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育児書には載っていない育児のリアルをぶっちゃける!『世界一役に立たない育児書』著者・かねもとさんにインタビュー

更新

2児の母で漫画家のかねもとさんが、9月に出版した初の育児本『世界一役に立たない育児書』が「役には立たないけれど心が軽くなる」と話題になっています。育児書通りにはいかない“育児のリアル”を詰め込んだこの本は、育児に一生懸命な人たちを励ます新しいバイブルになりそうです。著者のかねもとさんに育児体験談や、書籍に込めた思いをお聞きしました。

おいしい料理が食べられなくて悔しかった入院生活!?

かねもとさん

――育児漫画を描くようになったきっかけはなんですか?

かねもと「20代のころ漫画家を目指していましたが、商業誌に満足に掲載されることもなく、妊娠を機に諦めました。

その後はまったく漫画を描いていませんでしたが、第2子出産後、育児エッセイブームを機に、私も描いてみたいと絵を再開しました。そのときにTwitterに投稿した『伝説のお母さん』という作品をきっかけに、本格的に漫画家の仕事をはじめました」

――2児の母であるかねもとさん、自身の出産で特に印象に残っていることはありますか?

かねもと「第1子を産んだ病院が、専属のシェフがいて料理が評判の産婦人科でした。帝王切開で出産を終えたあと、『ようやくこの産婦人科のご飯が食べられるぞ!』と思ったらおかゆからのスタートで、がっかりした記憶があります。(その後回復に合わせて、ちゃんととても美味しい食事をいただけました)

第2子も同じ産婦人科で産む予定でしたが、早産となり別の大きな病院へ、そのまま出産・入院となりました。あのおいしい食事が食べられるのを楽しみにしていたのですが、もう二度と食べられないことが心残りです……。無事に2人を産めたから言えることですね」

育児書通りにいかなかった“寝かしつけ”や“夜泣き”

――育児をしていて大変だと思った瞬間と、よかったと思う瞬間を教えてください。

かねもと「子育てって全部が難しいなと思うのですが、それとともに子どもの全部が可愛くてたまらないと思っています」

赤ちゃんの体、一体どうなってるの!?

<子育てをしていて最初にぶち当たる壁は“個人差”なのかも?>

赤ちゃんの月齢と発達の目安

<発達もそれぞれだけど、赤ちゃんはみんなかわいい!>

――かねもとさん自身「育児書通りにいかなかった」という実体験はありますか?

かねもと「“寝かしつけ”や“夜泣き”です。乳児期のころのあらゆる夜泣き対策は試したけど、まったく効かなかったり、日によってだめだったり……。もう少し大きくなってきてからは寝かしつけに時間がかかるようになりました。『日中たくさん遊ばせて体力を使いましょう』とか、入眠儀式とかもまったく効きませんでした。

しかし、寝るときは寝るし、寝ないときは寝ないと割り切ってからは楽でした。一緒に子どもと起きたり無理に寝かしつけしなくなりました」

寝るときのイヤイヤ

<あの手この手を尽くしても「寝ないときは寝ない」!>

まじめに育児をがんばる人たちを応援する一冊

――『役に立たない育児書』は、どんなときに読んで欲しいですか?

かねもと「育児書の表現や内容、他人からかけられた育児に関する言葉に傷ついたことのある人に読んでもらえたらと思って書きました。

また、育児書を読んで『がんばろう!』という親御さんは、きっとついがんばってしまったり、まじめに考えることの多い人だと思います。その姿勢はとてもよいと思うけれど、『少し休みたいな』と思った人に読んでもらいたいです。

子どものいる親御さんへのプレゼントとして、他に役に立つものと一緒に贈ってあげてもいいと思います。『こんな育児でもいいんだよ!』と言うだけでなくなく、『この本も、こう言ってることだし』と援護射撃のような立ち位置になれば嬉しいです」

母乳と育児用ミルク、どっちが赤ちゃんには正解?

<母乳もミルクもどっちもえらい!>

小さい子がいてもできるおしゃれな部屋づくり

<これが子育て中のリアルなインテリア!>

――『役に立たない育児書』の中で、特に反響が多かった項目を教えてください!

かねもと「“寝ない”“食べない”などの話は、やはり毎日のことなのでいつも反響が大きかったです。『料理がしんどい理由って?』は最初に図をTwitterに投稿したときから何度もRTをされています。図にしたことで伝わりやすかったのかもしれません」

料理がしんどい理由って?①

<冷蔵庫の中身と相談し、子どもが食べられる料理って少なくない!?>

料理がしんどい理由って?②

<料理がしんどい理由はたくさんあるのが真実なんです……>

「親なんだからしっかりして!」という声は受け流して

――最後にたまひよの読者のみなさんとこれから出産・育児を経験するパパ・ママたちにひと言お願いします。

かねもと「たとえば歌唱力や芸術センス、スポーツだとできる人もできない人もいるのも想像しやすいと思います。それが育児になると『親なのだから、しつけも家事全般も完璧にやれ』といわれてしまう……。けれど、得意なこと、苦手なことがあるのは親になっても変わりません。しかも、はじめてやるのですから、やってみるまでどうなるかわかりません。親になったからといって変身するわけじゃないし。周囲に助けを求めながら、自分に合った育児を見つけてほしいです。

コロナ禍での妊娠・出産・育児ということで、今の親御さんの育児は大変な状況です。『つらい』『大変だ』と思うのは当たり前ですから『親なんだからしっかりして!』という声は受け流し、お体を大事になさってください」


かねもとさん自身も“寝かしつけ”や“夜泣き”が育児書通りにいかなかったという経験があると話してくれました。育児に悩んだとき育児書は大きな支えになりますが、ときには本の通りにいかなくて落ち込むこともありますよね。

「うちの子は大丈夫?」「私の育児って間違ってない?」と心配になってしまうこともあると思います。『世界一役に立たない育児書』はそんな真面目にがんばるお母さん・お父さんたちの、心の友のように優しく寄り添ってくれる1冊です。(文・清川優美)

『世界一役に立たない育児書』

プロフィール /かねもと

東北在住の2児の母。著書にNHK総合テレビ「よるドラ」でドラマ化した『伝説のお母さん』の他、『伝説のお母さん つづきから』『私の息子が異世界転生したっぽい』(以上、KADOKAWA)、原作担当書に『私の息子が異世界転生したっぽいフルver.』(小学館)など。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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