【医師監修】赤ちゃんの熱性けいれん 症状とケア

乳幼児期に注意したい病気はほかにもたくさんあります。なってしまったときに正しい対処ができないと、赤ちゃんによけいつらい思いをさせてしまうことも。この中には重症化しやすい病気もあるので、あらかじめきちんとした知識を持っておきましょう。
【記事監修】

横田小児科医院 院長 東京大学医学部付属病院小児科に入局、社会保険中央総合病院(東京都新宿区) 小児科部長などを経て、1993年より神奈川県小田原市で開業。外来診療を中心に、ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けています。
赤ちゃんの熱性けいれん こんな病気
多くは熱の上がり際に起こるけいれんです。一部の乳幼児は発熱時の脳内の活動を上手にコントロールできず、けいれんを起こすようです。急に目がつり上がって白目をむき、唇が紫色になり、手足を突っ張って全身が反り返り、体を震わせます。声をかけても反応せず意識を失います。発作の時間は2~3分、長くても5分以内で、発作が治まるとケロッとしています。
熱性けいれんの主な症状
・発熱
・けいれん
熱性けいれんになりやすい月齢・年齢
生後6ヶ月~6歳
熱性けいれんになりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんの熱性けいれん 治療&ホームケア
赤ちゃんの衣類を緩め、吐いたときのどに詰まらないように顔を横向きにします。けいれん中に体を揺すったり、口の中に箸などを入れてはいけません。
【1】意識が戻らない
【2】10分以上けいれんが続く
【3】目覚めたあとの様子が普段と違う
【4】まひが残る
【5】数時間以内に再びけいれんを起こす
など、けいれん後の様子がおかしいときは、夜中でも至急受診してください。初めてけいれんを起こしたときは、けいれんが治まっても必ず受診しましょう。
一度熱性けいれんになった子どもは繰り返すこともあり、今後の予防のために、抗けいれん薬を処方される場合があります。
代表的な薬
・抗けいれん薬(ダイアップなど)
■赤ちゃん その他の病気
・川崎病
・熱性けいれん
・てんかん
・髄膜炎
・急性脳炎・急性脳症
・子どものがん(白血病・神経芽腫・脳腫瘍)
・食物アレルギー
・貧血
・早発乳房
・肛門周囲膿瘍
・肛門裂
■ママ・パパが気になる!赤ちゃんの症状
▼参照:『最新!赤ちゃんの病気新百科』
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。
初回公開日 2019/10/23
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