもが嫌がって泣いても譲らず、きぜんとしかることが大切です。命にかかわる危険を回避するためにしかることは、信頼関係を失うこととは違います。

【菅野先生の幼児教室では】
 危険なことはできるだけシンプルにわかりやすく、繰り返し伝えるようにしています。子どもは1~2回ではわかりません。繰り返すうちに約束事がわかってきます。そうするとママとは手をつながないという子も、教室の散歩ではしっかり手をつないで歩いてくれるようになるのです。



菅野満喜子 先生
台所のある幼児教室「こんぺいと」代表

幼稚園教諭、出版社を経て「グループこんぺいと」を設立。東京都世田谷区等々力に「台所のある幼児教室」を設け、子ども料理の指導、遊び・しつけ・子どもの食育など講演・執筆など、幼児と保護者・保育者対象に仕事をする。CSTV食育番組「おやこでクッキング」監修。 グループこんぺいと編著「あそびからはじめる食育」(メイト)「食育なんでもQ&Aセレクト41」(黎明書房)「すぐちょこシアター」(学陽書房)「怒らないしつけのコツ」(学陽書房)他多数。

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

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