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【発達の専門家が伝授】0~1歳の好奇心を育む「絵本の読み聞かせ」3つのコツ

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iStock.com/evgenyatamanenko

「赤ちゃんが生まれたら、私が好きだった絵本を読んであげたい!」と、楽しみにしていたママ・パパも多いのではないでしょうか? 
けれど、0~1歳代の赤ちゃんは、大人と同じように絵本の内容や構成を理解するのは難しいのです。
一方、ママ・パパも、読み聞かせに慣れないうちは「しっかり絵本を読ませなくちゃ~!」と肩に力が入りすぎて楽しめない…なんていうことも。そこで、ママ・パパが無理なく読み聞かせにトライできて、赤ちゃんをワクワクさせられるコツを、子どもの発達のスペシャリスト伊瀬玲奈先生(和洋女子大学 こども発達学類 助教)に教えてもらいました!

1.赤ちゃんの様子を確認&環境を整えよう!

「赤ちゃんの体調が悪かったり眠かったりするときに、無理に読み聞かせをするのは逆効果。体調や機嫌がいつもと変わりないかどうかをまず確認しましょう。そして、ママ・パパの声が赤ちゃんに聞こえるように、テレビやラジオなどの音は消しましょう。絵本に集中できる環境にすることが基本なのです。赤ちゃんが絵本に集中できるのは数分。ママ・パパは5分でもいいので、ゆったりした気持ちになれる時間を選んでトライしてみましょう。

読み聞かせの体勢は、寝転がったりうつぶせになったりなど、ママ・パパから赤ちゃんの表情が見えるようにすることがコツ。『どの絵が好きかな? どの言葉に反応するかな?』と観察すると、赤ちゃんの喜ぶツボが発見しやすくなりますよ」

2.全部読まなくてOK。注目するページからスタート♪

「読み聞かせに使う絵本は、ママ・パパの思い入れのある絵本でもいいのですが、赤ちゃんの視力は大人に比べるとまだ弱いのです。3カ月くらいから、物をじっと見たり目で追ったりするようになりますが、1枚のページの中に要素がたくさん入った絵や、こまかいデザインの絵は、認識しにくいもの。絵のラインや色がくっきりしていてシンプルなデザインの絵本を選んでみましょう。

また、『絵本は最初から最後まで読むもの』と思っていませんか? 0~1歳代の赤ちゃんは、まだストーリーを理解しながら絵本を楽しむのは難しい時期。絵本を見せてみて、赤ちゃんがじ~っと注目したり、手で絵を触るなどしたページから、読み聞かせしてみましょう。最後まで読み終わらなくても、赤ちゃん時代は気にしなくて大丈夫! おもちゃの1つとして、赤ちゃんが絵本を『なんだろう?』『面白そう!』と思ってくれることが大切なのです。

低月齢の赤ちゃんほど、絵本そのものよりも、話してくれているママ・パパの顔に注目することが多いのですが、これは自然なこと。ただ、ママ・パパが絵を指さししながら読むと絵に注目しやすくなるので、試してみて!」

3.リズムのある言葉だけを繰り返したり、スキンシップを加える!

「慣れない読み聞かせだと、高い声で絵本を読むのがちょっと恥ずかしい…と思うママ・パパがいるかもしれません。けれど、必ずしも高い声で話しかけなくてもOK。赤ちゃんは、生まれたときからママの声をわかっているといわれるため、普通に読んであげても伝わります。パパの声は、赤ちゃんを抱っこしたり話しかけたりしていくうちに、少しずつ顔などと一緒にパパとして赤ちゃんは認識していきます。

まずはゆっくりとやさしいトーンで話しかけてみましょう。慣れてきたら、赤ちゃんの表情を見ながら、話すスピードに変化をつけてアレンジを。絵本の文章が長めだったら、『トントン』『ブーブー』など、赤ちゃんが反応する、リズムのある言葉だけを繰り返し語りかけるのもおすすめ。読み聞かせ方に絶対の決まりはないので、赤ちゃんが反応することを見つけてみましょう。顔や体を触ったり、抱っこしながら読ませて体を揺らしたりなど、スキンシップを加えるのも楽しいですよ。

赤ちゃんが何か声を出したら『それは●●だね』『キレイな色だね』など声をかける、赤ちゃんが絵本を読んでいるママ・パパの顔を見たら『楽しいね~』『面白いね』などと反応を返してあげると、赤ちゃんのワクワク感がさらにアップ。『絵本って楽しいんだ』という経験が蓄えられて、好奇心が広がっていきます」

「絵本はおもちゃの1つ。しっかり全部読んで笑顔が出なくても、じ~っと見たり触ったりするだけでも、十分絵本を楽しんでいるんですよ」と伊瀬先生。「赤ちゃん時代は、最後まで1冊読み通さなくてもよし!」というコメントに、安心したママ・パパもいるのでは? ぜひ、リラックスできる時間に絵本の読み聞かせにトライしてくださいね。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修●伊瀬玲奈先生(和洋女子大学人文学群 こども発達学類 助教)
保育士・幼稚園教論の経験も踏まえつつ、乳幼児の発達や遊びについて研究されています。絵本が大好きで、約200冊をコレクション。大学の授業でも活用されているそうです。

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●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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