SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 子育ては人生最大のプロジェクト! あなたの子育て体制は大丈夫?

子育ては人生最大のプロジェクト! あなたの子育て体制は大丈夫?

更新

日本スターバックスの立ち上げ参画者であり、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 特任教授の梅本龍夫先生が、子育て中のママパパに向けて「『日本スターバックス物語』に学ぶ フォロワーシップ論」のテーマで講演を行いました。子育ては長期間、かつ壮大なプロジェクトだと語る梅本先生。ビジネス的な視点で捉え直すと、ベストな子育て法が見えてくる!

スターバックス創業メンバーから分かる、組織の成功要因

皆さんは、リーダーシップとは何だと思いますか? 現在、リーダーシップの専門家は大勢いるものの、これだという理論は確立されておらず、「経営学の中で最も理解が進んでいない分野」とも言われています。例えば、ある種のリーダーが持つといわれる「カリスマ性」のメカニズムや因果関係は不明瞭で、未だに解明されていません。

上司が何日か休んでも、皆が協力し合って特に問題なく仕事が回った、むしろいつもより効率が良かった、という経験をした人は多いのではないでしょうか。ロバートケリーというフォロワーシップ論の第一人者は、「ほとんどの組織において、その成功に対するリーダーの平均的貢献度は20%にすぎない。フォロワーが、残り80%のカギを握っている」という研究結果を発表しています。

米国スターバックスの歴史をさかのぼると、フォロワーの重要性がよく分かります。これほど世界的なコーヒーチェーンに成長するには、会長兼CEOのハワード・シュルツ1人の力だけでは無理だったでしょう。店舗運営のプロであるハワード・ビーハーと、従業員持ち株制度を設計・導入するなどシュルツの「思い」を形にしたオーリン・スミスという2人のフォロワーに恵まれ、理想のマネジメントチームが構築されたからこその成功でした。

リーダーとフォロワーの関係は「服従」から「対等」へ

さて、今の時代に求められるリーダーとフォロワーの関係とはどういうものでしょうか?

過去のリーダー・フォロワー関係は「命令・服従」でした。全てを仕切るカリスマ型のリーダーが上にいて、下にいるフォロワーに命令をするという、一方通行の関係性です。

しかし、めまぐるしく世界情勢が変化し続ける現在、古いリーダー像では立ち行かなくなってきました。リーダー・フォロワー関係は、横並びかつ双方向の関係で、チームメンバーとして一緒に提案を実行する「提案・協働モデル」へとモデルチェンジすべき時期に差しかかっています。リーダーがビジョンを語り、フォロワーは対等な立場としてどんどん意見を出して関わっていく。まさに米国スターバックスはこのモデルで発展してきました。答えが見つからない時代だからこそ、提案と協働のチーム体制が非常に大切になってきています。

一生をかけた「子育てプロジェクト」。チーム体制を見直してみよう

さて、子育ては、子どもが自立した大人になるまでの20年間にわたる長期プロジェクトといえます。
チーム体制はパパとママ。リーダー1名、フォロワー1名です。しかししばしば、ママ一人の24時間ワンオペ状態に陥り、ブラック企業ならぬ「ブラック家庭」といえるほどの体制不備による過負荷がかかっているケースがあります。

以前、「お互いに対して愛情を感じているか」という調査で、産後のママのパパに対する愛情が急激に落ち込むという結果がありました。これはママに一方的に負荷がかかるチーム体制の崩壊が背景にあることも大きいのではないかと思います。

皆さんの子育てプロジェクトはいかがでしょうか? リーダーとフォロワーは対等であり、かつ絶対的な味方でもあります。チームでビジョンを実現するために、協働することが大切です。誰がリーダーで誰がフォロワーか、この体制で大丈夫なのか、どう改善していくのか。ぜひこの機会にご夫婦で考えていただきたいと思います。

この記事では、2016年9月に開催されたイベント「ママtomoパパtomoカレッジ」で行われた立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 特任教授・梅本龍夫先生の講演「『日本スターバックス物語』に学ぶ フォロワーシップ論」の内容を抜粋してご紹介しました。

たまひよカレッジ

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。