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死産を経験し、円形脱毛症にまでなった妻…、今は6人の子どもの母に。子どもたちの存在には感謝の愛があふれている【ラグビーYouTuber・ノッコン寺田】

更新

2021年に家族旅行へ出かけた様子。男の子と女の子でそれぞれおそろいのトップスがかわいい6人きょうだい

元プロラグビー選手で、所属していた”近鉄ライナーズ”ではウイング(WTB)とセンター(CTB)のポジションで活躍した、タレントのノッコン寺田さん(38歳)。私生活では長男(11歳)、長女(8歳)、双子の二男&二女(7歳)、さらに双子の三男&三女(5歳)と、6人の子どもを育てるパパです。現在はラグビーを広めるためにラグビーYouTuberとして活動しながら格闘技にもチャレンジするノッコンさん。妻との出会いからW双子を含む6人の子どもを持つまでのことなどについて聞きました。

出会ってすぐ嫁コンに一目ぼれ・・・!

嫁コンのお誕生日を家族みんなでお祝い!

――ノッコンさんのYouTubeチャンネルには「嫁コン」として妻も出演しています。仲よしで息ぴったりな2人の出会いやなれそめを教えてください。

ノッコンさん(以下敬称略) 僕と嫁コンは大学の同級生でした。入学当初の履修ガイダンスの時間に、僕の前の席に彼女が座っていたんです。そのときに一目ぼれというか・・・「この子だけちょっと魅力がちゃうな」と感じたのをめっちゃ覚えてます。でも、僕は中学からずっとラグビーをやってきて恋愛経験も全然なかったんで、緊張してなかなか声をかけることもできなくて、2年くらい片思いをしていました。

それが、大学3年でたまたまゼミが一緒になったことがきっかけで話ができるようになり、仲よくなってすぐにつき合うことに。不思議なくらい気があってお互いに運命を感じました。それから6年ほどの交際期間を経て、2010年に25歳で結婚しました。
嫁コンがいつぞや前世占いをしてもらったことがあるのですが、僕らはきょうだいだったらしいです。

――結婚当初、子どもは何人くらいほしいと話していましたか?

ノッコン 結婚当初から、5人は欲しいと言っていました。僕はひとりっ子なのできょうだいにすごくあこがれがあったんです。そして大家族にも・・・。大家族のイメージが子ども5人以上っていうのが漠然として僕のなかでありました。家庭をもつなら子どもが5人くらいがいいな、と思っていました。嫁コンも「あなたが欲しいんやったらいいよ」と言ってくれていました。

6人の子どもを授かるまでに何度もの流産と死産を経験

――今は6人のパパであるノッコンさん。結婚後すぐに子宝に恵まれたのでしょうか。

ノッコン 僕らは2010年に結婚して、長男が生まれたのは2012年のこと。実は、長男を授かるまでに嫁コンは何回か流産を経験しています。長男が生まれたあと、長女が生まれるまでの間には、赤ちゃんが死産となってしまった経験もありました。そのときは妊娠経過は順調だったんですが、安定期に入ってすぐに何の兆候もなく急に破水してしまい、おなかの赤ちゃんは助からずに死産となってしまったんです。手のひらにのるくらい小さい赤ちゃんで、死亡届を書いて提出したことは忘れられません。

みなさんなかなか口に出すことができないだけで、実は妊娠中に流産や死産の経験をする女性は少なくないと聞きます。僕たちは今6人の子どもに恵まれましたが、それまでに嫁コンはつらい経験を何度も乗り越えて、すごく頑張ってくれました。これまで何度も失った命があるからこそ、生まれてきてくれた子どもたちを大事にしよう、と心に決めています。

――死産を経験されたとき、嫁コンさんにどんな言葉をかけましたか?

ノッコン あのときの嫁コンは・・・本当に落ち込んでいました。当時は僕も会社員で仕事を休めなくて、嫁コンがつらくて泣いているのにそばにいてあげることができずもどかしかったです。ただ、当時長男が2歳くらいだったので、嫁コンは長男の無邪気な姿や笑顔にだいぶ救われたようです。

あるとき、嫁コンを励ますために、家族3人でグアム旅行に行きました。すごく楽しそうに過ごす嫁コンを見ていたら、ふとした拍子に彼女の頭の右側に大きな10円はげができているのを見つけたんです。
「10円はげできてんで!」と伝えたら、嫁コンも気づいていなかったようで「うそー!」と驚いていました。赤ちゃんを亡くすということ、死産が、嫁コンに相当心理的なストレスだったんだということを改めてつくづく感じました。あの経験のあとに、前向きに頑張ってくれて5人の子どもたちを産んでくれた嫁コンには頭が上がりません。

二男と二女は妊娠7カ月で早産となり900gの超低出生体重児だった

きょうだいで水遊び場で遊んで、大はしゃぎ。

――その2年後に長女を出産した嫁コンさんですが、さらに双子を妊娠したときにはどんな気持ちでしたか?

ノッコン 妊娠がわかってから嫁コンとも「双子ってかわいいね、双子もいいね、欲しいね」なんて話はしていたんです。でもまさか本当に双子だなんて、めっちゃうれしかったですね。ただ、嫁コンは流産や死産の経験があるので、双子の妊娠ではかなり安静にする必要がありました。早産にならないように子宮口を縛る手術をして、とにかく安静にしてもらって、家事も僕が全部やりました。

それまで僕は家事はやったことがなかったんですけど、嫁コンを動かしたらいけないし、上の子ども2人にもちゃんと家でごはんを食べさせないといけません。なんとか頑張って料理も作れるようになりました。

――二男&二女の双子たちが生まれたとき、双子たちの様子はどうでしたか?

ノッコン 予定より3カ月ほど早く生まれたんです。そのときは自宅近くの大学病院で妊婦健診を受けていたんですが、ある日の妊婦健診で嫁コンの体にちょっと問題が出ていて緊急帝王切開で出産することになりました。

双子は900gくらいで生まれてNICUに入院することに。生まれた2人はあまりにも小さくて、大丈夫かなとすごく心配でしたけど、3カ月ほどNICUで過ごす間には合併症もなく、少しずつ搾乳した母乳やミルクを飲む量も増えて、順調に育ってくれて安心しました。

W双子の育児は授乳の繰り返しで、ほとんど睡眠が取れない日々

三男&三女が3歳のころ。みんな仲よくかき氷をパクパク。

――そしてその2年後、さらに双子を迎えることになったわけですが、かなり驚いたのでは?

ノッコン 妊娠が検査薬でわかったときには「希望どおりの5人目だ!やった!」と2人で大喜び!でも、数日後に嫁コンが病院で妊娠検査した日、僕が仕事から帰宅すると、彼女はあせった顔をして「写真見て」とエコー写真を差し出してきました。そこにはなんと二つの影が! 見間違いかと思って2度見しました(笑)。

「え、これ双子?」って嫁コンに聞いたら「そうやね」って。驚きすぎて心から「マジで?!」の声が出ました。

上の双子たちは2歳になるころだったから、さらに双子が生まれたらどうなることか・・・もうこれはちゃんと気合入れてパパとして仕事も育児も頑張らないと!と気が引き締まる思いでした。
当時はマンションに住んでいたけど、部屋もたりなくなるから一軒家に引っ越すことに。

――2歳と0歳の双子たちの子育てはどうでしたか?

ノッコン 下の双子が生まれたあとの時期はもうすさまじい状況でした。何がいちばんって、やっぱり睡眠時間の少なさです。産後、1カ月ほどNICUに入院していた三男&三女が退院してしばらくは、嫁コンはほとんど寝てなかったんじゃないかな・・・。
下の双子の1人が夜中に泣いて起きたらおっぱいをあげて寝かせて、またもう1人が泣いておっぱいをあげて、と繰り返していました。僕もミルクを作って授乳していましたけど、いつだれにおっぱい・ミルクをあげたかわからなくなるくらい、四六時中授乳をしていた印象です。長男と長女も、甘えたくても甘えられないこともあって、家族みんなが大変だった時期でした。

だけど、二男&二女で双子の子育てを経験していたのもあって、双子の子育てはしんどいことがわかっているから、三男&三女のときは少し慣れたというか・・・僕も嫁コンも、大変な中だけどなんとか楽しくやっていこうよ、という気持ちだった気がします。
それに、嫁コンが何度か流産や死産の経験をしたあとでの子どもたちの誕生だったので、生まれてきてくれたことに命の尊さを感じていましたし、すごく感謝もしていました。「僕たちのことを選んで生まれてきてくれたんだ」って。その気持ちがあったからなんとか2人で乗り越えられたのかなと思います。

お話・写真/ノッコン寺田さん 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部

9月8日(金)から開催するラグビーワールドカップ 2023フランス大会では、日本のグループステージ初戦は9月10日(日)が予定されています。ノッコンさんもフランス大会期間中、現地で観戦を予定しているとか。「ラグビーYouTuberとして活動しているので、現地で動画の撮影をして、試合以外での現地の盛り上がりや、観客が一つになって熱く応援する姿など、ラグビーの楽しさを少しでも多くの人に知ってもらいたいです。ラグビーをやっていない人にも、僕をきっかけにラグビーに興味を持ってもらえたらうれしいです」と話してくれました。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年9月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

ノッコン寺田さん(のっこんてらだ)

PROFILE
1984年、大阪市出身。大学卒業後にラグビートップリーグ”近鉄ライナーズ”に所属。WTB(ウィング)・CTB(センター)として活躍。2013年にプロを引退。2021年4月からラグビーユーチューバーとして活動を開始。4歳〜11歳まで三男三女・6人の子どもを育てるパパ。

ノッコン寺田【150キロラガーマン】

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