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「突然死」のリスクが心配!子どもの急な発熱・ケガはどうしたらいい?3児の保育士パパ・でんちゃん先生がお悩みに解答!

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ママは彼女の熱をチェックする子供に触れる
●写真はイメージです
RyanKing999/gettyimages

ほんの数時間前までは元気だったのに、急に発熱したり、泣き出したり、痛みを訴えたり……。そんな子どもの突然の変化に、ドキッとしたことはありませんか?

今回は子どもの「発熱」と「痛み」、そして「乳幼児突然死症候群(SIDS)」に関するママやパパのお悩みについて、3児の保育士パパであるでんちゃん先生に、いざというときの心構えと事前に備えておくべきことを教えてもらいました。

<プロフィール>
でんちゃん先生
3児の保育士パパ&ベビーシッター
大学卒業後、保育職に就き、保育園・幼稚園・障害児支援施設にて10年間勤務。2021年4月より、ベビーシッター業を開始。同時期に始めた育児ノウハウを紹介するインスタグラム(@denchan_family_)では、フォロワー数3.9万人越えの人気インスタグラマーに。プライベートで7歳の長女、5歳の長男、2歳の二男を育てる。

発熱時の“違和感”を見逃さないで!

発熱に関するママやパパの声を集めたところ、「病院に連れて行くタイミングが難しい」「熱性痙攣になったらどうしよう」といった声が上がりました。

それに対しでんちゃん先生は、「違和感があれば、念のためでも早めに病院へ行くことをおすすめします」とアドバイス。「いつもよりも静か」「息がゼーゼーする」「食欲がない」など、いつもの発熱とは様子が異なる場合は病院へ。「熱があるけれど元気」「熱はないけれど咳や鼻水がある」といった症状でも、のちに悪化する可能性や感染症の恐れがあるので注意をするとともに、念のため病院に行くことをおすすめしています。

また、熱性けいれんが起きてしまった際は、下記4点を参考にしてほしいそう。
1.慌てず、冷静に対応する
2.子どもの体を横向きにして、衣服を緩めて寝かせる
3.何時何分にけいれんがはじまったのかを記録する
4.けいれんが何分続いているか、手足がどのようにけいれんしているかを観察する
5.けいれんが5分以上続く、けいれんが治まっても意識や顔色が戻らない、けいれんの様子に左右差がある、けいれんを繰り返すなどの場合は救急車を呼ぶ


「熱性けいれんは、とにかく冷静に対応することが大事です。また、インターネットなどで知識を取り入れることはいいですが、情報の取捨選択も大切。実際に起きたときに、落ち着いて対応できるようイメージしたり、練習したりして、実際に起きた時に備えておくのがいいでしょう」(でんちゃん先生)。

ちなみに、正確に体温を測れるよう、でんちゃん先生の自宅ではこんな準備もしているとか。「おでこなどで測る非接触タイプの体温計と、脇で測る体温計の2種類を買っておいて、場面によって使い分けます」(でんちゃん先生)。ぜひ、参考にしてみましょう。

【医師監修】赤ちゃんの熱性けいれん 症状とケア

痛みは体に触れて、「反応」と「泣き方」でチェック

痛みに関するママやパパからの悩みには、「どこが痛むのかわからないことがある」「痛みの度合いがわかりにくい」といった声が上がりました。

そうした場合、でんちゃん先生は「痛かったら教えてね」と伝えながら、子どもの体に触れて痛む箇所を探します。痛みの度合いについては「反応」や「泣き方」で判断できると言い、「いつもと違う泣き方なら痛みが大きい可能性があります。まだ言葉で伝えられない月齢であれば、冷や汗が出ている、いつもよりも泣き声が大きい、または泣き声が出ないほど痛がっているなど、表情や泣き方で痛みの度合いを判断しましょう。言葉で伝えられる年齢であれば、『1から10だとどれぐらい痛む?』と数字で聞いてみてもいいかもしれません」と教えてくれました。

さらに、「痛む箇所がわかったら、自分で動かせるかどうかを確認してください」とでんちゃん先生。もしも動かせない場合は、骨に異常をきたしている場合もありますし、頭部の打撃や損傷はすぐに病院へ行くべきだと言います。

お昼寝時に多い「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策とは?

それまで元気だった赤ちゃんが何の予兆もないまま、睡眠中に突然死亡する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」について、ママやパパからは、「不安で夜中に何度も呼吸や寝相を確認してしまうことがある」といった声が届きました。

でんちゃん先生は、「突然死は午睡中(お昼寝中のこと)が多いのですが、睡眠中も注意が必要です。ですが、午睡時は必ず5分~15分間隔で息をしているかのチェック、うつ伏せで寝ていないかのチェックをするようにしてください」と話します。一方で、それを1人で行うのは、かなりの体力と精神力が削られてしまうと懸念します。

「つきっきりの育児は、ママ(パパ)自身の睡眠も削られてしまいます。ですから、パートナーやベビーシッター、ファミリー・サポート・センターなどに頼り、ママ(パパ)がゆっくりと眠れる環境づくりが大切になってきます」(でんちゃん先生)。

1人で不安を抱えたり、育児を背負おうとしたりするのではなく、周囲にも助けを求めながら、突然死につながらないように備えることが、私たち大人にできることなのかもしれません。

子どもの急なトラブルに、つい慌ててしまいそうになりますが、そんなときこそ冷静さに努め、子どもの状況を正確に把握して行動に起こせるかが、処置の早さにつながるでしょう。また、そんな場面をママ(パパ)が一人で抱えるのではなく、日ごろから家族で話し合い、対策を練っておくと、いざというときにも落ち着いて行動できるかもしれませんね。

でんちゃん先生の格言

取材・文/佐藤 文子

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年4月の情報で、現在と異なる場合があります。

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