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漫画『夫ですが会社辞めました』著者が語る「一般的な男女の役割を逆転させることで見えてくるもの」

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「たまごクラブ」「ひよこクラブ」で活躍中のイラストレーター、とげとげ。さん。2人のお子さんのママでもあります。そんなとげとげ。さんが今描いているのが『夫ですが会社辞めました』という漫画です。
「一般的な男女の役割を逆転させたストーリーを描いてみて、見えてきたものがある」というとげとげ。さんに話を聞きました。

ママ目線で育児・家事を描くと、パパを責めがちなところに引っかかっていました

俊は休職し、そのまま退職へ。主夫として家事・育児をメインで行うことに・・・

ーー『夫ですが会社辞めました』の主人公ファミリー・川田家は、パパの俊(とし)が主夫でママの沙月(さつき)が大黒柱です。とげとげ。さんの体験が基になっているんですか?

とげとげ。さん(以下敬称略) いえ、もちろん私の体験もエピソードの一部としては入っていますが、わが家はイラストレーターの私と、在宅勤務が増えましたが会社員の夫と、2人の子どもの4人家族で、漫画とは異なります。漫画は完全なる創作なんです。

創作漫画を手がけるのは2作目なんですが、1作目となる『「小1の壁」の向こうに』では、ママが主人公でした。ただ描いているうちにパパ目線の作品も描いてみたいなぁと思うようになったんです。というのは、ママ目線で家事や育児の話を描くと、どうしてもパパというか男性のことを責め立てるようになりがちで、それが少しつらいと感じるときもあって・・・。

じゃあ、どんな話ならパパ目線で書ける?と考えたときに、夫がメインで家事・育児をするストーリーなら、無理がないなと思いました。実際、自分の友人にも子どもの保育園時代にもパパがおうちのことを担い、ママが外で仕事をする家庭があったので、比較的身近な題材でした。

ママ目線だと当たり前のこと過ぎるのに、パパ発信だとハッとする

共働きから片働きとなり、大黒柱としてのプレッシャーを感じる沙月

ーー昔に比べ、さまざまなところで「男女平等」の考えが浸透していますが、実際には「家事・育児はママがメイン」という家庭が多いですよね。パパ目線での家事・育児を描いてみて、何か気づくことはありましたか?

とげとげ。 そうですね。「“一般的な男女の役割”を逆転させるからこそ見えてくるものがある」ということでしょうか。
自分自身、ネットで見たある男性の発言にハッとしたことがあるんですが、その方はメインで育児と家事をしている男性で、会社を17時に退社するんですね。でも、上司や同僚はバリバリ働いているから肩身が狭くて、常にモヤモヤを抱えている。でも、これって、今までママたちが散々発信してきたことですよね。

ママ目線だと当たり前のことすぎるのか、スルーされちゃうのに、パパ発信だと新しい気づきのような気までしてしまう。これはなぜだろう?と思ったら、ママが発信するとあくまで“ワーママ”というカテゴリーの、狭い世界での話ととらえられちゃうからなのかなって。

パパが体験して発信することで、男女関係なくその役割になったら、だれもが感じるモヤモヤで、決して狭い話ではないよというふうに受け止めやすくなるんじゃないかな。逆に男性から語られることが多い大黒柱の重荷について「夫は大黒柱としてこんな重荷を背負っているのかと気づいた」と、連載を読んでくれた読者から声がありました。これも女性の沙月を通したからこそ、入っていきやすいかなと。

人づき合いが苦手だとしても、合う場所はどこかにはある

ーーコロナ禍ということもあり、人間関係の難しさを感じている人も多いと思います。主人公の俊も人との交流に難しさを感じていますね。

とげとげ。 はい。ただ、人づき合いが苦手な人も、こっちのグループではとことんダメだけど、別のところではわりと受け入れられているってこと、ありますよね? 私自身も合うところではすごく自然に振る舞えるのに、合わないところではギクシャクして失敗ばかりしてしまう。そういう合う場所合わない場所の差って大きくて、合うところを見つけていくことの大切さを感じています。

現代の人が心のどこかで感じている”生きづらさ”。大切なのは人との交流

ーー自分に合う場を見つけるって大切ですよね。とげとげ。さん自身、人との交流が大事だと思う出来事があったんですか?

とげとげ。 はい。コロナ禍が始まって少したったくらいのころ、たまたま通りすがったママ友と軽く会話しただけなのですが、なんだか心が弾んで、視野がふっと広がった感覚がありました。私は1人が得意なほうですが、やっぱりたまに人に会わないとダメだなと思いましたね。


今はネットでなんでも完結する時代だけど、たとえば、子育て関係の地元の情報なんかはまだまだアナログで、地域のママ友から直接教えてもらうことも多いですし。

漫画の主人公の俊は、合わない環境の中でずっと苦しんで、一般的なレールからは外れてしまいますし、人間関係に疲れているけど、自分に合う環境にだんだんとたどり着いて、家族や新たに出会う人との交流を通して、少しずつ救われていきます。

現代の人って私も含めて生きづらさを感じている人が大半だろうし、漠然と疲れている人も多いと思うのですが、この漫画を読むことで息抜きになったり、人との交流や家族の心地よさに改めて気づくきっかけになったりするといいなと思います。

お話/とげとげ。さん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

読後、自分ならどうする?と思わず考えてしまった『夫ですが会社辞めました』。とげとげ。さんにも質問を投げかけると「夫の希望を受け入れると思います。ただ、沙月のように途中で負担になって爆発することはあるでしょうね。でも、なんだかんだ乗り越えて、また爆発して・・・を繰り返すんじゃないかな」とのこと。漫画を通して、夫婦のあり方を考え直すきっかけにもなるはずです。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

とげとげ。さん

元ナースの漫画家&イラストレーター。2人の小学生を育てるママでもある。育児4コマブログ
「ママまっしぐら!昨日と同じな毎日の日常4コマ日記」はスタートして既に10年目で現在も更新中。

レタスクラブWEBで連載中の漫画
「夫ですが会社辞めました」は累計1000万PVを突破し、2022年9月に書籍が発売。

Twitter:@togetogegegege

夫ですが会社辞めました

「夫は3カ月間休職を隠していた」そんな衝撃的エピソードから始まる話題作。レタスクラブWebで1000万PVを集め、書籍化。とげとげ。著/1320円(KADOKAWA)

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