日焼けをナメるとこうなる【御手洗直子のコマダム日記 ＃166】

一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ＆エッセイでお送りします。

「つっこみが止まらないコマダム日記」#166
今回は日焼けにまつわるお話です。

惰性で死ぬ（皮膚組織が）

やってしまった。日焼けである。と言っても海だ！プールだ！山登りだ！というようなアグレッシブな活動の末の日焼けでない。買い物の帰りに友達から電話がかかってきたので通行人の邪魔にならないよう河原へ行って喋っていたら日焼けしたのである。完全なる静である。

これが太陽ギラギラコンクリジリジリであれば熱中症やばいとか暑くて座ってられないとか喉渇いたとかで移動したと思うのだが、空は曇天暑くも無く寒くも無い気候であったがためにその場に留まってしまったのである。愚かな。高温やけどより低温やけどの方が傷が深くなりがちというやつである。半袖で体育座りをしてたので腕をやられた。途中やばいかなと思ったがその場に留まってしまったのである。判断が遅い。

ごはんを食べながらこれはだいぶやばいな…と思い始めた頃には真っ赤になっていた。引きこもりなのでメラニンが機能していないのである。痛い…と思い始めた頃に冷やしても遅いのである。痛い～～～～～～～～～。

右腕が痛かったので右腕だけを冷やしてごはんを食べていたのだが、寝る頃になって左腕が痛くなってきた。娘達がアルミのボトルに氷水を入れて氷嚢を作ってきてくれたのだが、痛いと思い始めた頃に冷やしても遅いのである。（95文字ぶり２度目）

というか買い物へ行く時点で若干遠回りする予定でいたので日焼け止めを塗って家を出るべきだったのだが、う～～ん…まあいいか…と思ってそのまま家を出てしまったのである。そしてやばいな…日陰に移動した方がいいかな…と思いつつもその場に留まり、冷やした方がいいかな～～～と思いつつ放置し、今のところ痛くはないけどな～～～～と思いながら左腕を放置したのである。他人のためならわりと迅速に動けるのだが、自分のためとなるとあらかた『こうした方がいいような気がするけどめんどくさいので見て見ぬフリをしよう』という態度になるため、このような状況を招いてしまうのである。愚かな。

途中何度も阻止するチャンスはあったはずなのになぜこんな大事故が…？！みたいなニュース、おそらくこういった関係者の惰性が招いているのであろう。おそろしいことである。

日焼けならまだしも、熱中症だったらマジで死んでいたかもしれないので本気で気をつけよう……と思ったのであった。（おわり）

御手洗直子
Profile　pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」（共に新書館）、「腐女子になると、人生こうなる！～底～」（一迅社）、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」（ベネッセコーポレーション）など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
　御手洗直子twitter：＠mitarainaoko