人前でしゃべれない「場面緘黙症」だった私を救ってくれた恩師の話/後編[噛みしめ育児スルメ日記#56]
こんにちは。3歳と7歳の2人の男子を育てている今じんこです。
私は子ども時代、家庭では話すことができるのに、不安や緊張で学校や人前で話すことができなくなる《場面緘黙症/ばめんかんもくしょう》でした。
文章以外では自分の気持ちを表すことが苦手で、やりたいことをやりたいとなかなか言えなかった私。
前回に引き続き、そんな私が小6のときの思い出深いエピソードです。
先生は2年間担任をしてくれたのですが、「言いたいことがあるなら自分でハッキリ言いなさい」とは私に一切言いませんでした。
(そういうふうに言う先生もいましたが、余計に萎縮してしまい私には逆効果でした)
自分の口で言えるのが理想かもしれませんが、それがなかなか難しい子がいると理解して寄り添い、先生はサポートしてくれました。
私がやりたいことがあるけど我慢しがちなこと、絵を描くのが好きなこと、でも自信がないことを先生は知っていたので、このとき背中を押してくれたのだと思います。
先生はいつも私の絵を褒めてくれていたし、このときイラストを任されたことで自信も持てました。
この半年後に《しゃべれるようになりたい!変わりたい!》と奮起して、私は場面緘黙症を克服したのでした!
今ではこうしてイラストを描く仕事までできているのも、このときの先生の優しさで自信が持てたことが大きいです。
いま私も親になりましたが、息子がうまく意思表示できないことがあります。
そんなときは先生のことを思い出して、責めるよりもさりげないフォローを心がけています!
【今じんこ】
2013年うまれの長男、2015年年うまれの次男を子育て中。 フリーのグラフィックデザイナーで夫はコーヒー豆屋。 インスタグラム(@imagineko)で絵日記描いてます。